こんにちは。「クロジカ請求管理」コンサルティングチームの花田です。
通常のビジネスでは、企業が役務を提供しそれに対してクライアントからの検収が終わった時点で、企業が売上及び売掛金を計上した後、クライアントから売掛金に対応する入金がある、という流れで業務を行っている企業が多いでしょう。しかしサブスクリプションビジネスにおいてはこのような流れと違った形で業務が行われているケースも少なくありません。
この記事では、SEOコンサルティングおよびコンテンツ制作を提供している企業へのインタビューで見えてきた前受金、売掛金の集計に関する問題点と、その問題点をシステムを用いてどのように改善していけるか、についてお届けいたします。
前受金や売掛金の集計が複雑で面倒
今回インタビューした企業では、基本的には、契約期間を半年もしくは一年として役務を提供しています。
毎月役務提供しているSEOコンサルティングに関する売上は毎月5万円を計上しています。
一方、コンテンツ制作の売上については、この企業からクライアントへの役務の提供が完了した分が月ごとに発生したと考え、その月で売上を認識します。
たとえば、クライアントからは、コンテンツ制作に関する売上の認識がなされる月であるかどうかに関わらず、SEOコンサルティング(毎月5万円)およびコンテンツ制作(毎月10万円)に対する料金として定額15万円の請求が毎月あります。
このとき、コンテンツ制作(毎月10万円)については、コンテンツ制作の役務提供前では前受金10万円に、役務提供後では売掛金10万円になります。役務が数ヶ月またぐ場合、月で金額を分割する必要があり、前受金と売掛金の会計処理が複雑です。
また、クライアントから役務提供後に入金があった際には、売掛金を消し込んでいきますが、どの請求に対する消込かを確認しなければならず、手間がかかっています。
このような流れで業務を行っているため、自信を持って売掛金がいくらかしっかり言えない状態が課題であると今回の企業は考えていらっしゃいます。
現行の売上計上業務の流れ
この企業では、営業管理システムの請求書発行機能を利用して、売上計上の前の月に請求書を発行しています。
SEOコンサルティングについては毎月役務提供して毎月5万円を売上計上するだけなので、特に複雑さや煩わしさはありません。
一方、コンテンツ制作に関しては、売上計上業務において前受金と売掛金とをそれぞれ使いわけ、さらに売上計上月に前受金を取り崩した上で、売掛金を計上しなければならないことが売上計上業務を非常に面倒にしています。
会計業務は財務会計システムを利用しているものの、売上計上業務全体を営業アシスタント1人、管理サイド2〜3人でこなさなければならないことも大きな負担となっています。
前受金を売上計上月に自動で取り崩して短時間で集計しよう
コンテンツ制作の売上に対して、売上計上月に前受金を取り崩して、集計業務の負担を減らせるようにしましょう。
たとえば、これらの売上計上の仕訳を以下のように自動で入れてくれる請求管理システムを導入すると業務が非常にスムーズになるでしょう。
- 契約時に、コンテンツ制作に関する役務の提供が完了するとされている月ごとに売上金額を登録する。
- 役務提供完了月に、当該役務分の売上金額を前受金から取り崩して計上する売上に関する仕訳を切る。
さらに、もしクライアントからの入金が毎月20日であるなど決まっているのであれば、売上計上の月以外の月についても、前受金計上の仕訳を予約しておくことができ、よりスムーズに業務を行うことができます。
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