こんにちは。「クロジカ請求管理」コンサルティングチームの花田です。
サブスクリプションビジネスにおいて、事業の成長性や将来性を測るための指標である、継続課金の月次売上(MRR)の把握は今や必須となっています。
事業規模が小さいうちは表計算ソフトで対応できますが、事業の拡大により、経理担当者の手作業では負担が大きく、時間もかかりすぎてしまうという課題もあり、ひいては経営判断の遅れという大きなリスクにもつながります。
この記事では、MRRの集計にシステムを導入することで効率化した際のメリットを紹介します。
継続課金の月次売上(MRR)とは
サブスクリプションビジネスを行う上で、その成長性を図るための指標(KPI)のひとつが継続課金の月次売上(MRR、Montly Recurring Revenueの略)です。
MRRは、ある月の継続課金の売上を集計したものであり、サブスクリプションビジネスを行う企業が確実に確保できる収益です。MRRを使うことで、月次の収益が見える化できますので、事業の成長度や将来性を把握しやすくなります。なお、MRRには、スポットで発生するその都度課金の売上やサービスの初期費用などは含みません。あくまで、繰り返しの取引が発生する売上のみ集計していることに留意しましょう。
また、当月のMRRは、前月のMRRに対して、(1)新規顧客から得られるMRR、(2)解約した顧客のMRR、(3)アップセル・クロスセルした顧客のMRRを加減算して算出します。これらの数値を分析することが事業の方向性を決める一因となります。
MRRの集計は経営上も重要な作業となります。契約数が少なければ、表計算ソフトなどで管理することができますが、事業規模が拡大すると、データを管理するファイルが重くなったり、スタッフへかかる負担が多くなります。また、めまぐるしく状況が変わるサブスクリプション業界では、経営判断の遅れは致命傷になりかねません。そこで、以下の項目では、MRRの集計を自動化した場合のメリットを紹介します。
MRR集計をシステム化するメリット
導入するシステムにもよりますが、請求する商品ごとに課金方式(継続、都度)や売上の計上タイミングを設定することができます。そのため、長期間にわたり顧客に提供するサービスは売上を自動で分割計上し、MRRとその都度課金の売上を分類表示することができます。
上記のとおり、システム化することで、継続課金+その都度課金のサービスを提供する企業では、それぞれの売上を分けて管理することができるようになります。また、これまで表計算ソフトで集計していたMRRの算出作業をシステムに入力することに置き換えれば、作業の効率化にもつながります。
そのほかにも、期間指定して売上の推移をリアルタイムに確認できたり、月次決算の早期化が期待できたりするなど、スピード感のある経営に必要な機能が備わっています。
まとめ
事業の成長度を測る指標であるMRRの管理・分析は、サブスクリプションビジネスでは必須であるといえます。また、ブレの少ない業績見通しを立てるためには、商品のジャンル別など、きめ細やかなMRRを算出する必要があります。
システムを導入することにより、商品やジャンルごとに売上を自動的に分類することはもちろん、集計作業自体のスピードも上がります。また、月次決算の早期化も期待できますので、経営全体の効率化につながります。正確なMRRを把握するために、自社に合ったシステムの導入を検討してみてはいかがでしょうか。
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