清水建設株式会社の某トンネル建設所では、複数社で工事を施工するプロジェクトにおいてメンバーのスケジュール管理に苦心されていました。そんな中で「クロジカスケジュール管理」の導入に至った経緯や現在のご利用状況、得られているメリットなどについて、森脇様と管様のお二方にお話を伺いました。
── 貴社が現在関わっている事業を教えてください。
管様:私たちのプロジェクトは、清水建設と他2社からなる建設工事共同企業体(ジョイント・ベンチャー:JV)で、シールドトンネルの新設工事を行うものです。
※ジョイント・ベンチャー(JV):建設企業が単独で受注及び施工を行う通常の場合とは異なり、複数の建設企業が一つの建設工事を受注、施工することを目的として形成する事業組織体。
── クロジカスケジュール管理の導入前に抱えていた課題や悩みをお聞かせください。
管様:このプロジェクトに関わる、会社も立場も異なる90名のスケジュール管理に頭を悩ませていました。
清水建設では以前から社内で別のスケジュール管理ソフトを利用していましたので、そのソフトを当社以外の2社でも利用することを考えましたが、セキュリティの観点から弊社内での承諾を得ることができず、IDを付与することができませんでした。
結果として、当初は清水建設内と派遣社員の方は従来のスケジュール管理ソフト、他2社の方はエクセルでスケジュール管理を行っていました。ですが、運用的に上手く行かなかったので、プロジェクトに参加するメンバー全員が等しく使える仕組みを考えるようになりました。
情報収集を重ねた上で、清水建設の社内で利用していたスケジュール管理ソフト、「クロジカスケジュール管理」、あともう1社の製品の3つに絞り込みました。
── 3社の製品を比較して、最終的に導入する決め手となったポイントはどんな点でしたか。
管様:1番の決め手になったポイントは「シンプルなユーザーインターフェース(UI)」です。
クロジカスケジュール管理をトライアルでしばらく使用してみたところ、UIが非常にシンプルで分かりやすいつくりになっていました。JVの他2社と連携して利用するという観点では、極力使いやすいものが良いと考えて、シンプルさを最優先に選択しました。
森脇様:営業担当の方のレスポンスが早かったのも好印象でしたね。また、清水建設内の別部署でもクロジカスケジュール管理を利用していたので、その点も安心材料となりました。スケジュール共有における利便性の良さとコミュニケーションコストの低減、会社としての信頼感の観点からクロジカを最終的に選ばせていただきました。
── 貴社で従来から使用されているスケジュール管理ソフトとクロジカスケジュール管理の連携面はいかがでしょうか。
管様:RPA(Robotic Process Automation)を活用して、時間を決めて1日1回連携しています。具体的には、クロジカスケジュール管理のデータをエクスポートして、社内利用のスケジュール管理ソフトにインポートしています。製品間で重複したデータをインポートしないなどの規則を設定することで、2重に入力することなく運用できています。
── クロジカスケジュール管理の導入後、得られた効果や感じられたベネフィットについて教えてください。
管様:クロジカスケジュール管理はパソコンだけではなく、スマートフォンやタブレットなどデバイスを問わず利用できるため、情報管理・共有が本当に楽になりました。ホワイトボードでの外出管理からも脱却できましたね。
森脇様:共同企業体3社間のスケジュール管理を集約できているのが大きいです。プロジェクトメンバーのスケジュール管理だけではなく、工事現場に持ち出すパソコンやレコーダー、社用車といった設備も一元管理ができるので、その点も非常に便利だと感じています。
何より、従来は1名ずつにメールを送ってスケジュール調整をしていましたので、クロジカスケジュール管理の導入によって時間を圧倒的に短縮できています。時間としては以前の2、3割程度になりました。導入の効果を日々実感しています。
── 最後に、このプロジェクトを通じて、皆様が今後取り組んでいきたいことをお聞かせください。
管様:このプロジェクトの成功のためにはメンバー全員の適切なスケジュール管理が欠かせません。今後もクロジカに支えられながらメンバーが働きやすい環境整備に尽力し、プロジェクトの成功を後押ししていきたいと考えております。
社名 | 清水建設株式会社 |
事業内容 | 建築・土木等建設工事の請負(総合建設業) |
Webサイト | 清水建設株式会社:https://www.shimz.co.jp/ |