
こんにちは。「クロジカスケジュール管理」コンサルティングチームの林です。
さまざまな業種がある中でも、製造業は業務の性質上デジタル化がかなり遅れています。実際に従業員は普段からパソコンを使わないためITリテラシー(IT知識)にも乏しく、導入が難しいと思われがちです。
ですが、ITリテラシーが低くてもデジタル化を成功させる解決策は存在します。
この記事では、
「ITに強い人材がいなくてもデジタル化を進める3つの方法」
「製造業のデジタル化でどんな効果をもたらすのか」
を解説しています。
ITリテラシーも上げたいと思われる方は、以下の記事もあわせて読んでみてください。
DXリテラシーとは?基礎知識や上げるにはどうすべきか解説
目次
製造業のデジタル化が遅れている理由とは?
ここでは、製造業が直面している現状から見えてくる、デジタル化が遅れている理由を解説します。
IT人材の不足
製造業では、IT人材が少なくデジタル化が遅れる原因になっています。
日本の少子高齢化に伴い若い人材が少なくなり、人材の波が大手企業に向くなかで、新しくIT人材を確保をするのは難しくなってきてます。とは言っても、自社の中でITに詳しい人材を育てるのは難しいことでしょう。
ITツールの中には、IT知識をフル活用するものと、直感的に誰でも操作できるツールが存在します。モバイル端末を使って、スマホのアプリ感覚で操作ができるツールも存在します。
IT人材が足りていない状況の中で、いかにして自社に会う方法でデジタル化を進めるかがカギになります。
業務が属人化している
製造業では、会社として業務を数人に属人化する体制を行っているため、情報共有などで風通しのイイ職場にならず、デジタル化の遅れに繋がっています。
昔からの名残で、1つの作業場は少数精鋭で稼働させる体制が続いてきました。しかし属人化した職場では、ベテランの退職に伴い後継者問題が課題になっています。
属人化を解くためにも、直感的に利用できるITツールなどを使ってベテランが全体にノウハウを共有するなどの対策を行わなければならないでしょう。ITツールのデータファイルにベテランのノウハウを詰め込むことで、新人研修にそのまま使えるようになります。
ITツールを使ってデジタル化を進めることで、業務の属人化を緩和し、1つの作業場をチーム全員がこなせる様に環境を整備することが大切です
コストの問題
デジタル化を行うには、グループウェアなどのITツールにコストが発生します。
コストの中身は、サーバー管理に発生する月額費用、中には導入時に発生する初期費用が設定されているツールも存在します。
ですが、グループウェアは機能の幅が広く、「ビジネスチャット、タスク管理、進捗管理、スケジュール管理、勤怠自動管理」など機能が多い分メリットも豊富です。
いかに必要な機能だけを抽出し、コストとメリットを考慮したデジタル化の促進に取り組むかが大切になります。
製造業でデジタル化を進める3つ解決法
ここまでは、製造業でデジタル化が遅れている理由を解説しました。ここからは、製造業でデジタル化の遅れを取り戻す解決法を3つ紹介します。
業務の共有ができるツールを利用
製造業でデジタル化を進めるには、まずは情報共有可能なツールを使う事が大切です。
ITツールの中でも情報共有の機能は、扱いやすく導入のハードルが低いです。
従業員全体で業務報告や、定期的に業務ノウハウなどをグループごとに共有することで他のラインの従業員にも業務内容が共有され、業務の属人化防止にもつながります。共有された内容はどんどん蓄積され、後で見返すこともでき、共有の内容が濃いものであればあるほど業務の属人化を解くカギになるでしょう。
情報共有は、従業員1人1人の教育になるため、より優秀な従業員の育成に直結します。
直感的操作ができるツールを利用
直感操作可能なITツールをつかうことが、デジタル化を行う上でミスをしない解決法です。
製造業には、ITに強い人材が少なく、ベテラン従業員もいるため、従業員全員が使える簡単な操作が求められるでしょう。逆に、ITリテラシーが必要なツールだと、1部の従業員しか使わなくなり必然的に導入に失敗してしまいます。
グループウェアのようなITツールの中には、パソコンの操作ができない人でも、モバイル端末でスマホのように簡単に操作ができるツールも存在します。
導入時のコストに余裕があるようでしたら、外部に委託して自社にあう機能を導入をすることも可能です。
徐々にデジタル化を行う
製造業でITツールを導入する際は、徐々に導入することが間違いない方法になるでしょう。
もしITツールの導入をした事がないのであれば、具体的に何が変わるのか想像しづらいと思います。ITツールの導入には、コストもかかってしまうので費用対効果をしっかりと予測しましょう。
グループウェアなどのITツールには、「一人につき数百円」の料金体系をとっているツールもあります。そのため、最初は30人程度や1フロアからの導入を始めるなど費用対効果が予測できた時点で、次の手を打つことが失敗しない方法になります。
デジタル化によって具体的に得られる効果
ペーパーレス
デジタル化によってペーパーレス化が実現できます。
グループウェアのタイムライン機能などを使うことで、手順書や日報、業務報告がオンライン上でのやりとりができるようになります。
工場で、日報などの紙を持ち歩くと、水に濡れたり汚れて紙がボロボロになってしまうことも多いことでしょう。プラスで異物混入のリスクもあるため、モバイル端末を使うことで改善できます。
ペーパーレス化を行うことで、紙、インク、ラミネートや、ファイル保管場所のコストカットにもつながります。
進捗の見える化
デジタル化によって、「今、誰が、何の作業を、どこまで進めているのか」など業務進捗の見える化が可能です。
グループウェアの中にはタスク、プロジェクト管理機能が存在し、作業進捗や優先度、予定実績工数の設定ができ、1工程毎に担当者が作業進捗のチェックを入れる事ができます。
工業などでは、各作業場にモバイル端末を置いて作業が進むたびに作業者がタスク完了のチェックを入れ、管理者がPCなどで全体の進捗管理を行っています。
進捗の見える化により、作業者も工程を1つ飛ばしてしまうなどのヒューマンエラー防止にもつながります。
業務効率化
デジタル化の1番のメリットは、業務効率化にあります。
従来まで直接やり取りして時間がかかっていた確認業務などを、デジタル化により1人1人がオンライン上でのスムーズなやり取りが可能になりました。
管理者の日報確認も、オンライン上で従業員から社長確認までのワークフローも効率的に行えます。
オンライン上で連絡を取る事で、工場内の離れた所でもスムーズなやりとりが可能になり、トラブルがあった時などは、モバイル端末で応援を呼ぶことも可能です。
グループウェアなどを利用したデジタル化で、製造業の遅れを取り戻そう
デジタル化が難しいと言われる製造業でも、グループウェアなどITツールを使うことでデジタル化が実現できます。
デジタル化を進める3つ方法は
- 業務の共有ができるツールを利用
- 直感的操作ができるツールを利用
- 徐々にデジタル化を行う
製造業のデジタル化のメリット
- ペーパーレス化
- 進捗の見える化
- 業務効率化
ITに詳しい人材がいない場合でもデジタル化は可能なので、費用対効果を考えながらグループウェアの導入をしましょう。
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