
複数人での日程調整は意外と大変ですよね。メールやメッセージでやり取りしても、結局誰がいつ空いているのか分からなくなってしまうことも。そんな悩みを解決してくれるのが、普段使っているLINEのスケジュール機能です。
この記事では、LINEでのスケジュール共有方法を分かりやすく解説します。
目次
LINEでスケジュール共有はできる?機能と仕組みを簡単に解説
LINEでスケジュールを共有する方法は、主に以下の2つの機能があります。それぞれの特徴を理解し、目的に応じて使い分けることがポイントです。
LINEスケジュール
「LINEスケジュール」は、複数の候補日から都合の良い日を選んでもらう形式の日程調整機能です。無料で利用でき、グループトーク内でも活用できます。
主な用途例:
- 飲み会など、参加者の都合に合わせて日程を決めたいとき
- 会議や打ち合わせの候補日を調整したいとき
LINEイベント機能
「LINEイベント機能」は、確定した予定をカレンダー形式で共有し、参加者に通知・リマインダーを送ることができる機能です。繰り返しの予定などにも対応しています。
主な用途例:
- 決定済みの予定をグループに共有したいとき
- 定期的なイベントのリマインダーを設定したいとき
「カレンダー」との違いに注意!
LINEには「Yahoo!カレンダー連携機能」もありますが、これは別のサービスです。LINEでつながっている友だちとやりとりしながら予定を登録・共有できますが、Yahoo! JAPAN IDとの連携が必要になります。
初心者の方は、まずLINE標準のスケジュール機能から始めることをおすすめします。追加アプリのインストールも不要で、普段のLINE操作と同じ感覚で使えるからです。
LINEスケジュールの使い方【作成〜共有まで】
それでは、実際にLINEスケジュールを使って日程調整を行う手順を詳しく見ていきましょう。
① 作成者の操作手順
LINEスケジュールの作成はシンプルで、普段使っているLINE操作とほぼ同じ感覚です。次のポイントを押さえて進めましょう。
- トークルームを開く
グループトークや複数人トークはもちろん、1対1のトークでも使えます。 - スケジュール機能を起動
画面下の「+」ボタンをタップし、メニューから「日程調整」を選択。 - 基本情報を入力
イベント名は分かりやすく、内容は必要に応じて200字以内で記入。 - 候補日を3〜5日選ぶ
多すぎると決めにくくなるため、日数は絞るのがコツ。 - メンバーを招待して送信
内容を確認し、「メンバー招待」をタップするとスケジュールが共有されます。
参照:トークの日程調整を利用する|LINEみんなの使い方ガイド
② 共有方法と通知の仕組み
スケジュール作成後、トークルームに自動で通知が送信されます。通知は参加者全員に届き、すぐに予定調整を始められます。
- 通知は即時表示される
トークルーム内に「イベントを作成しました。日程を回答してください。」と表示されます。 - メッセージは編集可能
通知文は必要に応じて作成者が変更できます。 - 参加者全員に同時通知
未読・既読の状況も確認でき、催促がしやすい仕組みです。
③ 回答者の使い方と見え方
参加者は通知をタップして候補日を確認し、都合の良い日を選んで回答するだけの簡単操作です。
- 回答の手順
候補日から都合の良い日を選び、「回答する」を押す。必要ならコメントも入力可能。 - 見える情報
イベント名・内容、候補日一覧、他の参加者の回答状況(名前付き)が表示されます。 - 誰が未回答か一目で分かる
候補日から都合の良い日を選び、「回答する」を押す。必要ならコメントも入力可能。
④ 回答結果の確認・変更方法
作成者はホーム画面の「サービス」→「LINEスケジュール」から、参加者の回答を一覧でチェックできます。
- 回答状況の確認
各候補日に何人が参加可能か把握でき、最適な日を決めやすい。 - 回答の変更も可能
参加者は後から回答を変更でき、変更内容は全員に通知されます。
参照:LINEでカンタン日程調整!「LINE スケジュール」を使ってみよう
スケジュール共有の活用シーン3選【家族・仕事・イベント】
LINEスケジュールは、さまざまな場面で役立ちます。ここでは代表的な3つの活用シーンと具体例をご紹介します。
家族の予定管理(学校行事・買い物・送迎など)
- 子どもの習い事送迎の分担
共働き家庭での送迎予定をLINEスケジュールで調整すれば、「来月のピアノ教室、誰がいつ送迎できるか」が簡単にわかります。 - 家族旅行の計画
GWや夏休みの旅行日程も、家族グループで候補日を出し合って調整可能。祖父母も含めて意見を集められます。
職場やチームでの予定調整(会議・打ち合わせ)
- 部署会議の日程決め
月次会議や四半期レビューの日時を一括調整。多人数でも全員の都合を簡単に確認できます。 - 社内イベントの参加確認
歓送迎会や忘年会などのイベントで、参加可否と希望日をLINEスケジュールでまとめて集められます。
友人グループやイベント幹事(飲み会・旅行など)
- 同窓会の企画
年数が経つと参加者の予定を合わせるのが難しくなりますが、LINEスケジュールなら幹事の負担を減らせます。 - 友人との小旅行計画
休日を合わせるのが難しい友人同士でも、候補日を絞って日程調整がスムーズに進みます。

予定共有をもっとスムーズにしたい方は、他の便利な予定共有ツールも紹介しているこちらの記事をご覧ください。
LINEスケジュールのメリット・デメリット
LINEスケジュールは便利な反面、いくつかの制限もあります。特徴を正しく理解して、上手に活用しましょう。
メリット|手軽で誰でも使いやすい
- アプリ追加が不要
LINEの標準機能なので、別のアプリをインストールする必要がありません。 - 通知の見逃しが少ない
普段使い慣れているLINEで通知が届くため、参加者に気づいてもらいやすいです。 - アプリ追加が不要
LINEの基本操作と同じ感覚で使えるため、ITに不慣れな人でも安心です。
デメリット|用途によっては不向きな点も
- 細かい時間指定ができない
日単位での調整が基本。30分単位や時間帯の細かい設定はできません。 - PC版では機能に制限あり
スマホ版と比べて、PC版LINEでは一部の操作ができないことがあります。 - 長期間のスケジュール管理には不向き
プロジェクトのような継続的な日程管理にはあまり向いていません。 - 候補日数に上限がある
一度に多くの候補日を設定したい場合は、複数に分けて作成する必要があります。
代替手段との使い分け方
LINEスケジュールは、LINEユーザー同士での単発の日程調整に最適な手軽さが魅力です。しかし、細かい時間指定や継続的なスケジュール管理、社外との共有などには向いていません。
こうした用途では、GoogleカレンダーやTimeTreeなどの他のスケジュール管理ツールを併用すると効果的です。用途や環境に合わせて、適切なツールを選びましょう。
他ツールとの比較|Googleカレンダー・TimeTreeとの違い
LINEスケジュールはLINEユーザーに特化した手軽な日程調整ツールとして便利ですが、GoogleカレンダーやTimeTreeなどの他ツールにはそれぞれ独自の強みがあります。以下に特徴をまとめました。
ツール名 | 特徴 | 向いている用途 |
---|---|---|
LINEスケジュール | 無料・追加インストール不要。LINE内通知で確認されやすく操作も簡単。 | 単発の日程調整、LINEユーザー同士のやり取り向き |
Googleカレンダー | 細かい時間指定が可能。社外共有やPC作業に強い。多様な連携機能も豊富。 | 詳細な時間管理、社外との共有、ビジネス利用に最適 |
TimeTree | 家族やチーム内での予定共有・リマインダー機能が充実。 | 家族・チームでの予定共有、リマインダー管理に向いている |
LINEスケジュールの強みと限界
LINEスケジュールは、無料で追加インストール不要、普段使いのLINE操作感で使えるため、手軽に日程調整ができるのが最大の強みです。また、通知がLINEトーク内に届くため見逃しにくく、ITが苦手な人でも使いやすい設計です。
強み:
- 無料で即利用可能
- 操作が直感的で簡単
- LINE内で通知が届き、回答を促しやすい
限界:
- 時間単位での細かい調整はできない(日単位のみ)
- PC版LINEでは一部機能制限あり
- 他カレンダーとの連携は限定的で長期管理には不向き
ビジネス用途にはどれが最適?
ビジネスシーンでのスケジュール管理は、使う相手の環境や目的によって最適なツールが異なります。
- Googleカレンダー
社外との共有や詳細な時間調整、PC主体の作業に強く、複数カレンダー管理やサービス連携も充実。ビジネス利用に最適です。 - TimeTree
チームや家族での共有に優れ、リマインダー機能も便利。小規模チームや家庭での利用に適しています。 - LINEスケジュール
LINEユーザー同士の単発の日程調整に最適。通知の見逃しが少なく、ちょっとした会議や社内イベント調整に向いています
併用するならこの使い分け!
多様な用途に応じて複数ツールを併用することで、より効率的なスケジュール管理が可能です。
- LINEスケジュール
手軽に候補日を出し合い、集まりの調整に活用 - Googleカレンダー・TimeTree
確定した予定を詳細に管理し、リマインダーや長期計画に利用
用途に応じて上手に使い分けることで、スケジュール管理のストレスを軽減し、快適な日程調整が実現します。
チームの日程調整や予定共有を簡単に。

スケジュール管理
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LINEスケジュール利用時の注意点まとめ
実際に使用する際によくある問題と対処法をまとめました。
通知が届かない?原因と対処法
原因1:LINE通知設定の問題
LINEアプリの通知設定がオフになっている場合、スケジュール関連の通知も届きません。
【対処法】
- LINEアプリの設定を開く
- 「通知」を選択
- 「通知」をオンに設定
- 必要に応じて「サウンド」や「バイブレーション」も設定
原因2:端末の通知設定
iPhoneやAndroidの端末設定でLINEの通知が制限されている可能性があります。
【対処法】
- iPhone:設定 > 通知 > LINE > 通知を許可
- Android:設定 > アプリ > LINE > 通知 > 通知を許可
原因3:グループトークの通知設定
特定のグループトークの通知がオフになっている場合があります。
【対処法】
- 該当グループトークを開く
- 右上のメニューから「通知オフ」を確認
- オフになっている場合はオンに変更
候補日が多すぎると逆に不便?
候補日が多すぎると、参加者が選びにくくなり、結局予定が決まりにくくなることがあります。そのため、候補日は3〜5日に絞るのが基本です。
よりスムーズに調整を進めたい場合は、以下のように段階的に日程を絞り込む工夫もおすすめです:
- 第1段階:ざっくりした希望日を集める(例:〇週のどこか)
- 第2段階:具体的な3〜5日の候補を提示して回答をもらう
- 最終確認:必要に応じて時間帯など細部を調整する
このようにステップを分けることで、回答の負担を減らし、参加率の向上にもつながります。
キャンセル・変更時の再通知は?
LINEスケジュールでは、予定の変更や削除を行うと、参加者全員に自動で通知が送信されます。このため、急な変更にも柔軟に対応しやすくなっています。
変更時のポイント:
- 変更内容は即時で共有され、参加者のLINEに通知が届きます。
- すでに回答済みの参加者にも再確認が必要となるため、重要な変更時はコメント欄で理由を伝えたり、個別連絡も検討しましょう。
キャンセル時の注意点:
- スケジュールを削除すると、一覧からも完全に消去されます。
- キャンセル前には、参加者への説明や共有を忘れずに行うとトラブルを防げます。
まとめ|LINEでのスケジュール共有をもっと便利に使いこなそう
LINEスケジュール機能は、日常的に使用しているLINEアプリ内で完結する手軽な日程調整ツールです。追加アプリのインストールや複雑な設定は不要で、誰でも簡単に使い始めることができます。
LINEスケジュールを効果的に活用するポイント:
- 目的を明確にする:日程調整なのか予定共有なのかを事前に整理
- 候補日を適切に設定:多すぎず少なすぎず、3〜5日程度がベスト
- 詳細情報を記載:時間や場所、持ち物などの重要情報も含める
- 通知設定を確認:作成者・参加者ともに通知が届く環境を整備
家族の予定調整や職場での会議設定、友人との集まり企画など、様々な場面で活用できる便利な機能です。
まずは小さな集まりから始めて、操作に慣れたら徐々に大きなイベントでも活用してみてください。LINEスケジュールを上手に使いこなすことで、日程調整のストレスから解放され、より大切な時間を有効活用できるようになるでしょう。
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