こんにちは。「クロジカスケジュール管理」コンサルティングチームの林です。
製造業では正社員だけでなく、パートやアルバイト、派遣社員などが働いています。さまざまな雇用形態の従業員が在籍していることに加えて、朝番や夜番など勤務パターンが複雑になっているので勤怠管理が大変です。
このため勤怠管理の担当者の負担が大きくなっているでしょう。この製造業の課題を解決してくれるのが、勤怠管理システムです。
本記事では、製造業の課題と製造業にオススメの勤怠管理システムなどを紹介します。
目次
製造業の勤怠管理についての課題
製造業の勤怠管理についての課題には何があるのでしょうか。課題を知ることで、どのように改善していけばよいのかポイントがみつかるはずです。
ここからは、製造業の課題であるタイムカード打刻に行列ができる、多様な勤務形態のため管理が大変、働き方改革法改正に対応できていないという点についてそれぞれ解説していきます。自社と共通の課題があるか確認してみるとよいでしょう。
タイムカード打刻に行列ができる
タイムカード打刻に行列ができるというのが、製造業の勤怠管理についての課題の一つです。製造業では複数の従業員が同時に打刻を行うため、打刻機の周りには長い行列ができてしまいます。
これは従業員が同じタイミングで勤務を開始、終了するために発生する現象です。必然的に行列に並ばなければならないので、従業員の負担となるでしょう。
そこで人数を分けて打刻できるように調整したとしても、次に別の課題が生じます。分けた勤怠データをまとめる必要がでて生じ、管理部門の負担が増えてしまう恐れがあるのです。
多様な勤務形態のため管理が大変
製造業では、多様な勤務形態の従業員がいるため管理が大変という課題があります。現場では正社員、契約社員、アルバイト、パートなどさまざまな雇用形態の人がいるでしょう。勤怠管理のルールが雇用形態ごとに違うので、勤怠管理が複雑になります。
また近年では外国人雇用が増えているので、それぞれの従業員の立場や雇用形態を考えた上で勤怠管理をする必要が出てきました。また日本語が得意ではない外国人の場合は、日本語の勤怠管理が理解しにくく、フォローが求められるでしょう。
それに加えて日勤、夜勤、交代勤務などがあるので、勤務時間の集計やシフトの調整に手間がかかってしまうのです。
働き方改革法改正に対応できていない
2018年に働き方改革法案が可決され、2019年から法改正が徐々に進められています。そのため残業時間の上限制限が設けられ、従業員に有給休暇を取得させることが企業の義務になりました。
法改正が進められる前は、勤怠管理に法的な拘束力はなかったのですが、改正後は違反をすると事業者に罰金か懲役が課されるようになりました。このように企業にはより正確な勤怠管理が求められているのが現状です。
しかし製造業では働き方改革法改正に対応できていない勤怠管理を行っている場所が、多く残っているという課題があります。
製造業ではタイムカードで勤怠管理をしている現場が多く、残業時間の総数や有給休暇の取得率を一目でわかるようにするのは難しい状態です。
このため従業員の労働時間を正確に把握することが難しくなっています。気がついたときには残業時間の上限を超えてしまう恐れがあるでしょう。このようにシステム化しない勤怠管理のままでいると、過剰労働対策を講じることができません。
勤怠管理システムとは
従業員の出勤時間の打刻、記録、労働時間の集計、残業や休暇の申請、シフト作成などを行い勤怠管理を効率化してくれるのが、勤怠管理システムです。勤怠管理システムを導入することで、勤怠の集計や記録を自動化できます。
また正確な勤怠情報の記録を行い、適切な労働時間を管理しやすくなるなど、業務の効率を上げる効果があるでしょう。
勤怠管理システムを導入すれば、手作業で行っていた労働時間の集計や給与計算にかかる多くの時間を削減することが可能です。また従業員による不正打刻を防止する効果もあります。
このように勤怠管理システムを導入すれば、残業時間の総数や有給休暇の取得率を一目でわかるようにすることが可能です。そして働き方改革法改正に対応した、適切な勤怠管理を実現することができるでしょう。
製造業に適した勤怠管理システムの選び方
勤怠管理システムには多くの種類があるので、何を選べばよいのか悩む人もいるかもしれません。
数多く存在する勤怠管理システムの中から自社にあったものを選ぶには、以下のポイントが大事になります。
- システムが使いやすいか
- 複雑なシフトを管理可能か
- ポート体制が充実しているか
この3つを、勤怠管理システムを選ぶときの基準にするとよいでしょう。
製造業では外国人が多く働いている現場が多いので、日本語での操作に慣れていない人も少なくありません。そのため手をかざすだけ、ボタンを押すだけなど使いやすいシステムを選ぶことをおすすめします。
また多くの従業員が働いている製造業の現場では、スムーズに勤怠の打刻をすることが求められるでしょう。そのため顔認証や指紋認証、生体認証に対応している勤怠管理システムを選ぶことをおすすめします。
これらの機能を活用すれば、素早く打刻ができ従業員の負担も軽減されます。また雇用形態や勤務時間によって複雑になっていることから、製造業のシフトに対応できる勤怠管理システムを選ぶことも重要です。
製造業の中には稼働時間が長く、24時間止まらない現場もあります。そして働く従業員の雇用形態はさまざまです。また早番、遅番、夜勤というシフトに加えて、午前のみ、午後のみという勤務形態もあります。
繁忙期には時間外労働が発生することもあるでしょう。このため複雑なシフト管理に対応可能な機能を持つ勤怠管理システムが求められます。勤怠に関する必要な情報を入力すれば、自動でシフトを作成してくれるものなどがよいでしょう。
サポート体制が充実しているかどうかも、勤怠管理システムを選ぶときの大事なポイントです。サポート内容と一緒に、メール、チャット、電話などサポートを受けられる手段も確認しておきましょう。社内にシステム担当がいない場合などは、特に重視する必要があります。
製造業にオススメの勤怠管理システム
これからは、製造業にオススメの勤怠管理システムであるMINAGINE勤怠管理、KING OF TIME、コレクトタイムナビを紹介していきます。自社にあった勤怠管理システムがあるかどうか、比較検討してみるとよいでしょう。
MINAGINE勤怠管理
MINAGINE（ミナジン）勤怠管理は、年々厳しくなっていく法改正に対応しています。また複雑な就業形態でもシステム上で管理できるようになっているのもポイントです。
アルバイトなど労働の所定日数が定まっていない従業員が相手でも、年間の出勤予定日数や勤務実績などを集計して、自動で有給休暇を付与することが可能です。また、ストレスチェック機能も充実しているので、健康を意識した職場を作れます。
MINAGINE勤怠管理は、30年以上にわたり労務課題を解決してきた労務のプロフェッショナル集団が作っています。打刻時間の不正な改ざんができないよう、上書きができない仕様が採用されています。
MINAGINE勤怠管理はコンプライアンスに強い勤怠管理システムなので、法改正に対応していきたい製造業の会社にオススメです。
30日の無料トライアル期間が設けられているため、充実の機能をしっかり試した後で導入決定できるのも安心できるポイントです。
KING OF TIME
KING OF TIME（キングオブタイム）は導入実績52000社以上の勤怠管理システムです。リアルタイム自動計算、残業管理、給与連携などを追加費用なしで使用できます。
KING OF TIMEではICカードモバイル、顔認証、指紋、温度検知連動など、豊富な20種類の打刻方法の中から自社に合うものを選ぶことが可能です。そのため業界や業種に関係なく、幅広く活用していけるシステムになっているのがポイントとなっています。
打刻以外でもスケジュール管理、シフト作成、給与計算、休暇管理など数多くの機能を持っています。月額300円で利用できるのもメリットでしょう。
また夜勤や休日出勤、残業などの複雑な集計もできます。社員・アルバイト等の就業ルールが異なる従業員の計算を、異なる従業員ごとにシステムで設定できるのです。そしてシンプルでわかりやすい操作なのですぐに確認できます。
シフト管理に関しても、シフトパターンを設定したシフト作成や、人件費概算管理などもシステム上で手軽に行うことが可能です。
また無料のオンラインセミナーでシステムの使い方を教えてくれるので、初心者でも安心して利用できます。もし利用中にわからないことが出てきたら、オンラインヘルプで解決できるのも嬉しいポイントです。
コレクトタイムナビ
製造業向けに作られたコレクトタイムナビは、手のひらの静脈認証で打刻するシステムを採用しています。これには本人確認により不正打刻を防ぐ効果があります。
静脈認証のスキャンにかかる時間は1秒と短いです。そのため始業、終業時の打刻行列を防げるでしょう。静脈認証は非接触なので、衛生面においても安心できます。
また離れた場所にいてもリアルタイムで出勤状況を確認することが可能です。そのため責任者が現場に常駐する必要がなくなります。勤怠データは自動計算されていて、CSVファイルにして出力可能です。
また給与計算ソフトとも連携して利用できます。加えてオプションを付けると、打刻と一緒に手首で体温測定ができるようになります。体温が一定以上だとアラートが表示されるので、管理者は検温結果の確認もできます。
注意が必要なのですが、手のひらをかざす機器は購入が必要です。機器は3種類から選べ、一番安いものだと35,000円です。
製造業に勤怠管理システムを導入するメリット
製造業に勤怠管理システムを導入すれば、タイムカード打刻に行列ができる、多様な勤務形態のため管理が大変、働き方改革法改正に対応できていないという製造業の課題を一気に解決することが可能です。
個人のモバイルを打刻端末で使用すれば、出勤時や退勤時の打刻ラッシュを回避できます。またスマートフォンのGPS機能や顔写真撮影、生体認証などで本人確認ができるシステムを活用すれば、不正打刻の防止ができるでしょう。
また打刻されたデータが自動的に一覧化されて、CSVやエクセル、給与計算ソフトとの連携が適う勤怠管理システムであれば、給与計算など集計業務の負担軽減を期待できます。また入力や計算ミスの発生も回避可能です。
勤怠管理システムは法改正に自動で対応してくれるため、現場で正しい労務管理ができます。勤怠管理システムを導入すると時間外労働の上限や年次有給休暇の取得の確認が、管理画面上ですぐにできるようになります。
さらに法令違反を防ぐアラート機能が付いているシステムを選べば、パートやアルバイトのシフト管理が複雑だったり、管理者が法改正に疎かったりしても適切な労務管理ができるでしょう。
製造業に勤怠管理システムを導入するデメリット
ネットやパソコンに不慣れな従業員が多い現場では、システム導入が困難になるというデメリットが製造業にはあります。
このような職場では、システムを活用することに消極的な姿勢を持っている人が多いでしょう。そのため勤怠管理システムの導入を前向きに受け入れてもらえない恐れがあります。社内にシステム担当がいない場合などは余計に、勤怠管理システムに難しさを感じてしまうかもしれません。
このようなケースでは、システムに詳しい担当者がいなくても導入しやすい勤怠管理システムを選ぶようにしましょう。万全のサポート体制があるものを選んで、気になることが発生するたびに細やかなサポートを受けることがオススメです。
まとめ｜製造業の課題を勤怠管理システムで即解決！
製造業ではさまざまな雇用形態や勤務形態の違いがある従業員が働いています。そのため現場では勤怠管理が複雑になりやすいという課題があります。そこで勤怠管理システムを導入すれば、製造業の課題を即解決することができるでしょう。
誰でも簡単に利用できて、素早く打刻ができ、複雑なシフトに対応している勤怠管理システムを導入すれば、勤怠管理の担当者の負担を減らせるはずです。
また法令違反をアラートで教えてくれる製品を活用すれば、適切な労務管理を行えます。今回の記事を参考にして、自社にあった勤怠管理システムを選ぶとよいでしょう。
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