
aipo利用からクラウド版クロジカスケジュール管理へ移行
株式会社カビネット様は、1995年の創業以来、インターネット関連の技術系・インフラ系事業を中心に展開し、独自のクラウドサービスも提供しているIT企業です。
同社では、クロジカスケジュール管理の前身にあたる「aipo」シリーズを7〜8年以上利用しており、誰がどこで何をしているかを時間軸に沿って直感的に把握できる「ブロック表示形式」が、日々の業務に欠かせなかったといいます。
このたび、長年利用してきたオンプレ環境から、クラウド版「クロジカスケジュール管理」へ移行されました。
今回は、代表取締役の中村直哉様にお話を伺い、バックオフィス全般の業務を統括する小舘美由紀様には、取材内容の正確性確認や実務の観点から同席いただきました。その中で、移行の経緯や実際の活用方法、今後の展望についてお聞きしました。

共同作業が多い現場で役立つブロック表示の活用法
── これまでどのようにスケジュール管理をされていたのでしょうか。
中村様:約7〜8年前から「aipo」を使っていました。当時の課題は「誰がどこで何をしているのか、時間軸で一目で把握したい」という点でした。
リスト形式や帯状の表示では全体像がつかみにくく、共同作業の多い当社では不向きでした。自分の予定よりも「他人の予定を押さえる」場面が多かったため、ブロック形式で全員の動きを俯瞰できることが不可欠だったのです。
── なぜ、そこまでブロック形式にこだわられたのでしょうか。
中村様:私たちの業務では、複数の事業を横断的に行う中で、担当者や作業の割り振りを適切に行うために、自分だけでなく他のメンバーの動きも把握して調整する場面がとても多いです。リストや帯のような表示だと全体の動きが分かりにくく、誰がどこにいて何をしているのかを一目でつかめませんでした。
その点、ブロック形式なら時間軸に沿って予定が並ぶので、視覚的に全員の動きを把握できます。ホワイトボードを見ているように「今日は誰が出勤で、誰が直行直帰か」といったこともすぐ分かりますし、案件ごとの参加者や予定が「確定か仮か」までひと目で確認できます。共同作業が多い当社にとって、この見やすさは欠かせないポイントでした。
── 具体的にどのように活用されていますか?
中村様:タイトル欄に「確定/仮」「業務種別」「担当者」「訪問先」などを記号化して入力しています。そうすることで、詳細を開かずとも必要な情報が一目で分かります。
さらに、会議のURLや議題もスケジュールに直接記載しており、掲示板のように使える点も便利です。情報の集約場所が明確になったことで、余計な確認作業が減りました。

クラウド化で運用負担を削減、セキュリティも安心
── 今回、クロジカスケジュール管理に移行された理由を教えてください。
中村様:大きな理由はコストとセキュリティです。オンプレでの運用は、バージョンアップやセキュリティ対応といった人的リソースや管理負担など、目に見えない運用コストも大きくなっていました。移行時に比較検討した結果、こうした運用をクロジカに任せたほうがコストも負担も抑えられると判断し、クラウドへの切り替えを決断しました。その結果、担当者は本来の業務に集中できるようになり、運用負担も大幅に軽減されています。
クラウドに移行するにあたっては、会社全員の情報が外部から見えてしまうリスクも懸念していました。しかしIPアドレスの制限により社外からのアクセスを制限することで、情報漏洩や不正アクセスのリスクを抑えながらスマホ利用も安全に管理できています。従来の運用スタイルをほとんど変えることなく移行できたのも安心材料でした。
── 今後、クロジカスケジュールをどのように活用したいですか?
中村様:これまでは予定の管理が中心でしたが、今後は勤務実績や直行直帰の記録など、結果データの活用にも広げたいと考えています。スケジュールを“入力して終わり”ではなく、“業務データの基盤”として活用できれば、さらに効率化につながると考えております。
── 最後に、クロジカスケジュールは、どのような企業におすすめできますか?
中村様:従業員の動きをチーム全体で把握したい企業には、ぜひおすすめです。特に、従業員数が少ない企業や少人数でプロジェクトを進める企業、在宅勤務や直行直帰など多様な働き方に対応する必要がある企業には最適です。ブロック表示で誰がどこで何をしているのかを時間軸で一目で確認できるので、全体の状況を直感的に把握でき、スムーズな連携や効率的な業務管理につながります。

社名 | 株式会社カビネット |
事業内容 | クラウドサービス/ソフトウェアシステム開発/ウェブコンテンツ制作 |
Webサイト | https://kabinett.com/ |