Webサイトの保守期限が切れるとどうなる?代替策もご紹介!

こんにちは。「クロジカサーバー管理」 IT/テックライターのkait78です。

中小企業がWebサイトを運営する際、サイトのセキュリティバージョンアップやSSL更新を外部委託の保守管理業者に任せている企業が多いと思います。その場合、保守管理業者と保守契約を1年から数年単位で結びます。

外部委託業者がWebサイトのセキュリティバージョンアップやSSL更新を代行してくれる保守管理契約ですが、保守契約の期限が切れるとどのような影響があるのでしょうか。本記事では、保守期限切れの影響や対応方法についてご紹介します。

Webサイトの保守期限切れによる影響は?

Webサイトの保守期限が切れた直後は今まで通り利用できますが、その状態を放置しておくのは非常に危険です。まずは、Webサイトの保守期限切れによる影響を見ていきましょう。

Webサイトは通常通り利用可能

保守期限を迎えた後も、Webサイトは通常通り利用可能です。

例えば、自動車のメンテナンスを怠っていても、ある程度の距離は走りますよね。それと同様に、Webサイトもある程度の時間は問題なく動くのです。実際、Webサイトに対して何も起きなければ、本当に何も発生しません。

しかし、Webサイトはインターネット上に公開されているため、世界中からアクセス可能であり、悪意のある第3者から攻撃対象とされる場合があります。保守期限切れ後のWebサイトは、「通常通り使えるが、常に危険にさらされている状態」という認識を持ちましょう。

Webサイトのメンテナンスがされない

保守期限切れ後は、Webサイトの定期的なメンテナンスが行われません。

これにより、Webサイトのパフォーマンスや安全性に悪影響が及ぶ可能性があります。例えば、セキュリティ対策を怠ると、不正アクセスや標的型攻撃の対象となり個人情報の漏えいやWebサイトのダウンに繋がります。

▼詳しくは、下記記事でも解説しています。
Webサイトのセキュリティ対策を怠ることで起きてしまう損害とは?

また、SSL証明書(HTTPS通信を可能にする証明書)やドメイン(URL)は一般的には1年毎に更新する必要があります。更新作業をしていないと、突然URLが利用できなくなったり、アクセスしようとすると「このサイトは保護されていません」とブラウザからポップアップされるようになりかねません。
※設定により自動更新の場合もあります。

そのため、Webサイトの定期的なメンテナンスは必ず実施しましょう。

Webサイトやサーバーに関する技術的な問い合わせができない

保守期限切れ後は、委託業者との連絡窓口がなくなるため、Webサイトやサーバーに関する技術的な問い合わせを行うことができません。ユーザーからの問い合わせやWebサイトの不具合が見つかった際に対応できなくなる可能性があります。

Webサイトやサーバーの知識・経験が少ない場合は、ネットの記事を参考にWebサイト・サーバーの設定を変更・修正をするのはお勧めしません。Webサイトの機能が停止したり、正常に動作しなくなる場合があります。

Webサイト保守期限切れ後の対応方法

Webサイトの保守をしていないと、セキュリティリスクやサイト運営に支障をきたすことが分かりました。次に、保守期限切れ後の対応方法についてご紹介します。

保守契約無しで自社対応する

1つ目の方法として、保守契約をせずに自社でWebサイトの保守をします。今までWebサイト管理業者が実施していた業務を社内で対応することで、保守契約費用を掛けずにWebサイトの運用が可能です。しかし、Webサイトの保守には専門的な知識と経験が必要です。

社内に十分なスキルを持つ人材を複数名と、その人材の時間的な余裕があれば自社対応でのWebサイト保守が可能でしょう。新たな人材を用意する場合は、これまでの保守契約費用よりもコストが大きくなる可能性もあります。

同じ委託業者へ再度保守契約を行う

2つ目の方法は、同じ委託業者へ引き続き保守をしてもらう方法です。特に問題が無ければ、同様の保守条件で保守契約を結ぶことができます。しかし、企業によっては保守期限切れによって、再度保守契約を結ぶ必要があり、初期費用が発生する場合や、契約内容に変更が発生する場合があります。

再度契約を結ぶ際は、保守契約内容に十分注意しましょう。契約後は、保守契約時の状態と変わらない品質で、委託業者によるWebサイトの保守が開始されます。

別委託業者と保守契約を結ぶ

別の委託業者とWebサイト保守契約を結ぶ方法もあります。

これまでの保守業者の費用や品質に不満がある場合、保守契約の期限切れを契機に別の委託業者を探してみましょう。最近は、Webサイト保守企業の選択肢も増え、ユーザーのヘルプデスクや24時間監視を提供している企業もあります。

別の委託業者と保守契約を結ぶ場合は、システム導入の初期費用が掛かる場合やWebサイトの仕様書が必要な場合があります。また、保守費用が安すぎる場合は品質の悪い悪質な業者もいるため注意が必要です。委託業者の企業実績やサービス内容を十分確認した上で保守契約を結びましょう。

Webサイトのリニューアルをする

保守契約の見直しと同時に、Webサイトの運営形態や設計をリニューアルしてみてはいかがでしょうか。保守契約をしている間は、「〇〇の作業を行った場合、その部分は保守範囲外とする」等、機能の追加や設定変更を行ってしまうと保守範囲外になる場合があったと思います。

これを機会にWebサイトのリニューアルを実施し、別業者へ委託する際にリニューアルした状態で保守契約を結ぶと良いでしょう。ただし、機能の追加や設定変更は既存のWebサイトの正常動作に悪影響を与える場合があるため、十分に注意して作業をしてください。

既存Webサイトの費用やセキュリティを見直す良い機会に

Webサイトの保守期限が切れた場合に、それを良い機会と捉えて既存のWebサイトについての費用やセキュリティを見直してはいかがでしょうか。
※もちろん、切れた状態で運用することは危険が伴います。保守契約が切れる前か、切れた直後にはすぐに次の契約に動けるようなスケジュール管理が必要です。

企業はクラウドサーバーへ移行している

近年の技術進歩は著しく、数年の間にクラウドやAI分野が急速に発達しました。

Webサイトがオンプレミス環境(自社にサーバーを設置している方式)の場合は、これを機会にクラウドサービスへ移行しても良いかもしれません。実際に、総務省の「企業におけるクラウドサービスの利用動向」によると、企業の6割がクラウドサービスを利用しており、その中の8割を超える割合で「クラウドによる何かしらの効果があった」と回答しています。

Webサイトの機能は同じかそれ以上に

クラウドサービスを利用することに不安や恐れがある方もいるでしょう。

ですが、クラウドサービスを正しく理解・利用することでリスクを抑えることが可能です。クラウドサービスは、経済性や耐障害性・セキュリティに強く、導入スピードが速いという特徴があります。また、Webサイトの負荷に応じてサーバー台数を増減させる機能や、社内ネットワークにセキュアに接続ができる機能など、様々な機能が自由に使えます。

▼オンプレミスとクラウド環境の違いについての記事はコチラ
ホームページのサーバーを、オンプレミスからクラウドへ移行すると何が変わるのか

クラウド化でコストを削減

クラウドサービスを利用するとコスト削減に繋がります。クラウドサービスは初期費用が不要で、利用した分だけ費用が発生する「従量課金制」です。必要なリソースを必要な分だけ払うことで、サーバーに掛かるコスト削減ができます。

▼オンプレミスとクラウドサービスの費用の違いについての記事はコチラ
【Web担当者向け】クラウドサーバー導入で費用と労力を削減!物理サーバー運用との違いとは?

クラウドサーバーのWebサイト管理は「クロジカサーバー管理」

Webサイト管理を行う「クロジカサーバー管理」のご紹介です。

「クロジカサーバー管理」では、クラウドサービスであるAWS(Amazon Web Service)のサーバー管理サービスを提供しています。オンプレミス環境にあるサーバーの調査からクラウドへの移行、その後の管理まで一括して実施致します。

システムの導入費、オンプレミス環境の調査費用や移行費用は掛かりません。また、基本的なWebサーバー保守はもちろん、セキュリティ対策のご提案、24時間監視・障害対応などWebサイトに関するトータルサポートを提供します。「クロジカサーバー管理」にクラウド移行と保守対応どちらも任せてみませんか?

ぜひ、お気軽にご相談・お問い合わせください。

ライター:kait78

元大手通信事業者のインフラエンジニア。ネットワーク・サーバー・AWS領域でIT/テック記事に特化した記事を執筆。Webサーバーにまつわる課題や悩みに対して実務経験を基にした、現場社員目線の課題解決となるアイデアを提供します。

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