こんにちは。「クロジカサーバー管理」 IT/テックライターのkait78です。
会社や組織の利益をさらに上げるためには、製品やサービスの質を上げるほかに、新規事業の展開があります。数年前までは、事業立ち上げの際に設備などのリソースを“所有”する必要があり、導入費用などのイニシャルコストがかさむことで新規事業の立ち上げのハードルが高い状態でした。
しかし、最近ではクラウドサービスの勃興により新規事業立ち上げに必要な設備リソースの概念が“所有”から“利用”に移行しています。そのため、新規事業に必要なものだけを“利用”することで、必要最低限のコストで事業を開始できるようになりました。
今回は、新規事業と相性抜群なクラウドサーバーについてその理由とメリットをご紹介します。
新規事業におけるクラウドサーバーのメリット
クラウドサーバーとは、インターネット上のクラウド内に存在する仮想的なサーバーです。クラウドサーバーは、クラウドサービスプロバイダーによって提供されます。たとえば、AWS(Amazon Web Service)やGoogle Cloudがあります。
それでは、新規事業におけるクラウドサーバーのメリットについて見ていきましょう。
新規事業のスモールスタートが可能
新規事業立ち上げにはスモールスタートが良いとされています。
理由として、立ち上げ直後の段階では機能やサービスを限定的にして、市場のフィードバックを受けて機能の改善が可能なためです。さらに、ニーズが出てきた段階で事業規模を拡大すれば良いので、立ち上げ時には少ないコストで開始できます。
しかし、クラウドを利用しない場合は、設備を自由に買い替えができないために初期段階から高性能な設備の購入が必要です。経済産業省の「2017年版 中小企業白書」によると、新規事業が展開できない企業の理由として、「新事業展開に必要なコストの負担が大きい」が30.7%を占めています。
そこで、クラウドサーバーを利用すればイニシャルコストを削減し少ない資金で事業の開始が可能です。これにより、リスクを最小限に抑えながらスモールスタートで事業開始ができます。
新規事業のビジネススピードを加速できる
クラウドサーバーは、ネットワークの構築や設定にかかる時間を大幅に短縮できます。
物理的なサーバーを利用する場合、サーバーの調達や設置作業が必要です。具体的には、サーバーの調達には昨今の半導体不足の影響により、商社によりますが半年から1年ほどかかってしまいます。また、購入後もサーバーの設置作業やネットワークの設定が必要です。
しかし、クラウドサーバーの場合は、クラウドサービスの登録完了から数分程度の時間でサーバー作成ができます。これにより、新規事業のビジネススピードの加速ができます。
▼クラウド・物理サーバーの費用や労力について解説した記事はコチラ
【Web担当者向け】クラウドサーバー導入で費用と労力を削減!物理サーバー運用との違いとは?
事業撤退のハードルが下がる
クラウドサービスを利用することで、事業撤退のハードルが下がります。
新規事業には成功の保証はありません。
たとえば、ハードウェアやサーバーの大型投資でスタートして、想定した成果が挙げられない場合、サンクコストを意識して事業撤退の意思決定が困難になる可能性があります。しかし、クラウドサーバーを利用していれば、費用も労力も最小限で抑えているため、撤退の意思決定が比較的容易になります。
新規事業でも大企業と対等な条件で競争に参加できる
従来の物理的なサーバー環境では、資金力の差から大企業が優位に立つ場合があります。しかし、クラウドサーバーを利用すれば、インフラの規模やスケールに関係なく、柔軟なリソースの利用が可能です。
これにより、新規事業でも大企業と同等の条件で競争に参加できます。
総務省の「令和3年通信利用動向調査の結果」によると、平成29年から令和3年の間でクラウドサービスを利用している企業は13.5%上昇しており、資本金3,000万円未満のクラウドサービスの導入企業も増加傾向にあります。また、クラウドサービスを利用して効果があったと回答した企業は全体の88.2%でした。このように、資金力が少ない状態の新規事業の業態でもクラウドを活用して企業競争に参加することが可能です。
ここまで、クラウドサーバーを利用するメリットをご紹介しました。しかし、新規事業を開始する“モノ”の解決はクラウドサービスで可能ですが、“ヒト”の問題が別としてあります。クラウドサービスを利用するにはスキルを持った人材が必要です。
昨今の人手不足の問題から、企業や組織はスキルを持った人材の確保・増員が困難な状況となっています。そこで、“ヒト”の問題を解決するためのアウトソーシングをご紹介します。
クラウドサーバーは新規事業のアウトソーシング(外注)が簡単
実は、クラウドサーバーとアウトソーシングを併用すると、“ヒト”の問題も解決します。
詳しく見ていきましょう。
セキュリティコントロールによりアウトソーシングが簡単に
クラウドサーバーを利用すると、アウトソーシングが簡単になります。
その理由として、社内サーバーの場合、現地での入館許可やファイアウォールの変更作業の手間、社内ネットワーク内に他社が入るセキュリティリスクがありました。しかし、クラウドサーバーの場合は、現地作業も不要で社内ネットワークからも隔離されています。ファイアウォールの設定のみでアウトソーシングが可能です。このように、セキュリティコントロールが簡単であるため、人材が不足しがちな新規事業にとってアウトソーシングは良い解決策です。
次に、アウトソーシングの種類をご紹介します。
Web制作
新規事業の新商品・新サービスを宣伝するためのWebサイトも、簡単にアウトソーシングが可能です。
実際のWebサイトの制作には、小規模のサイトでも3人程度で少なくとも1か月から3か月、長くて半年から1年程度はかかります。アウトソーシングで工数を削減し、専門業者の高いスキルで高品質なWebサイトを効率的に構築できます。さらに、新規事業のメンバーは、Web制作にかかる手間を省き、より本来の商品開発に専念できます。
Webサーバーの管理・運営
Webサーバーの管理・運営もアウトソーシング可能です。
実際に社内でWebサーバーの管理・運営をする場合は、サーバーのパフォーマンス監視やソフトウェアアップデート、バックアップ作業が必要で、夜間・休日も社員が出社して対応が必要になります。また、Webサーバーのセキュリティ対策は重要で、対策をおろそかにしているとかなりの損害が発生する可能性があります。
▼セキュリティ対策を怠ることで起きる損害についての紹介はコチラ
Webサイトのセキュリティ対策を怠ることで起きてしまう損害とは?
これらの作業をアウトソーシングすることで、社内のリソースを節約しながらサーバー運営ができます。最後に、クラウドサーバーの管理をアウトソーシングした企業の成功事例を紹介します。
クラウドサーバー管理のアウトソーシング成功事例
「クロジカサーバー管理」は企業様のサーバーを24時間365日監視し、セキュリティ対策やバックアップなど、サーバー管理をトータルでサポートするサービスを提供しています。
今回は、「クロジカサーバー管理」をアウトソーシングとして利用していただいている企業様からの成功事例を抜粋してご紹介します。
イニシャルコストを削減できた
サーバー管理をアウトソーシングする際、一般的な企業では導入費用としてイニシャルコストが発生します。しかし、「クロジカサーバー管理」では、イニシャルコストが発生せず、月額費用のみで導入が可能です。
あるWeb制作会社様より、下記のようにいただいております。
「初めは クロジカサーバー管理さんの他に2社問い合わせをしました。その際、フロント対応していただけることが大きな条件のひとつだったのですが、2社はそれがイニシャルコストに乗ってくる形でした。クロジカサーバー管理さんはフロント対応を含めてサーバー構築のイニシャルコストが無料でしたので、そこが大きなポイントでしたね。」
サーバー仕様の相談から管理開始まで柔軟に対応してくれた
社内でクラウドやサーバーについてスキルが明るくない場合、サーバー仕様や料金など分からないことが多数あると思います。「クロジカサーバー管理」では、サーバー仕様の相談から柔軟に対応させていただきます。
同じく、あるWeb制作会社様では導入したWebサイトの管理を弊社に依頼いただいています。
そのWeb制作会社様より、下記のようにご感想をいただいています。
「クライアント様から割と細かい質問や確認事項をいただくことが多いのですが、プロジェクト管理しているRedmineへ御社の方々にも入っていただき、スムーズかつ真摯な対応をいただけました。
あとは、お見積りや請求方法など、色々とクライアント様のご要望を汲んで調整いただいた経緯もあり、仕様を固める前の段階から柔軟に動いていただけることが助かっています。」
クラウドサーバー管理をフルサポートしてくれた
「クロジカサーバー管理」では、24時間365日の監視はもちろん、セキュリティアップデートやバックアップ対応も行っています。
あるWeb制作会社様より、下記のようにいただいています。
「他社さんは基本的には24/365の監視がメインになっていて、脆弱性が見つかったタイミングで都度依頼をかける必要があるんですけど、御社はミドルウェアのアップデートやパッチ当てなど、全部含めて対応いただけますのでとても助かっています。」
このように、クラウドサーバーの利用とアウトソーシングは、新規事業において相性が良く、大きなメリットをもたらします。
自社のニーズや目標に合ったクラウドサーバーの活用方法を検討してみてください。そして、サーバー管理のアウトソーシングを行う際は、ぜひ「クロジカサーバー管理」へご相談ください。
ライター:kait78
元大手通信事業者のインフラエンジニア。ネットワーク・サーバー・AWS領域でIT/テック記事に特化した記事を執筆。Webサーバーにまつわる課題や悩みに対して実務経験を基にした、現場社員目線の課題解決となるアイデアを提供します。
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