【知らないと損する?】Webサーバー監視を専門会社へ外部委託するメリットを解説

こんにちは。「クロジカサーバー管理」 IT/テックライターのkait78です。

サーバーは企業ホームページやアプリケーションの基盤となる重要な機器です。人間とは異なり、365日・24時間稼働をしています。これらの機器はいつ故障してもおかしくありません

たとえば、深夜の3時に故障することや、大晦日や元旦に故障する場合もあります。機器が故障すると、ホームページの閲覧不可やアプリケーションのエラーが発生し、お客様が使えない事態となります。

その場合、担当社員は夜間・休日でも出社やリモートでサーバーへアクセスし、復旧作業をする必要があります。本記事では、サーバー監視を専門会社へ外部委託するメリットをご紹介します。

この記事でわかること

① サーバー監視の外部委託は何をしてくれるのか
② 障害発生時の流れ
③ サーバー監視を外部委託するメリット
④ サーバー監視を外部委託する際の注意点

サーバー監視の外部委託とは?

サーバー監視の外部委託とは企業や組織が持つサーバーなどを専門の会社に委託し、24時間体制でサーバーの監視やトラブル対応を行ってもらうことです。

中小企業で24時間体制を組める人員が不足している組織や、サーバーの管理をできる人材が不足している組織は、監視を委託することで人出不足やスキル不足の問題を解消することができます。

外部委託では実際どのような監視をするのか?

サーバーの監視サービスを運営する外部委託先はどのような監視・復旧対応をするのでしょうか。外部委託先会社は、専門の監視部署を構築しており、シフト体制でサーバーの稼働状況などを24時間体制で監視します。サーバーの監視には、さまざまな監視方法があります。

以下にて詳細を解説いたします。

サーバー本体の監視

サーバーは精密機器です。いつかは必ず故障してしまいます。サーバーが故障を検知できるようにサーバー本体の監視をしています。AWSなどのクラウドサービスを利用しても故障は発生します。AWS公式では、単一のEC2(サーバーを提供するサービス)で99.99%の稼働努力目標を掲げています。
参考:AmazonComputeサービスレベルアグリーメント

一見、高いように見えますが、1ヵ月で換算すると、1ヵ月内で4.3分間は故障する可能性があるとしています。

サーバー内の一部分を監視

サーバー本体の故障以外に、サーバーの一部分のみでエラーが発生する場合があります。サーバーの一部分*にエラーがでると、ホームページ全体に影響が出る場合や、一部機能のみ影響が出る場合があります。*サーバー内ポート・サービスなど

サーバーのリソースを監視

サーバーはパソコンと同様にCPUなどで性能が決まっています。サーバーに対して、たくさんの負荷がかかった場合、ホームページのページ遷移が遅くなったり、突然動かなくなる場合があります。

これらのサーバーのリソースについて監視を行います。サーバーで障害が発生した場合は、エラーの状況によりますが、下記のような対応を行います。

障害状況の確認

障害発生後すぐに、サーバーで動かしているシステムやホームページが閲覧できるかの確認を行います。動作が確認できない場合は、サーバー内へアクセスを試みます。サーバー内へアクセスが出来た場合、サーバー内部の調査を実施して、原因を特定します。

サーバーの再起動などの復旧対応を実施

障害が発生して、外部委託先にてシステムの影響が出ていると判断した場合、障害の状況にあった復旧対応を行います。具体的には、サーバーの再起動やサーバー内の一部分の再起動を行います。

▼ サーバー管理を自社で内製する場合に抑えたいポイントを解説した記事はコチラ ↓
【Web担当者向け】「ほったらかし」サーバー管理は危険?最低月1で確認すべき、ポイント4つ

アラーム (障害/エラー) 発生時の流れ

一般的に、企業がサーバーを構築する場合には、サーバーの故障・障害・エラーが発生した場合に備えてアラーム(“あらかじめ設定した値”に対する警告)が出るように設定しています。アラームは、メールで来る場合や監視システムへ通知するパターンなどがあり、担当社員が故障が発生したと分かるように設定されています。

サーバー監視の外部委託をすると、アラームが発生した場合には、委託先の専門スタッフがすばやく対応し、問題を解決してくれます。このため、サーバーの監視とトラブル対応に関する時間と負担を軽減することができます。

サーバー監視の外部委託サービスを利用した場合、下記のような流れになります。

このように、障害発生から復旧に至るまでサポートが行われます。
サーバーの担当社員は項番1〜項番5まで、外部委託先に任せることができます。

報告は事前の取り決めにより柔軟に対応ができます。深夜に発生して、そのまま復旧した場合は翌平日に連絡するようにできます。障害復旧が出来ずに影響が継続する場合は深夜であっても電話で報告します。

サーバー監視を外部委託するメリット

続いては、サーバー監視を外部委託するメリットをご紹介します。

対応不要アラームを確認しなくてよい

外部委託することで、専門のスタッフがアラームを受け取り、対応するため、対応不要なアラームに対して自社の担当者が費やす時間や手間を省くことができます。これにより、業務の効率化やコスト削減が実現します

サーバー監視において、対応が必要なアラームより対応不要なアラームの方が多い場合があります。たとえば、商品のセールや新サービスの公開により、システムへのアクセス集中でCPU負荷が上がった際にサーバーはアラームを出します。ですが、システムへのアクセスはずっと続くわけではありません。時間経過と共に落ち着いてくると、アラームは自然に復旧します。

この場合は対応不要のアラームではありますが、アラームが発生すると担当者は必ず確認しなくてはなりません。その度に今やっていた作業を止めてアラーム確認作業に移ります。深夜の場合は起きて確認するため、社員の生活リズムや健康面で支障をきたす場合があります。

対応不要アラームを外部委託へ任せて、対応が本当に必要なアラームのみを受け取ることで、業務効率化やコスト削減が可能です。

ある程度の復旧作業を任せられる

外部委託監視は、サーバーのトラブルが発生した際にある程度の復旧作業を任せることができます。サーバーの障害は、サーバーの再起動や一部機能の再起動で復旧する場合が多いです。

再起動することにより、サーバーの負荷がかかった状態がリセットされます。リセットされることにより、サーバーが正常な状態に戻り、障害が復旧します。

サーバーの再起動や一部機能の再起動は、その症状により、ある程度手順をマニュアル化することができます。サーバー監視サービスの外部委託会社ではマニュアルがしっかりと整備されており、サーバーの再起動など状況に応じて適切な復旧作業を実施します。

逆に、不適切な復旧対応をすると、エラーや障害が悪化する場合があるため、不慣れな方は監視委託先へ任せることをおすすめします。

アクセス増加による柔軟な対応が可能

こと、クラウドサーバーで運用されている場合はテレビCM後などの突発的なアクセス増加に備えて、サーバーの受容量を柔軟に対応可能です。ビジネスの拡大や縮小に合わせて、監視範囲やサービスレベルを調整できます。自社でサーバー監視体制を構築する場合、システムの拡張や縮小には時間とコストがかかりますが、外部委託では柔軟な対応が可能です。

監視・復旧対応のノウハウがある

サーバー監視をする外部委託先は、多くのクライアントのサーバー監視と復旧対応を担当しています。そのため、豊富な経験とノウハウを有しており、さまざまな問題に対して迅速かつ効果的に対処することができます。

自社でのサーバー監視やトラブル対応に比べて、外部委託することで専門的なサポートを受けられるため、安心して業務を運営することができます。

サーバー監視を外部委託する際の注意点

サーバー監視の外部委託はメリットが多くあります。しかし、注意点もあります。
ここでは、サーバー監視を外部委託する際の注意点をご紹介します。

メンテナンス連絡

自社内でサーバーのメンテナンスをする場合は、事前にメンテナンス連絡を外部委託先へしておかなければなりません。

連絡を怠った場合、メンテナンス時に外部委託先は障害が発生したと勘違いし、復旧対応を行います。自社内からすると、勝手に機器が復旧していき、現場が混乱状態に陥ります。

メンテナンス作業をする場合は、日程・時間・対象のサーバーを事前に連絡しておきましょう。作業終了後や作業時間が伸びる場合も都度連絡をする必要があります。

外部委託でも対応できない場合がある

外部委託先は専門的なサービスを提供していますが、すべての問題に対応できるわけではありません。サーバーの設定内容が変わる作業や料金が発生する作業などは、外部委託先で判断ができないため、基本的には対応はできません。外部委託先に事前に相談し、対応可能かどうか確認する必要があります。

▼ サーバー保守を外部委託する際の費用について詳しい記事はコチラ ↓
サーバー保守外注の一般的な費用とは?|外注選定に迷ったらチェックすべき3つのポイント

サーバー監視の外部委託先の選び方

サーバー監視受託業務を提供している企業は複数あります。
ここでは、サーバー監視の外部委託先企業の選び方をご紹介します。

実績がある会社を選ぶ

サーバー監視を外部委託する際には、実績のある会社を選ぶことが重要です。過去の実績や顧客の評判を調査し、信頼性や技術力を確認しましょう。また、その会社がどのような業種や規模の企業に対応してきたかも参考になります。

監視以外のサービスも提供している

サーバー監視の外部委託先が、監視だけでなく、サーバー管理やセキュリティ対策、バックアップなどの追加サービスも提供している場合、総合的なサポートが期待できます。将来的なサーバーの拡張やセキュリティ強化のニーズにも対応できるかを考慮しましょう。

費用対効果の評価

外部委託することで得られる効果を費用面で評価し、予算に応じたサービスを選択する必要があります。外部委託には、初期費用月額費用追加費用(オプション費用)など、さまざまな費用が発生します。自社の予算とニーズに合ったサービスを選択し、費用対効果を最大限に高めましょう。

サーバー管理のアウトソーシングなら「クロジカサーバー管理」

AWSのサーバー管理は、「クロジカサーバー管理」にお任せください。
※AWS以外のサーバーについてもご相談ください。

クロジカはAWSの認定パートナーです。AWS認定パートナーとはAWSに対する一定の技術・知識レベル・技術者数・導入実績の要件をクリアした企業しか契約をすることができないAWS公式のパートナー制度です。AWSの専門的な知識を持つエンジニアが24時間体制で監視を行います。

導入いただいている企業様は、上場企業や自治体、教育機関など、さまざまな業界の企業様となっております。AWS(クラウドサーバー)の発注経験が無く心配という企業様も弊社から予算に応じて貴社に適したサーバー環境をご提案させていただきますのでご安心くださいませ。

                <導入企業様の実績>

また、自社サーバーのAWS移行から監視・復旧・セキュリティ対策・バックアップなど総合的なサーバー管理のサポートをしています。現在のシステムに詳しい担当者がいない場合や、WebサイトをAWSへ移行する必要がある場合には、ぜひクロジカへご相談ください。

クロジカサーバー管理ができることを要約した記事はコチラ ↓
クロジカサーバー管理は何ができる?|機能、価格、導入のポイントを解説

ライター:kait78

元大手通信事業者のインフラエンジニア。ネットワーク・サーバー・AWS領域でIT/テック記事に特化した記事を執筆。Webサーバーにまつわる課題や悩みに対して実務経験を基にした、現場社員目線の課題解決となるアイデアを提供します。

監修者:クロジカサーバー管理編集部

コーポレートサイト向けクラウドサーバーの構築・運用保守を行うサービス「クロジカサーバー管理」を提供。上場企業や大学、地方自治体など、セキュリティ対策を必要とするコーポレートサイトで250社以上の実績があります。当社の運用実績を踏まえたクラウドサーバー運用のノウハウをお届けします。

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