DrupalのForm APIの脆弱性、Webサイトへの影響と対策を解説します (CVE-2022-25271)

こんにちは。「クロジカサーバー管理」プリセールスの高瀬です。

2022年2月にDrupalのForm APIに脆弱性(CVE-2022-25271)が発表されました。

悪用されると意図しないデータをフォームから送信される可能性があり、アメリカ国立標準技術研究所の脆弱性データベースでは危険度がHighとなっています。

https://nvd.nist.gov/vuln/detail/CVE-2022-25271

DrupalのForm APIをつかってフォームを実装している場合、フォームから不適切なデータを送信される可能性があります。

脆弱性の対象となるバージョン

影響を受けるバージョンは以下の通りです。

・Drupal 9.3.6 未満

・Drupal 9.2.13 未満

・Drupal 7.88 未満

脆弱性の対策

既に修正済みバージョンが提供されているため、検証の上バージョンアップする形になります。

https://www.drupal.org/sa-core-2022-003

Webサイトへの影響について

サイト上のフォームがDrupalのForm APIで実装されている場合にフォームから不適切なデータを送信されてしまう可能性があります。

フォーム入力を受け取った後の例外処理をしっかり実装していれば、ほぼ問題ありませんが、入力データの処理次第では意図しない動作を引き起こす可能性があります。

さいごに

Drupalには幅広いAPIが用意されており、高度なカスタマイズができる一方で、実装後のセキュリティ対策にも注意が必要です。

弊社ではお客様サーバーのご利用状況に応じて、エンジニアが日々発表される脆弱性の影響有無を確認して、必要に応じて修正パッケージの適用を行なっております。

サイト制作、運用が多忙でサーバーソフトの脆弱性対策を行うことが難しい場合はぜひご相談くださいませ。

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