アクセス解析プラグイン「WP Statistics」に複数の脆弱性。WordPressサイトへの影響と対策を解説します (CVE-2022-0651、他3件)

こんにちは。「クロジカサーバー管理」プリセールスの高瀬です。

2022年2月にWordPressのアクセス解析プラグイン「WP Statistics」に複数の脆弱性が発表されました。

SQLインジェクションの脆弱性も含まれており、アメリカ国立標準技術研究所の脆弱性データベースでは危険度がMedium〜Highとなっています。

https://nvd.nist.gov/vuln/detail/CVE-2022-0651

https://nvd.nist.gov/vuln/detail/CVE-2022-25307

https://nvd.nist.gov/vuln/detail/CVE-2022-25306

https://nvd.nist.gov/vuln/detail/CVE-2022-25305

「WP Statistics」プラグインを有効にしているサイトにアクセスした攻撃者がデータベースに対して不正なSQLを実行してしまう可能性があります。

対象プラグインとバージョン

「WP Statistics」はWordPress向けのアクセス解析プラグインです。

https://ja.wordpress.org/plugins/wp-statistics/

今回の脆弱性の影響を受けるバージョンは下記の通りです

・WP Statisticsプラグイン 13.1.5以下

脆弱性の対策

対策としては、プラグインをアップデートする形になります。WordPressのプラグイン画面から該当プラグインのアップデート有無を確認することをお勧めします。

Webサイトへの影響について

各脆弱性に関するWebサイトへの影響は下記の通りです

SQLインジェクション(CVE-2022-0651)

アクセス情報を取り扱う際のエスケープ処理不足により、攻撃者がサイトに細工されたリクエストを送ることでデータベースに対して不正なSQLを実行してしまう可能性があります。最悪な場合データ漏洩につながる恐れもあります。

クロスサイトスクリプティング(CVE-2022-25305、CVE-2022-25306、CVE-2022-25307)

アクセス情報を取り扱う際のエスケープ処理不足により、攻撃者がサイトに細工されたリクエストを送ることで、解析情報を確認するサイト管理者のブラウザで不正なスクリプトを実行させる可能性があります。

さいごに

今回ご紹介した脆弱性が影響するプラグインは2022年3月時点で60万件以上のサイトでアクティベートされています。

こうした人気のプラグインでも日々脆弱性が発見され、攻撃に悪用されるリスクがあり、日々のセキュリティアップデートが重要になります。

弊社では日々WordPressおよびプラグインのセキュリティ情報をチェックしており、お客様のサーバーで利用しているプラグインについては検証、本番それぞれの環境でアップデートを代行可能です。

リリース後のWordPressサイトのセキュリティ情報のチェックが追いつかない場合はぜひご相談くださいませ。

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