こんにちは。「クロジカサーバー管理」プリセールスの高瀬です。
2022年2月にWordPressのプラグイン「Header Footer Code Manager」にXSS脆弱性(CVE-2022-0710)が発表されました。
悪用されるとブラウザ上で意図しないスクリプトを実行される可能性があり、アメリカ国立標準技術研究所の脆弱性データベースでは危険度がMediumとなっています。
https://nvd.nist.gov/vuln/detail/CVE-2022-0710
該当プラグインを有効にしている場合、サイト管理者が不正なリンクをクリックすることでブラウザ上で意図しないスクリプトを実行される可能性があります。
対象プラグインとバージョン
「Header Footer Code Manager」はヘッダーやフッター、コンテンツの上下にスニペットを追加するためのプラグインです。
https://wordpress.org/plugins/header-footer-code-manager/
今回の脆弱性の影響を受けるバージョンは下記の通りです
・Header Footer Code Manager 1.1.16以下
脆弱性の対策
対策としては、プラグインをアップデートする形になります。WordPressのプラグイン画面から該当プラグインのアップデート有無を確認することをお勧めします。
Webサイトへの影響について
「Header Footer Code Manager」を利用しているサイト管理者がWordPressにログインしている状態で本脆弱性を悪用したリンクをクリックすることで、ブラウザ上で不正なスクリプトが実行される可能性があります。
WordPressのセッション情報を盗まれて不正ログインにつながる可能性もあるため、対象プラグインをアップデートするまで、サイト管理をしている環境では不用意に外部サイトにアクセスしないようにすることをお勧めします。
さいごに
WordPressを利用している場合はサイトの管理者自身にも攻撃されるリスクがあり、各種プラグインのセキュリティ対策も重要になります。
弊社では日々WordPressおよびプラグインのセキュリティ情報をチェックしており、お客様のサーバーで利用しているプラグインについては検証、本番それぞれの環境でアップデートを代行可能です。
リリース後のWordPressサイトのセキュリティ情報のチェックが追いつかない場合はぜひご相談くださいませ。
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