こんにちは。「クロジカスケジュール管理」コンサルティングチームの林です。
働き方改革やリモートワークの導入で、セルフマネジメントが注目を集めています。企業にとっても個人にとっても、セルフマネジメントは業務効率化や生産性の向上をおこなううえで大切です。
この記事ではセルフマネジメントの特徴や注目されている理由、身につけるメリットなどをご紹介します。セルフマネジメント能力を高める方法についても解説するので、ビジネスに役立つスキルを身につけましょう。
目次
セルフマネジメント能力とは
セルフマネジメントとは、直訳すると「自己管理」や「自立」といった意味があります。ビジネスにおけるセルフマネジメントとは、ノルマをクリアする能力や肉体面と精神面の管理をする能力のことです。
セルフマネジメント能力が高ければ、健康状態や精神状態の安定を保ちながら自身の能力を十分に発揮することが可能です。仕事の場面でも高いモチベーションをキープできて、その人本来のパフォーマンスを活かせます。
セルフマネジメントがおこなえる人は自分の強みや長所も理解しているため、自分の良さを活かした働き方が可能です。企業にとっても従業員のセルフマネジメント能力を高めていくのは、これからの課題ともいえます。
セルフマネジメントが注目される理由
セルフマネジメントが企業やフリーランスから注目されている理由は、
- リモートワークの推進
- 働き方改革や業務効率化
- メンタル面のケア
の3点です。それぞれ解説します。
リモートワークの推進
新型コロナウイルスの流行で、リモートワークを推進する企業が増えました。上司や同僚に見られる機会も減ったため、社員全員がセルフマネジメントを身につける必要があります。
リモートワークでも高い生産性を出すために、社員のセルフマネジメントを身につけることがこれからの企業には必要です。プライベートな空間や監視のない空間でも、集中力のキープやオンとオフの切り替えができるように教育することが大切です。
リモートワークでは集中力が途切れてしまう社員だけではなく、時間を気にしないで働きすぎてしまう社員もいるため注意しておきましょう。社員それぞれが自分をしっかりと管理する必要が出てきたため、セルフマネジメントが注目されています。
働き方改革や業務効率化
働き方改革に対応するためにも、セルフマネジメントの必要性が注目を集めています。残業時間の削減や有給休暇の取得など、いままで以上に業務効率化をおこなう必要が出てきました。
社員の評価方法も労働時間の長さではなく労働の成果を評価する企業が増えているため、業務効率化や生産性の向上が求められています。フレックスタイムの採用や副業解禁といった観点からも、セルフマネジメントによる業務効率化は大切です。
メンタル面のケア
職場でのハラスメントによって、メンタル面を壊してしまう人も少なくありません。企業としても職場環境が悪くなったり、従業員が出勤できなかったりするのは、業務に支障をきたすのでできるだけ避ける必要があります。
セルフマネジメント能力を身につけて感情や精神のコントロールができれば、環境の変化にも対応が可能です。自分自身の行動を冷静に分析して職場環境を改善することもできるため、企業に必要不可欠な人材にも成長します。
メンタル面が安定していないときは、生産性が落ちたりミスが発生しやすかったりするので、セルフマネジメントが注目されています。
セルフマネジメントが得意な人と苦手な人の特徴
セルフマネジメントを得意にしている人と苦手に感じている人の特徴を、解説します。それぞれ確認しておきましょう。
セルフマネジメントが得意な人の特徴
セルフマネジメントが得意な人の特徴は、
- ポジティブで明るい
- ストレスを上手に発散している
- 仕事の要領がいい
といった点です。
日頃からポジティブで明るい人は、トラブルやハプニングが起きても前向きに対処できます。悲観的になる前に原因や対策を考えて、失敗ではなく成功できないことを発見したといった脳内変換が得意です。
感情のバランスを取るのがうまいともいえるため、セルフマネジメントもスムーズにおこなえます。
ストレスが溜まってきたと感じたときに、上手に発散できている人はセルフマネジメントが得意です。マイナスな出来事へのメンタル面の対処法を理解できているため、常に安定した精神状態でいられます。
仕事の要領がいい人も、セルフマネジメントが得意なことが多いです。タスクの納期や重要度によって優先順位を決めるといったことを日頃の業務でおこなっているため、自身のコントロールも上手におこなえます。
セルフマネジメントが苦手な人の特徴
セルフマネジメントを苦手に感じている人の特徴は、
- 人に頼ることが苦手
- ストレスを感じやすい
- こだわりが強い
といった点です。
人に頼ることが苦手な人は、業務でもタスクを抱え込んでしまいがちで自身の許容量以上の仕事を引き受けてしまいます。納期に追われると本来のパフォーマンスを発揮できないことも多く、自身の強みを活かせなくなってしまいます。
ストレスを感じやすい人は、精神面が安定しにくいためセルフマネジメントを苦手としています。ストレスの発散方法を見つけたり物事をポジティブに捉える習慣をつけたりして、改善していきましょう。
こだわりが強い人は、タスクや時間の管理がうまくできずセルフマネジメントも苦手です。ミスをすると落ち込みすぎてしまうこともあるため、ある程度の妥協点を提示してあげることが大切になります。
セルフマネジメント能力を身につけるメリット
セルフマネジメント能力を身につけるメリットは、
- 業務効率化により生産性が向上する
- モチベーションが維持できる
- 自己肯定感があがる
- ワークライフバランスが向上する
の4点です。それぞれ確認しておきましょう。
業務効率化により生産性が向上する
セルフマネジメントがうまくできると、タスク管理が自分でできるようになるため業務効率が上がります。業務効率化は生産性に直結するため、仕事で成果を出しやすくなります。
納期に追われることも少なくなり、本来持っているパフォーマンスも発揮しやすいです。業務効率化をして生産性が向上すれば自分の評価もあがるので、ぜひセルフマネジメント能力を身につけましょう。
モチベーションが維持できる
セルフマネジメント能力が高い人は、健康状態や精神状態が安定しているためモチベーションをキープして業務をおこなえます。仕事で嫌なことがあっても、ストレスの発散方法や切り替え方法を理解しているからです。
企業としても離職者や退職者が出にくくなるので、安定した業務をおこなえるためメリットになります。モチベーションの高さは業務効率にも直結するため、会社全体でセルフマネジメントの研修などを検討してみましょう。
自己肯定感があがる
セルフマネジメント能力が高いと、仕事がうまくいくことも増えるので自己肯定感を高められます。自己肯定感が高くなると自信を持って仕事に取り組めて、いい循環の精神状態を持っていくことが可能です。
仕事を楽しく感じることも増えるので、本来持っているポテンシャルを十分に発揮することもできます。業務の改善点なども積極的に発見してくれるため、生産性の向上も期待できます。
ワークライフバランスが向上する
ワークライフバランスとは、仕事とプライベートのバランスのことです。セルフマネジメント能力を高めて効率的に業務をこなすことで、プライベートにも多くの時間をあてられます。
仕事のミスも少なくなってプライベートにミスを引きずることも減るため、充実した時間を過ごせます。
セルフマネジメント能力を高める方法
セルフマネジメント能力を高める方法を、以下の4つご紹介します。
それぞれ確認して自分に合った方法を選びましょう。
現状と期待されていることを把握する
セルフマネジメント能力を高めるには、現状を把握することが大切です。現状が把握できたら、会社や上司が自分に期待していることを分析します。この2つが明確になれば、何をするべきかが明確になるためセルフマネジメントがしやすくなります。
日々の業務や生活のなかで課題を発見したり、解決策を考えたりすることの練習も効果的です。
具体的に目標を設定する
最初に目標を設定しておくことで、仕事へのモチベーションを維持しやすくなります。目標はすぐに達成できる短期的な目標と、長期的な目標を両方設定することがオススメです。
大きな目標しか設置していないと、仕事の進め方や進捗度がわかりづらくなってしまうからです。目標をチーム内で共有しておくと、周りの人も状況が把握しやすいので業務効率化につながります。
集中力を高める方法を見つける
仕事を効率的にこなしていくには、集中力が必要です。業務に集中できないとどうしても、生産性が落ちてしまいます。常に集中していることが一番ですが、どうしても人間は集中できないときもあるので自分にあった集中の仕方を見つけておきましょう。
集中力をキープする方法は、
- ストレッチをする
- コーヒーを飲む
- 短時間の仮眠を挟む
など人それぞれです。自分にとって、一番効果的な方法を理解しておくことが大切です。
自分の行動を振り返る
目標を達成したり仕事が区切りになったときは、自分の行動を振り返ってみましょう。自分にフィードバックをおこなうことで、反省点や改善点が見つかることもあります。
一定期間ごとに自分の仕事や行動を振り返ることで、自分の強みや弱みも見えてきます。これらを踏まえて目標を設定しなおしたり人に依頼する仕事を決めたりすれば、より短時間でタスクをこなしていくことが可能です。
まとめ|セルフマネジメントを身につけて業務を効率化
この記事ではセルフマネジメントの特徴や注目されている理由、身につけるメリットなどをご紹介しました。セルフマネジメントはすぐに身に付くものではないので、普段の業務や訓練を通じて、ゆっくりと身につけていきましょう。
少子高齢化による人材不足に対応するためにも、一人でも多くの従業員がセルフマネジメント能力を身につけることが、これからの企業には必要です。セルフマネジメント能力が高くなれば、業務効率化につながり生産性も向上します。
セルフマネジメントができるようになれば、従業員のモチベーションの維持にもつながって離職者や退職者も減らせます。会社を安定して運営するためにも、セルフマネジメント能力の向上に力を入れてみましょう。
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