BPaaSを企業が導入した事例!導入で得られるメリットもご紹介

こんにちは。「クロジカスケジュール管理」コンサルティングチームの林です。

昨今ではビジネスのクラウド化が進んでいて、大手企業を中心に「BPaaS」の利用が広がっていることをご存じでしょうか。BPaaSとは、企業がクラウドを通じて、業務プロセスを外部に委託するサービスのことです。

BPaaSの導入で、高い効果を得ている企業も多くあります。今回は、BPaaSを企業が導入した事例、BPaaSを提供している企業、BPaaS導入で得られるメリットなどをご紹介していきます。

BPaaSの3つのサービス

まず、BPaaSのサービスにはどのようなものがあるのかについて解説します。下記が、BPaaSの主なサービスです。

  • 調達管理サービス
  • 人事管理サービス
  • 財務・会計サービス

それぞれのサービスの詳細を解説していきます。

調達管理サービス

企業の調達プロセスを効率化して、コスト削減を実現するために利用されるのが、「調達管理サービス」です。外部の委託業者が企業のかわりに、サプライヤーの選定、物流の調整、価格交渉、契約管理などの調達活動を担当してくれます。

その結果、企業は調達業務のプロセス改善、コスト最適化に専念でき、戦略的な調達の実現が可能になるのです。

人事管理サービス

また「人事管理サービス」では、外部の専門的なサービスプロバイダーに、企業の人事関連プロセスを委託することができます。従業員の勤怠管理、人事データの管理、採用プロセス、給与計算、福利厚生管理の支援などが、企業の人事関連プロセスに含まれます。

人事業務に関する手続きをアウトソースすることで、企業は効率的な人事運営を実現できるのです。さらに、人材戦略に集中できるようになります。

財務・会計サービス

BPaaSを利用した「財務・会計サービス」では、資金管理、経理処理、税務申告、財務諸表の作成など、企業の財務部門が担当する重要な業務を委託業者が代行します。その結果、企業は財務プロセスの効率化とコスト削減を実現するのです。そうして税務戦略の策定に重点をおくことが可能になります。

このようにBPaaSのサービスを活用することで、外部の専門的なスキルを持つサービスプロバイダーに業務プロセスを委託できるのです。

そのため、業務効率化と競争率向上を実現できます。またBPaaSを効果的に活用するためにも、企業がBPaaSを導入する際には、自社の目標に合ったBPaaSサービスを選択することが重要です。

BPOとの違い

次に、BPaaSとBPOの違いについて解説します。BPOは、企業が特定の業務プロセスを、外部の企業に委託することです。

BPOはBPaaSと異なり、クラウドではなく、主にオフショアやオンショアのサービスプロバイダーによって提供されています。BPaaSはクラウドシステムを介しての提供なので、そこに違いがあります。

BPOは人の力で業務を行うため、業務の効率化に限界があります。しかしクラウドシステムを活用するBPaaSを利用すれば、業務効率化のスピードを格段に向上させることができるのです。

BpaaSの主な利用シーン

BPaaSは柔軟性と効率性があるので、さまざまなシーンでの利用が拡大しています。以下が、BPaaSの主な利用シーンです。

  • サプライチェーンの最適化
  • 人事・経理業務の効率化
  • 顧客対応の最適化

「サプライチェーンの最適化」では、発注プロセスや在庫管理をクラウド上で一元管理します。またリアルタイムでの最適化が実現可能です。「人事・経理業務の効率化」では、採用プロセス、経費精算、給与計算などの業務をBPaaSでシンプルに管理します。

「顧客対応の最適化」では、顧客からの問い合わせや対応を効率的に行うためのプロセスを外部化します。サポートデスクやコールセンターなどが、これに該当します。BPaaSはこれらの利用シーンで、企業の業務効率化やコスト削減に大きく貢献しているのです。

BPaaSを企業が導入した事例

ここからは、BPaaSを企業が導入した事例をご紹介していきます。活用事例を知ることで、自社で導入した際の効果や業務の流れをイメージしやすくなるはずです。BPaaSを企業が導入した事例を3つ紹介するので、自社に導入するイメージをしながら確認してみてください。

事例① 飛島建設株式会社

飛島建設株式会社では業務負担を軽減するために、ITツールを活用してデジタル化推進を行っていましたが、効果が限定的でした。各作業所により活用方法が異なること、従来の業務プロセスとの食い違いが発生することなど、課題が発生していたのが原因です。

この状況を改善するために、新たに施工管理に特化したBPaaSを導入しました。施工計画と現場進捗に連動した施工管理システムの活用と、関連する情報の一元化が目的です。

BPaaSの導入によりデジタル技術とオペレーションを組み合わせて、品質・原価・工程・安全・環境の各管理項目において、最適なワークフローと安定した運用体制を構築しました。

さらに各作業所ごとに異なっていた帳票やツール、処理方法を統一して情報を一元化するなど、さらなる生産性向上を目指しています。

*参考 PR TIMES|飛島建設はトランスコスモスのBPOサービスを活用し、新たな施工管理体制を構築

事例② 花王株式会社

花王株式会社はクラウド型購買システムへの安定的な移管と、見積調達プロセス構築のために、BPaaSを導入しました。業務の集中処理を行い、見積調達プロセスを集約させたのです。

見積調達に伴う査定、承認プロセスを統合管理することで、リードタイムの20%削減をもたらすことができました。他には受付プロセスにRPAツールを導入して、業務効率化を実現しています。さらに、ヘルプデスクもあわせてアウトソーシングして、スムーズな新システムへの移管を可能にしました。

*参考 トランス・コスモス|導入事例|記号花王株式会社

事例③ 日東電工株式会社

日東電工株式会社ではBPaaSを活用して、経理や人事総務、調達、ロジスティクスの業務システムをクラウド化し、それに関連する業務プロセスすべてをアウトソーシングしました。その結果、業務の集中管理と整流化を実現したのです。

BPaaSを導入し、業務システムの統一や業務プロセスの標準化を図ったことで、コスト削減や生産性向上などの業務改革に成功しました。日東電工株式会社では、BPaaSを活用してコア事業に経営資源を再配置し、ビジネス基盤の強化を図っています。

*参考 日本経済新聞|日東電工、日本IBM・SAPジャパン・コンカーの協力で経理・購買の業務プロセス改革で経営基盤を強化

BPaaSを提供している企業

実際にBPaaSを提供している代表的な企業としては、下記の3つの企業が挙げられます。

  • トランス・コスモス株式会社
  • Chatwork株式会社
  • ワークスアイディ株式会社

それぞれの企業のサービスについて解説していきます。BPaaSの導入を検討している企業は、ぜひ参考にしてみてください。

トランス・コスモス株式会社

トランス・コスモス株式会社では、ITと業務BPOを組み合わせたBPaaSを提供しています。トランスコスモスのBPaaSは、ビジネス競争力の向上と業務効率化・最適化を実現するサービスです。

またシステム標準仕様での導入によって、コスト削減を実現しています。具体的には経理、人事、販売、購買などのバックオフィス業務から、システム導入・運用のIT領域まで、BPO全体の課題を解決します。

さらに、さまざまな技術やツールを活用して、複数の業務の連携・自動化を実現します。また、ハイパーオートメーション化によるビジネス競争力の向上、システムに運用パッケージを足して業務効率化の促進、運用定着までを請け負っています。

*参考 トランス・コスモス株式会社|BPO 業務スマートソーシングサービス

Chatwork株式会社

Chatwork株式会社は、BPaaSを活用したオンラインアシスタントサービス「Chatworkアシスタント」を正式にリリースしました。このサービスを利用することで、ユーザーは業務のアウトソーシングを実現できます。

Chatworkアシスタントでは、経理・労務・総務などバックオフィス関連などを中心に、さまざまな業務のアウトソーシングサービスを提供しています。企業にITの知識がある担当者がいなくても、専任サポートが業務の構築・運用を代行するため、問題なくサービスを活用することができるのです。

また、ビジネスチャットChatworkのユーザーは、トーク画面からChatworkアシスタントへの業務依頼ができるようになっています。なお、Chatworkアシスタントには無料体験がないというデメリットがあります。一度サービスを利用してから、導入を検討したいと考えている企業は注意しましょう。

*参考 Chatwork、SaaSの進化版・BPaaSの仕組みを使った「Chatwork アシスタント」を正式リリース

ワークスアイディ株式会社

ワークスアイディ株式会社は、デジタルとIT技術を活用したBPaaSによるサービスを提供しています。デジタルツールを導入するだけでは解決できない課題に対して、コンサルティングの実施や運用・保守のサポート、セキュリティ対策などをニーズに合わせた対応を行ってくれます。

ワークスアイディは、多くの企業に対して、業務の可視化やシステム開発、RPAの導入の支援を行ってきた実績があります。しかし、その中で経営陣の要求とIT技術部門の対応力との間のギャップが課題となっていることに気付きました。

そこでワークスアイディでは、ツールの導入だけではなく業務プロセス自体をサービスとして、デジタル化の取り組みを推進したり意思決定のスピードを高めたりすることを支援しています。まずは自社の課題を明確にして、問い合わせから相談してみましょう。

*参考 ワークスアイディ株式会社|サービス一覧|BPaaS

BPaaSの世界市場規模

BPaaSの世界市場は、2022年に93億米ドルと評価され、予測期間中の複合年間成長率は12.78%で、2032年には355億米ドルに達すると予測されています。BPaaSはテクノロジーの力を活用して、ビジネスの業務プロセスを合理化・最適化しているのです。

企業はBPaaSを活用することで、コスト削減、生産性の向上、そして競争力の強化を実現できます。BPaaSは、今後もビジネス環境の変化に対応し、今後さらに拡大していくはずです。

*参考 TONORUBA|BPaaS市場は2032年までに355億米ドル近くに達すると予測

BPaaSの活躍が期待される業界

BPaaSを導入すると、柔軟かつ低コストで企業の目標を達成できるようになります。BPaaSがどのような業界で活躍するのか、気になる人もいるはずです。

  • IT業界
  • カスタマーサービス業界
  • 医療業界

上記が、BPaaSの活躍が期待される主な業界です。順番に解説するので、確認してください。

IT業界

BPaaSが最も頻繁に活用されている分野がITです。ネットワークの監視、アプリケーションやデータベースのエンドユーザー用データの準備、クラウドリソースの構成、などの複雑なバックグラウンドのプロセス業務に、BPaaSが最適です。

BPaaSを活用することで、コストと時間をかけてプロフェッショナルを雇う必要がなくなるので、コア業務に集中できる、経費削減の実現などにつながります。

カスタマーサービス

電話やチャットで顧客対​​応を担当するカスタマーサービスも、BPaaSの活躍が期待できます。BPaaSを利用することで、専門的な知識やスキルを持ったカスタマーサービスを、提供してもらえるようになるのです。

またBPaaSを活用することで、コールセンターやヘルプデスク業務を丸ごと外部委託できるため、自社内でオペレーターを維持する必要がなくなります。

チャットボットや自動音声応答機能による、自動化も実現します。これらのことから、クラウドにシステムを移行することで、コストや運用の手間を削減を期待できるはずです。

医療業界

医療業界では、要望事項を処理するために非常に時間がかかります。またミスがあった場合は、多大なコストが発生するのです。こうした業務タスクをBPaaSでアウトソーシングすることで、適切かつ効率的に処理できるようになります。

要望事項を処理することから解放されるので、患者に必要な治療を施すというコア業務に専念することが可能です。

BPaaS選定の際に気をつけるポイント

BPaaSを選定する際に、企業のビジネスニーズやコスト、サービスの品質など、さまざまな要因を考慮する必要があります。適切なサービスを選定することで、ビジネスの業務効率化や成長につながるのです。

サービスのカスタマイズ性、サポート体制の確認も重要事項です。これらに気をつけることで、長期的なビジネスパートナーシップの構築が可能になります。

またBPaaSを利用する場合、セキュリティは重要な要素です。データの漏洩、不正アクセスなどを防ぐために、適切なセキュリティ対策を講じる必要があります。

契約時のセキュリティ条項の確認、プロバイダーのセキュリティ体制の確認が重要です。セキュリティリスクの軽減、データ保護の強化が図れるので、BPaaSを選定する際は必ず確認してください。

BPaaS導入で得られるメリット

BPaaS導入で得られるメリットは、業務関連のデータやノウハウをクラウドに蓄積できる点です。

人事管理のために複数のソフトウェアを活用して、ExcelやWordにも情報を保存している場合、データが散在してしまいます。その結果、データ検索が煩雑、人や部署を越えるデータ共有・連携が困難という問題が出てきます。

そこでBPaaSを導入すれば、データやノウハウを一つのサービス内に蓄積できます。その結果、柔軟な連携や業務効率化が実現できます。

BPaaSの将来性

BPaaSはAIとの統合によって、今後さらに拡大していきます。AI技術の進化によって、BPaaSは単なるプロセスの自動化ではなく、より高度な分析・予測・意思決定の支援を提供することが可能になっていきます。

そのため、企業はより効率的で洞察に富んだ業務運営を実現できるようになるのです。またBPaaSとAIの統合により、データ駆動型の意思決定も強化されます。

これにより、大量のデータをリアルタイムで分析し、ビジネストレンドや顧客行動のパターンを把握できるようになるのです。その結果、企業は市場の変化にすばやく対応していけます。

さらにAIを活用することで、BPaaSはより顧客にあったサービスを提供できるようになり、顧客満足度の向上につながります。BPaaSとAIの統合によって、企業のデジタル変革を加速し、新たなビジネスモデルの創出に役立つはずです。

まとめ|BPaaSの活用で進化するビジネス環境に適応!

BPaaSは、ビジネスのデジタル化や業務効率化を推進する、重要な役割を担っています。BPaaSは業務プロセスの自動化や最適化を実現していくので、企業が抱える多くの課題に効果的な解決策を提供していくはずです。

BPaaSの導入により、企業はコスト削減、生産性の向上、そして競争力の強化を実現できます。BPaaSは、今後もビジネス環境の変化に対応し、進化するビジネス環境への適応を支援するための鍵となるでしょう。

デジタル変革の波に乗ってBPaaSを活用することで、企業はより持続可能で競争力のあるビジネスを構築することが可能です。今回の記事を参考にして、BPaaSの導入を検討してみてください。

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