こんにちは。「クロジカサーバー管理」プリセールスの高瀬です。
2022年5月にDrupalの「Wingsuit - Storybook for UI Patterns」というモジュールに脆弱性(SA-CONTRIB-2022)が発表されました。
Drupalサイトの発表では危険度がModerately Critical(中程度)となっています。
https://www.drupal.org/SA-CONTRIB-2022-040
「Wingsuit - Storybook for UI Patterns」モジュールを利用したサイトについて、本脆弱性を悪用することで、モジュールの設定内容を閲覧、変更されてしまう可能性があります。
脆弱性の対象となるプラグインとバージョン
Wingsuitは UI Patterns というモジュール向けのUIパターンやTwigコンポーネントを Storybook で構築して利用するためのモジュールです。
https://www.drupal.org/project/wingsuit_companion
影響を受けるバージョンは下記の通りです。
・ Wingsuit - Storybook for UI Patterns 8.x-2.0-beta8未満、および 8.x-1.1 未満
脆弱性の対策
既に修正済みバージョンが提供されているため、検証の上、該当のモジュールをバージョンアップする形になります。
https://www.drupal.org/SA-CONTRIB-2022-040
Webサイトへの影響について
モジュールの管理フォームへのアクセスチェック不足により、管理権限がなくてもモジュールの設定を閲覧、変更できる可能性がある、というリスクがあるため、早めの対策が必要になります。
さいごに
DrupalはオープンソースCMSの中でも高機能と言われており、さまざまなモジュールが用意されています。
CMSのカスタマイズ性が高い一方で、各機能のセキュリティ対策には注意が必要です。
弊社ではお客様サーバーのご利用状況に応じて、エンジニアが日々発表される脆弱性の影響有無を確認して、必要に応じて修正パッケージの適用を行なっております。
サイト制作、運用が多忙でサーバーソフトの脆弱性対策を行うことが難しい場合はぜひご相談くださいませ。
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