こんにちは。「クロジカサーバー管理」プリセールスの高瀬です。
2022年2月にWordPressのプラグイン「WP Review Slider」にSQLインジェクションの脆弱性(CVE-2022-0383)が発表されました。
悪用されるとデータベースに不正アクセスされる可能性があり、アメリカ国立標準技術研究所の脆弱性データベースでは危険度がHighとなっています。
https://nvd.nist.gov/vuln/detail/CVE-2022-0383
該当プラグインを有効にしている場合、攻撃者が細工したリクエストを送ることでデータベースに任意のクエリを実行してしまう可能性があります。
対象プラグインとバージョン
「WP Review Slider」は広告表示機能を含んだWordPress向けのフォーラムプラグインです。
https://ja.wordpress.org/plugins/wp-facebook-reviews/
今回の脆弱性の影響を受けるバージョンは下記の通りです。
・WP Review Slider 11.0未満
脆弱性の対策
対策としては、プラグインをアップデートする形になります。WordPressのプラグイン画面から該当プラグインのアップデート有無を確認することをお勧めします。
Webサイトへの影響について
「WP Review Slider」のプラグイン設定画面で細工したURLを送ることでデータベースで不正なクエリを実行できる可能性があります。
管理画面での脆弱性となるため、本脆弱性のみで外部から攻撃される可能性は低くなっていますが、他の脆弱性と組み合わせてWordPressの管理画面に入った攻撃者からデータベースを直接操作されてしまう可能性がありますので、可能なタイミングで対策をお勧めします。
さいごに
WordPressのプラグインを利用することで様々な機能を手軽に実装できますが、それぞれのプラグインに関するセキュリティ対策も必要になります。
弊社では日々WordPressおよびプラグインのセキュリティ情報をチェックしており、お客様のサーバーで利用しているプラグインについては検証、本番それぞれの環境でアップデートを代行可能です。
リリース後のWordPressサイトのセキュリティ情報のチェックが追いつかない場合はぜひご相談くださいませ。
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