WordPressプラグイン「UpdraftPlus」特権昇格脆弱性のWebサイトへの影響と対策について (CVE-2022-0633)

こんにちは。「クロジカサーバー管理」プリセールスの高瀬です。

2022年1月にWordPressのバックアップに用いられるUpdraftPlusプラグインに特権昇格の脆弱性(CVE-2022-0633)が発表されました。

悪用されるとWordPressのバックアップデータを盗まれてしまう可能性があり、アメリカ国立標準技術研究所の脆弱性データベースでは危険度がMediumとなっています。

https://nvd.nist.gov/vuln/detail/CVE-2022-0633

WordPressにログインしている購読者やライターなどのユーザーがこの脆弱性を悪用することで、本来管理者しかダウンロードできないバックアップデータをダウンロードできてしまう可能性があります。

対象プラグインとバージョン

UpdraftPlusはWordPressのコンテンツを定期的にバックアップできるプラグインとなります。脆弱性の影響を受けるバージョンは下記の通りです。

UpdraftPlus WordPress Backup Plugin Free 1.22.3未満

UpdraftPlus WordPress Backup Plugin Premium 2.22.3未満 

https://updraftplus.com/

脆弱性の対策

対策としては、それぞれのプラグインを最新版にアップデートする形になります。WordPressのプラグイン画面から該当プラグインのアップデート有無を確認することをお勧めします。

Webサイトへの影響について

WordPressでプラグイン「UpdraftPlus WordPress Backup Plugin」でバックアップを取得していると本脆弱性の影響を受ける可能性があります。

WordPressにログインしていることが前提の脆弱性となるため、社内の人間以外でWordPressにログインしない状況であればほぼ問題ありません。逆に、社外の不特定のライターにログイン権限を渡していたり、会員サイトのように購読者がログインしているサイトでは注意が必要です。

さいごに

「UpdraftPlus WordPress Backup Plugin」はフリー版だけでも2022年2月時点で300万件以上のサイトでアクティベートされています。

こうした人気のプラグインでも日々脆弱性が発見され、攻撃に悪用されるリスクがあるため、日々のセキュリティアップデートが重要になります。

弊社では日々WordPressおよびプラグインのセキュリティ情報をチェックしており、お客様のサーバーで利用しているプラグインについては検証、本番それぞれの環境でアップデートを代行可能です。

リリース後のWordPressサイトのセキュリティ情報のチェックが追いつかない場合はぜひご相談くださいませ。

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