高負荷Webサイトに最適!AWSのWordPress構成を紹介 ロードバランサ+オートスケーリングインスタンス

こんにちは。「クロジカサーバー管理」コンサルティングチームの三谷です。

この記事は、AWS初心者向けAWS環境のWordPress基本パターン8つ作ってみたのパターン8を紹介する記事です。

ロードバランサ+オートスケーリングインスタンスとは

オートスケーリングのCloudWatchのメトリックスや時間をトリガーに、指定された最小値から最大値の間でインスタンスの数を自動で増減させることができる機能を使い流動的に負荷分散をすることが可能な構成です。設定次第では、必要に応じてインスタンス数を調整できるため料金を抑えることが可能です。オートスケーリングは無料です。

料金の話

日本からのアクセスのみで1ヶ月、10万PVで1リクエスト5MB、サーバー通信で5MB使うと想定します。t3.xlargeをオートスケーリングで2台使用した場合と、t3.2xlargeを1台で使用した場合を単純比較します。(今回は比較内容が複雑になってしまうため、RDS、S3の値段、管理画面アクセス用インスタンスは比較料金に含めません)

オンデマンドEC2の料金は以下の通りです。

インスタンスvCPUECUメモリ(GiB)インスタンスストレージ(GiB)Linux
t3.nano2変数0.5GiBEBSのみ0.0068USD/時間
t3.micro2変数1GiBEBSのみ0.0136USD/時間
t3.small2変数2GiBEBSのみ0.0272USD/時間
t3.medium2変数4GiBEBSのみ0.0544USD/時間
t3.large2変数8GiBEBSのみ0.1088USD/時間
t3.xlarge4変数16GiBEBSのみ0.2176USD/時間
t3.xlarge8変数32GiBEBSのみ0.4352USD/時間

ロードバランサ料金
0.0243/時間 * 24時間 * 31日 + 0.008/GB * 1TB=26.0792USD

EC2料金
t3.xlarge 1~2台: 0.2176USD/時間 * 24時間 * 31日 = 161.8944USD ~ 323.7888USD

t3.2xlarge: 0.4352USD/時間 * 24時間 * 31日 = 323.7888USD

差額
323.7888USD - ( 161.8944USD ~ 323.7888USD + 26.0792USD ) = -26.0792USD ~ 135.8152USD

仮に、一ヶ月間オートスケーリング構成の方がインスタンス1台しか稼働しなかった場合、135.8152USDオートスケーリング構成の方が安くなります。もし(ほぼあり得ませんが)、2台とも一ヶ月間フル稼働した場合26.0792USDオートスケーリング構成の方が高くなります。

しかし、AZを分けたことで災害時、片方アクセスできなくなったとしても、サイトへのアクセスが可能ということを考えれば、26.0792USDを払う価値があるのではないでしょうか?

さいごに

ここまで負荷分散した環境について紹介して来ました。アクセス数の増減が過剰にあるサイト(大学の合格発表サイト、イベントの特設サイトなど)の運営などで、CMSを使う機会があれば非常に有用なのではないでしょうか。

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