こんにちは。「クロジカサーバー管理」コンサルティングチームの三谷です。
Webディレクターの方は、企業のWebサイト制作を通じたCMS選びと対応する内容をどのように考えているのでしょうか？今回は、Webサイト制作時のCMS選びと対応内容の傾向を伺ってみました。
制作会社について
デジタルコミュニケーションのリブランディングや販売促進・営業活動のデジタルシフトをマーケティング＆クリエイティブで支援されており、
プロモーション企画やSNSのトレンドデータ分析、サイト開発からデジタル広告管理までワンストップで実績を多数お持ちです。
支援サービス
- 広告、販促企画・制作・実施
- 物品販売
- コンテンツ企画制作
どのようなCMSを選ぶことが多い？
WebRelease2は、官公庁系、または大手企業の大規模Webサイトで選ぶ傾向が多いです。テンプレートの開発にはノウハウが必要なため、基本的なものは内製で行い、複雑なものは外部パートナーへ依頼しています。
NORENは、ユーザーサポートが充実している為、全て制作会社へ任せたいお客様の場合に選ぶことが多いです。ライセンス費用の種類が、800万円、500万円（ベーシックプラン）、200万円の３種類になる為、年間で100万円を超える案件規模の費用想定時に利用します。Webサイトが1000ページ以下の際は、200万円のライセンスを利用しますが、NORENを利用するWebサイトの想定としては、小規模な案件になります。
保守費用や要望に対する対応について
WebRelease2とNORENについて、性能の違いはないもののサービスの姿勢が大きく違う認識です。お客様の視点では、実績を見て判断されているところが大きいと思います。
例えば、「公共機関で、他での実績あるなら...」「これだけ費用が高いのなら...安心でしょう」など。
また、NORENは、更新者が多岐にわたるような際に適していると考えています。更新者の権限や機能制限が細かく行える為、各部門で更新者がいるケースや頻繁に更新を行うことが予想される場合にNORENが向いていると考えています。
サーバーインフラに求めるスペックが高いこともあり、更新が頻繁でもパフォーマンスがしっかり出せるイメージです。更新頻度の低いWebサイトでは、メーカー推奨のスペックまでは必要ないと考えています。
- WebRelease2を利用するお客様は、セキュリティ面の対策を含めて上限が月額10万円迄の傾向が多い。
- NORENを利用するお客様は、月額20万円から30万円の費用傾向が多い。
- セキュリティ対策は、静的Webサイト。CMSは直接アクセス不可かつ制限が可能な為、多くを求められないことが多い。
- セキュリティ対策を入れる場合は、静的Webサイトの為、WAFは少なく、IPS/IDS（WorkloarSecurity）が多い。
- 構成は、単体構成（Web x1 + CMS x1）と、冗長構成（Web x2 + CMS x1）が同じくらい、Webサイトの用途によって変化する傾向。
- 単体構成（Web x1 + CMS x1）のお客様は、Webサイトが仮に落ちた場合、早々に復旧できれば良いと言う性質のWebサイトやお考えの場合が多い。
- または、自動のリブートなどを入れておくなど対応もある。自動リブートで復旧しないものは、日中対応を行う整理。
- 冗長構成（Web x2 + CMS x1）については、基本的に24時間・365日で閲覧可能にしたいWebサイトの場合に想定。
さいごに
今回、お話をお聞きしたWebディレクターの方は、官公庁系、大手企業の大規模Webサイトに、外部パートナー様と一緒にWebReleaseの提案を選択し、お客様が全て制作会社へ任せたい意向があり、更新者が多岐にわたる、更新が頻繁になるWebサイトの場合には、NORENを選ぶ傾向が多いようでした。いずれの場合もセキュリティ対策をしっかり盛り込んで抑えておくことをポイントにされていました。
ディレクション業務にセキュリティ面が加わると、交通整理と意思決定に負荷がかかります。外部パートナー様との協業という選択肢も活用しながら、スムーズな企業様への提案に向けたCMS選びに、本稿が参考になれば幸いです。
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