声にならない“不満”を解消──クロジカ導入で現場が実感するインフラ保守の進化

セガサミーグループは、総合エンタテインメント企業グループとして、ゲームやトイ・映像、遊技機、ゲーミングなど多角的に事業を展開しています。

そんな同グループが抱えていたのは、外部保守体制のブラックボックス化や障害時の連絡遅延といった課題でした。その結果、社内での調整や説明に多くの工数が割かれ、運用の安定性に不安を抱えていたのです。

こうした状況を改善するためにクロジカサーバー管理を導入しました。導入後には、障害発生時の情報共有をBacklog※1で一元化し、運用フローを標準化したことで、 社内調整の負担が軽減されました。その結果、月間約10時間の工数削減や障害対応の迅速化、社内説明の容易化を実現しています。

今回は、その経緯や導入効果について、グローバルセキュリティ推進室の森様にお話を伺いました。

※1 Backlog:タスク管理や情報共有を行えるプロジェクト管理ツール。コメント機能や進捗管理を通じて、関係者間でのやり取りを一元化することが可能です。

ブラックボックス化した運用ーー障害時の対応状況が見えない不安

――導入前の状況について教えていただけますか?

森様:前提として、基盤は当時からAWSを使っていました。理由としては、社内にAWSに明るいメンバーが一定数いてノウハウを貯めやすかったこと、そしてクラウドに取り組むならまずAWSという認識が社内にあったためです。

そのうえで、外部の保守会社さんに社内一部システムのサーバー運用や障害対応などを任せていたのですが、実際に障害発生時に何が起きていて、どういった対応をしているのかもわからず、いわゆるブラックボックス化している状態でした。

――具体的にはどのような課題がありましたか?

森様:障害が発生しても連絡が来ないことがあり、復旧が遅れるケースが少なくありませんでした。また、改善提案やシステムへの影響を考慮した判断が十分に得られないこともあり、現場としては不安が大きかったです。

――現場としてはかなりのご負担だったのですね。

森様:はい。障害が起きた際には、別部署の担当者が経営層への報告を担っていました。前任者はその担当者にサーバーに関する情報を渡す役割を担っていましたが、必要な情報が揃わず、報告準備に時間と労力がかかることが多かったと聞いています。

選定の決め手|紹介から始まった「任せられる」という安心感

――保守会社を選ぶにあたって、当時どのような状況だったのでしょうか?

森様:当時はリプレイスの期限が決まっており、まずは以前の保守会社とのやり取りで顕在化していた課題――障害発生時の連絡遅延や改善提案の不足、システムへの影響を考慮した判断が得られない点――これらを解消できる保守会社を選ぶ必要がありました。あわせて、当グループが求めるセキュリティ水準を満たせるかどうかも意識していました。

――数ある選択肢の中で、なぜクロジカサーバー管理を選んでいただいたのでしょうか?

森様:やり取りのあったWeb制作会社から「クロジカサーバー管理」の紹介を受けました。実際に相談してみると、体制やフローが整理されていて、これなら安心して任せられると感じました。さらに、クロジカ側でアクセス権限や変更履歴を管理していただけるなど、求めていたセキュリティ対応が実現できることも決め手でした。

導入の効果|情報共有の迅速化と連携強化で業務負担を大幅軽減

― 導入後、最も変化を感じたのはどの点でしょうか?

森様:まず、障害対応が大きく変わりました。以前は“障害が起きているのに連絡がない”ということもありましたが、今はすぐに情報を共有できています。また、Backlogを活用して社内の関連部署や制作会社が同じタイミングで状況を把握できるようになり、対応のスピード感が出ました。

――業務負荷の軽減についてはいかがでしょうか?

森様:部署をまたいだ連携や制作会社とのやり取りにおいて、コミュニケーションのラグがなくなりました。その結果、月にすると10時間ほどの工数削減につながっています。またスピードや連携だけでなく、クロジカ導入によって得られたのは、“運用が仕組みとして成り立っている”という感覚でした。

運用の見える化で不安を解消──誰でも分かる体制へ

――クロジカ導入後には、どのような変化がありましたか?

森様:障害対応や情報共有のスピードが上がったことに加えて、「運用の中身が見えるようになった」という実感が大きいです。クロジカさんでは、設定や手順、障害対応の履歴などがドキュメントとして整理されていて、「今、何がどう管理されているか」が把握しやすくなりました。

――それにより、どのような効果を感じていますか?

森様:たとえば、障害対応がメールだけで完結するのではなく、やり取りや対応履歴がBacklogやドキュメント上で整理されているので、関係者間での情報共有もしやすいですし、自分自身が状況を正確に把握できる安心感があります。

――体制としても改善された部分があるのでしょうか?

森様:はい、属人化しない形で運用の情報が整理・蓄積されるようになったことで、再現性のある体制に近づいていると感じます。誰が見ても分かる状態で残っているので、他部署との連携も取りやすく、社内説明もスムーズになりました。

導入後の波及効果|日常の安心感が新たな相談へ

――導入後の波及効果はありましたか?

森様:新規のプロジェクト(別サイトの立ち上げに伴う見積もりや技術検討など)の相談を行いました。社内稟議に必要な説明材料をどのように集めるべきか不透明な状況でしたが、日頃のサポートで信頼を感じていたため、クロジカさんに相談しました。

――導入を検討している企業様に向けて、一言いただけますか?

森様:「クロジカサーバー管理は体制がしっかりしており、誰が対応しても均一かつ高い品質なため安心できます。私たちも最初は“課題をどう相談していいのか分からない”状態でしたが、実際に相談してみると“こんなことまで対応してくれるのか”という経験をしました。サーバー運用で課題感を抱えているなら、まずは一度相談してみてはいかがでしょうか。

社名セガサミーホールディングス株式会社
事業内容総合エンタテインメント企業グループの持株会社として、
グループの経営管理及びそれに附帯する業務
Webサイトhttps://www.segasammy.co.jp/
セガサミーホールディングス株式会社はゲームメーカーの株式会社セガと遊技機メーカーのサミー株式会社が2004年に経営統合して誕生した持株会社として、グループの経営管理および附帯する業務を行っています。「感動体験を創造し続ける ~社会をもっと元気に、カラフルに。~」をGroup Mission/Purposeに掲げ、ゲームコンテンツからトイ・映像に至るまで多種多様な“遊び”を提供する「エンタテインメントコンテンツ事業」、パチンコ・パチスロの開発から販売までを手がける「遊技機事業」、統合型リゾートの運営およびカジノ機器の開発等を手がける「ゲーミング事業」の3つの事業を軸に、エンタテインメントを通じて世界中のあらゆる人々に感動体験を提供し続けています。

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