サーバー移行・集約で管理はどう変わる?|SSL更新や保守工数削減の実態

サーバー移行・集約で管理負荷はどう変わる?|SSL更新や保守工数削減の実態

複数のサイトやサービスを運営していると、いつの間にかサーバーが分散し、管理が煩雑になってしまうことがあります。SSL証明書の更新時期はバラバラ、障害対応は深夜に及び、契約管理は属人化している…そんな状況に心当たりはありませんか?

本記事では、サーバー移行・集約によって運用管理がどう変化するのか、弊社が多数支援してきたプロジェクトの中でよく見られる事例からイメージしたモデルケースをもとに具体的な改善効果をご紹介します。

この記事でわかること

① 複数サーバー管理の課題チェックポイント
② 運用代行で置き換え可能なタスクの詳細
③ 移行プロジェクトの実際の進行イメージ
④ 導入前後の変化と定量的効果

当てはまる課題のチェック

まずは、読者の皆様の状況が以下の課題に当てはまるものがないか確認してみましょう。

サイトが複数サーバーに分散している

  • コーポレートサイト、ECサイト、採用サイトが別々のサーバーで稼働
  • 過去のリニューアルやキャンペーンサイト追加により、気づけば複数契約に
  • サーバー会社も異なり、管理画面やメンテナンス方法がバラバラ
  • どのサイトがどのサーバーにあるか把握しきれていない

契約更新やSSL更新が複数あり煩雑

  • SSL証明書の有効期限が月ごとに異なり、更新作業が頻発
  • サーバー契約の自動更新設定がされておらず、うっかり失効のリスク
  • 有償SSL、無償SSL(Let's Encrypt等)が混在し、管理ルールが統一されていない
  • 更新作業の手順書が属人化しており、担当者不在時に対応できない

移行を進めたいが社内リソース不足

  • サーバー移行の必要性は感じているが、工数を捻出できない
  • 移行作業中のリスクを考えると二の足を踏んでしまう
  • DNS切り替えやSSL設定など、技術的な部分に不安がある
  • 本来の制作・開発業務を優先せざるを得ない状況

フォーム不達やリダイレクト不具合対応に追われている

  • お問い合わせフォームからのメールが届かない問い合わせが頻発
  • 旧URLから新URLへのリダイレクト設定が不完全で、404エラーが発生
  • 障害発生時の原因特定に時間がかかり、復旧まで長時間を要する
  • 夜間・休日の緊急対応が常態化している

運用代行で置き換え可能なタスク

これらの課題の多くは、専門的な運用代行サービスで解決可能です。以下、具体的にどのようなタスクを代行できるのかご紹介します。弊社クロジカサーバー管理での支援内容については、下記資料をご覧ください。

構築からDNS切り替え、SSL対応までの段取り表

サーバー移行は複数のステップを経て進行します。運用代行では、以下のような詳細な段取り表を作成し、進捗を可視化します。

フェーズ主なタスク目安期間成果物 / チェックポイント
現状調査サーバー棚卸・依存関係整理・WAF/ACL確認1〜2週システム構成図・リスク一覧
設計移行方針・スケジュール・TTL設計・301方針1週実行計画・戻し手順
構築新環境構築(OS/PHP/DB)監視・バックアップ1〜2週構成管理 / 監視ルール
データ移行DB / ファイル同期、差分同期設計1〜2週同期スクリプト・ログ
検証hosts 検証、負荷試験、フォーム送信試験1週検証報告・合否
切替TTL短縮 → DNS切替 → SSL適用 → 監視強化1〜3日切替チェックリスト
定着事後監視・微調整・ドキュメント化1〜2週運用 Runbook

SFTP/SSH設定やhosts検証などセキュリティ確認

運用代行を活用した移行作業では、セキュリティを担保しながら作業を進めることが一般的です。

  • 接続設定の最適化:SFTP/SSH接続の設定見直し、不要なアクセス権限の整理
  • IP制限・ファイアウォール設定:必要最小限のアクセス許可設定
  • 検証環境でのテスト:hostsファイル書き換えによる事前検証
  • セキュリティパッチ適用:OS・ミドルウェアのアップデート対応

SSL証明書(有償/無償)の整理と適用

SSL証明書の管理は特に煩雑になりがちな部分です。運用代行では以下のような作業が実施されます。

  • 証明書の種類整理:DV、OV、EV証明書の要否判定
  • 自動更新設定:Let's Encryptなど無償証明書の自動更新設定
  • ワイルドカード証明書活用:複数サブドメインの効率的な管理
  • 更新アラート設定:期限切れ防止のための事前通知システム構築

不達やリダイレクト不具合の原因調査&対応

障害対応も運用代行の重要な要素です。例えば下記の作業を代行することが可能です。

  • メール不達の原因調査:SPF、DKIM、DMARCレコードの設定確認
  • リダイレクト設定の最適化:.htaccessやnginx設定の見直し
  • ログ解析による障害特定:アクセスログ、エラーログの定期監視
  • 緊急時の復旧対応:24時間監視体制での迅速な障害対応

運用代行の一連の流れと責任範囲イメージ

フェーズタスク内容お客様運用代行備考
事前調査現状サーバー構成の把握情報提供調査・整理契約書、管理画面情報の共有
ドメイン・DNS設定確認-実施Whois情報、DNSレコード確認
SSL証明書棚卸し-実施有効期限、発行元の整理
環境構築新サーバー環境構築-実施OS・ミドルウェア設定
テスト環境での動作確認承認実施機能テスト結果の報告
移行実行データ移行-実施ファイル・DB・メール設定
DNS切り替え承認実施切り替えタイミングの調整
運用開始SSL証明書適用-実施Let's Encrypt自動更新設定
監視・保守体制開始-実施24時間監視、障害対応

移行プロジェクトのイメージ(モデルケース)

実際の移行プロジェクトがどのように進行するのか、具体的なケースでご紹介します。

規模感:複数サイト・複数ドメイン・数十GB級データ

  • サイト数:10〜15サイト(コーポレート、サービス紹介、採用、LP等)
  • ドメイン数:5〜8個の独自ドメイン
  • データ容量:20〜30GB(画像、動画、データベース含む)
  • 利用技術:WordPress、静的HTML、PHP、MySQL

工期感:3ヶ月以内で移行完了

上記の規模感の場合、余裕を持った移行スケジュールの場合以下のように進行していきます。

  • 1ヶ月目:現状調査、要件整理、移行計画策定
  • 2ヶ月目:新環境構築、テスト移行、動作検証
  • 3ヶ月目:本番移行、DNS切り替え、運用開始

段階的に移行を実施することで、リスクを最小限に抑えながら進行することが可能です。

移行過程で発生しうる課題例と解決策

移行過程では、以下のような課題が発生する可能性もあります。対応方法を含めて見ていきましょう。

SSL証明書の課題

  • 一部サイトでSSL証明書の自動更新が正常に動作せず、手動で再設定

解決策

  • ワイルドカード証明書への統一により、今後の管理負荷を軽減

フォーム不達の課題

  • メール送信設定の移行時にSPFレコードの設定漏れが判明

解決策

  • DNS設定の見直しにより、メール不達率を大幅に改善

リダイレクト不具合

  • 旧サイトのURL構造変更に伴うリダイレクト設定の調整が必要

解決策

  • .htaccessファイルの最適化により、SEO評価を維持しながら移行完了

導入後の変化(Before/After)

複数のサーバーの集約に伴うサーバー移行を代行することで、運用管理がどのように変化したかをご紹介します。

【Before】属人化・夜間対応・煩雑な契約管理

移行前の課題

  • 契約管理の煩雑さ:5つの異なるサーバー会社との契約、更新時期もバラバラ
  • SSL更新の属人化:SSL更新作業を行う際の手順が担当者に依存
  • 障害対応の負荷:夜間・休日の緊急対応が月に数回発生
  • セキュリティリスク:各サーバーのセキュリティパッチ適用が後手に回る
  • コスト管理の困難さ:複数契約により総コストの把握が困難

【After】契約更新の一元化/SSL・CMS・メール設定の安定化/基幹インフラは安定稼働に移行

移行後の改善効果

  • 契約の一元化:1つのサービスで全サイトの管理、更新手続きも統一
  • SSL管理の自動化:Let's Encryptによる自動更新、期限切れリスクの解消
  • 障害対応の外部化:24時間監視体制により、緊急対応から解放
  • セキュリティ強化:定期的なセキュリティパッチ適用、脆弱性対策の実施
  • コスト最適化:統合により運用コストを削減
  • 本業への集中:インフラ管理から解放され、開発業務に専念可能

定量的な改善効果

  • SSL更新作業:月2〜3回 → 0回
  • 障害対応時間:月10〜15時間 → 1〜2時間(弊社からの報告確認のみ)
  • サーバー契約管理:5社 → 1社(窓口一本化)

導入ステップ

ここまでで、複数サーバー管理の課題から運用代行で解決できるタスク、実際の移行プロジェクトのイメージ、そして導入前後の変化について触れてきました。

最後に、上記のような課題を解決するための弊社サービス「クロジカサーバー管理」の支援ステップをご紹介します。

STEP 1:現状調査・ヒアリング

  • 現在のサーバー構成、ドメイン設定の詳細調査
  • 課題点の洗い出し、移行要件の整理
  • 移行スケジュール、予算の概算提示

STEP 2:移行計画策定

  • 詳細な移行手順書の作成
  • リスク分析と対策の検討
  • テスト移行計画の立案

STEP 3:テスト環境構築・検証

  • 新環境での動作テスト
  • データ移行の事前検証
  • 切り替え手順の最終確認

STEP 4:本番移行実施

  • 段階的なデータ移行とDNS切り替え
  • SSL証明書の適用と動作確認
  • 移行完了後の動作監視

STEP 5:運用開始・定常保守

  • 24時間監視体制の開始
  • 定期メンテナンス、セキュリティパッチ適用
  • 運用状況により改善提案

よくある質問

複数サーバー契約の集約方法

Q:現在5つの異なる会社でサーバー契約していますが、すべて移行できますか?

A:はい、可能です。まず現状の契約内容を詳細に調査し、各サーバーの仕様や設定を把握します。その上で、統合先の環境を構築し、段階的に移行を実施します。契約解除のタイミングも調整し、余計なコストが発生しないよう配慮いたします。

SSL証明書(有償/無償)の切り分け方

Q:現在、有償のSSL証明書と無償のものが混在していますが、どちらに統一すべきでしょうか?

A:サイトの性質によって最適解は異なります。ECサイトや個人情報を扱うサイトでは信頼性の高い有償SSL(OV/EV証明書)を、コーポレートサイトや情報提供サイトでは無償SSL(DV証明書)をお勧めしています。移行時に要件を整理し、最適な構成をご提案いたします。

CMSやメール設定の移行リスク

Q:WordPressサイトやメール設定の移行で、データ消失やサービス停止のリスクはありませんか?

A:移行作業では、必ず事前にバックアップを取得し、テスト環境での動作確認を実施します。DNS切り替えも段階的に行い、問題が発生した場合は即座に元の環境に戻せる体制を整えています。

サーバー移行・集約に関するお悩みやご質問がございましたら、お気軽にご相談ください。現状の課題をお聞きし、最適な解決策をご提案いたします。

監修者:クロジカサーバー管理編集部

コーポレートサイト向けクラウドサーバーの構築・運用保守を行うサービス「クロジカサーバー管理」を提供。上場企業や大学、地方自治体など、セキュリティ対策を必要とするコーポレートサイトで250社以上の実績があります。当社の運用実績を踏まえたクラウドサーバー運用のノウハウをお届けします。

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