こんにちは。「クロジカサーバー管理」 IT/テックライターのkait78です。
企業の新サービスや新商品の発表や経営・人事などの企業情報の公表を行うプレスリリース。
広報担当者にとってプレスリリースの発表時は、きちんとWebサイトが公開されるか、世間からの反応など、緊張や不安がつきものです。
特に、ウェブサイトの不正アクセスやアクセス集中によるサイト落ちといった問題は、悩みの種かと思います。今回はプレスリリースにおける広報担当者が抱える不安とその解決方法を解説します。
目次
ウェブサイトの不正アクセスとは何か?
ウェブサイトの不正アクセスとは、ウェブサイトを動かすサーバーに対して外部から不正に侵入されることによってセキュリティが侵害されることを指します。
ここでは、Webサイトの不正アクセスがもたらすリスクとその影響について解説します。
不正アクセスのリスクを理解する
はじめに不正アクセスのリスクについて理解しましょう。
総務省が公表している「情報管理担当者の情報セキュリティ対策」によると、外部から不正アクセスを受けた場合、運用しているサーバーやサービスの停止はおろか、そのサーバーと同じネットワークのサーバー・システムにも被害が及ぶ可能性があります。他にも、サーバー内に保存されている個人情報や企業の内部情報などの流出、ホームページの改ざんなどのリスクがあります。
不正アクセスが発覚し被害の可能性がある場合には、速やかにプレスリリースにて発表を行います。株式公開をしている企業やステークホルダーへの影響を最小限に抑えることが重要です。広報担当者は、これらのリスクを深く理解し、それに対処するための適切なセキュリティ対策を講じる必要があります。
▼サーバーのセキュリティ対策についての詳細はコチラ
コーポレートサイトセキュリティ対策5選!サイバー攻撃を防ぐ方法
不正アクセスの影響
続いて不正アクセスによる具体的な影響についてご紹介します。
不正アクセスによりサーバー・システムダウンとなりサイトが落ちた状態(繋がらない状態)になることが予測されます。これにより企業にとって甚大な損失をもたらす可能性があります。例えば、顧客の信頼の低下、企業イメージの損傷、法的問題の発生などが挙げられます。
他にも損害賠償や罰金などの行政損害、営業活動の停止による利益損害も発生します。不正アクセスによる被害額は規模や期間によりますが数百万円~数億円に及ぶ場合があるため、しっかりとした対策を実施しておきましょう。
▼セキュリティ事故による損害についての詳細記事はコチラ
【システム・Web担当者向け】セキュリティ事故が起きると生じる6つの損害
サイト落ち(サーバーダウン)への対応策
不正アクセスによってシステムやサーバーをダウンさせられてしまった場合、先ほど述べたように様々な被害が発生します。また、プレスリリースを出した際、メディア・消費者から一気に注目を浴びることになります。その場合もサーバーがアクセスの負荷に耐えられずにサイト落ちしてしまう可能性があります。このようなサイト落ち(サーバーダウン)を起こさないための対応策について見ていきましょう。
手動対応(自社対応)の難しさ
サイト落ちが発生してしまった場合、手動での対応や自社の人員だけで対応することは難しいかもしれません。その理由として、不正アクセス経路の調査や代替サーバーの準備には専門のスキルや事前準備が必須のためです。
また、サイト落ちが発生した場合は広報担当者・サーバー管理担当者・総務などの担当部署は関係各所への連絡や被害状況の把握にリソースや時間を割いてしまい、サイト復旧の対応が遅れることも懸念されます。サイト落ち発生後の対応例は、サーバーがダウンした原因にもよりますが、プログラムの改変・ウイルス感染・サーバー障害・サーバーのCPUやメモリなどのリソース不足等が挙げられます。
考えられる原因に合わせた対策を迅速かつ正確にする必要があるのです。
フルマネージドサービスの利点
サイト落ち対策の一つとしてフルマネージドサービスの利用があります。
フルマネージドサービスとは監視やセキュリティ対策、障害対応などサーバーに関わる全ての業務を代行するサービスです。サーバー業務を外部委託業者に全て任せることによって、安全で快適なサーバー運用を実現することができます。
また、広報担当者やWeb担当者においてもサーバー管理業務から解放され、本来の業務に集中できるようになります。さらに、サーバーのフルマネージドサービスを提供している企業は専門スキルや様々なノウハウを有しており、現在のウェブサイトのセキュリティや耐障害性の向上に繋がります。
事前対策としてのセキュリティ
サイト落ちの事前対策としてセキュリティ対策の実施をしておきましょう。セキュリティ対策は企業のウェブサイトを安全かつ安定した状態に保つために必要不可欠です。具体的には、ファイアウォールの設置、定期的なセキュリティパッチの適用、定期的なバックアップの実施などが含まれます。
高負荷アクセスに対するPR・広報効果
不正アクセスやサイト落ち対策はここまで説明したようなネガティブなことだけではありません。サイト落ちをしないウェブサイトは顧客や世間からポジティブなイメージ・印象を与えることが可能です。ここでは高負荷アクセスに対するPR・広報効果についてご紹介します。
サイトの高負荷耐性向上
サイトの高負荷耐性向上は、サーバーのスペック強化や負荷分散の最適化、キャッシュの最適利用など、様々な手段によって実現可能です。これにより、多数のユーザーが同時にアクセスしても、ウェブサイトは快適に利用できるようになります。
▼高負荷耐性向上のそれぞれの方法については下記でご紹介しています。
【Web担当者が知っておくべき】CDNとは?概要やメリットを解説!
Webサイトのサーバースペックは適正?目安や決め方を紹介
【Web担当者向け】ECサイト表示速度の対策は?|離脱率・直帰率を改善!
高負荷耐性向上による成功事例
最後に「落ちないウェブサイト」としてユーザーから評価・信用を得た事例をご紹介します。それは、新しい未来のテレビの形としてインターネット番組を配信している「ABEMA」です。ABEMA TVでは時折スポーツ中継や緊急中継、アニメやニュース番組など数多くのコンテンツを提供しています。
落ちないウェブサイトとして脚光を浴びたのは2022年、サッカーFIFAワールドカップの日本対クロアチア戦でのことでした。当時、ABEMAの本番組の視聴者数は2000万人を超えたとされています。2000万人という大量のトラフィックの中で、大きな障害を起こすことも、画質劣化などのトラブルなくサービスを提供できたことに対して、ユーザーからは非常に好感が寄せられていました。このように、大量アクセスを事前に予測し対策をしておくことで、企業イメージの向上や信頼性アップに繋がります。
企業のWebサイト管理は「クロジカサーバー管理」へ
ウェブサイトの不正アクセスやアクセス集中によるサイト落ちのリスクは、広報担当者にとって深刻な懸念事項です。しかし、フルマネージドサービスを活用することで、セキュリティ性を高め、高負荷のアクセスにも耐えられるウェブサイトを構築することが可能です。これにより、広報活動に集中し、成功を収めるチャンスが広がります。広報担当者が抱える不安を解消し、効率的なプレスリリースを実現しましょう。
また、広報担当者様と共に企業のウェブサイトをデザインされるWeb制作会社様向けのパートナープログラムもご用意しておりますので、「Web制作とサイトのセキュリティを同時に行いたい!」というクライアント様をお持ちの制作会社様はお気軽にお問い合わせください。
▼パートナープログラムについて
https://kurojica.com/server/partner-program/
ライター:kait78
元大手通信事業者のインフラエンジニア。ネットワーク・サーバー・AWS領域でIT/テック記事に特化した記事を執筆。Webサーバーにまつわる課題や悩みに対して実務経験を基にした、現場社員目線の課題解決となるアイデアを提供します。
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