フォームプラグイン「WS Form」の複数箇所にXSS脆弱性。フォームを利用しているWordPressサイトへの影響と対策について (CVE-2022-23988、CVE-2022-23987)

こんにちは。「クロジカサーバー管理」プリセールスの高瀬です。

2022年2月にWordPressのプラグイン「WS Form」にXSS脆弱性(CVE-2022-23988、CVE-2022-23987)が発表されました。

悪用されるとブラウザ上で意図しないスクリプトを実行される可能性があり、アメリカ国立標準技術研究所の脆弱性データベースでは危険度がMediumとなっています。

https://nvd.nist.gov/vuln/detail/CVE-2022-23988

https://nvd.nist.gov/vuln/detail/CVE-2022-23987

該当プラグインを有効にしている場合、不正な入力によってサイト管理者のブラウザ上で意図しないスクリプトを実行される可能性があります。

対象プラグインとバージョン

「WS Form」はモバイルフレンドリーで、アクセスしやすいコンタクトフォームをサイト内に作成できるプラグインです。

https://wsform.com/

今回の脆弱性の影響を受けるバージョンは下記の通りです。Pro版とLITE版の両方に影響があります。

・WS Form 1.8.176未満

脆弱性の対策

対策としては、プラグインをアップデートする形になります。WordPressのプラグイン画面から該当プラグインのアップデート有無を確認することをお勧めします。

Webサイトへの影響について

「WS Form」を利用したフォームの入力情報の処理に脆弱性があるため、コンタクトフォームから悪意のあるデータを入力された場合、サイト管理者がフォームの内容を確認する際に不正なスクリプトをブラウザ上で実行されてしまう可能性があります。

問い合わせ情報を確認する担当者が社内に複数いる場合は早めの対応をお勧めします。

管理画面からフォーム名を入力する項目にも同様の脆弱性が発表されていますが、こちらも バージョン1.8.176であわせて修正されています。

さいごに

WordPressを利用している場合はサイトの管理者自身にも攻撃されるリスクがあり、各種プラグインのセキュリティ対策も重要になります。

弊社では日々WordPressおよびプラグインのセキュリティ情報をチェックしており、お客様のサーバーで利用しているプラグインについては検証、本番それぞれの環境でアップデートを代行可能です。

リリース後のWordPressサイトのセキュリティ情報のチェックが追いつかない場合はぜひご相談くださいませ。

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