こんにちは。「クロジカサーバー管理」プリセールスの高瀬です。AWSをはじめとしたクラウドサーバーの特徴としてイメージバックアップを簡単に作成・復元できることが挙げられます。
今回はイメージバックアップについて解説します。
イメージバックアップとは
イメージバックアップとは、サーバーのファイルやフォルダだけでなく、OSや設定情報などを含めたサーバーのデータを丸ごとバックアップして、バックアップイメージから仮想サーバーとして起動することができる状態にするバックアップ方法です。
AWS EC2ではAMIと呼ばれるイメージバックアップを作成する機能が利用できます。
ファイルバックアップとの違いは?
サーバー内のファイルをバックアップする方法と異なり、復元の際に復元先のサーバーが稼働している必要がありません。言い換えると、サーバー筐体が破損してしまい、OSを起動できない状態になってしまったとしても、別の場所にイメージバックアップと、イメージバックアップから仮想サーバーを起動できる環境が揃っていれば、新たにOSインストールなどの初期設定を行うことなくバックアップ時点でのサーバーの状態がそのまま再現できます。
AWSなどのクラウドサービスでは仮想サーバーのイメージバックアップを別の場所に保存しておき、イメージバックアップから別の仮想サーバーを簡単に起動できる仕組みが用意されています。
一方で、復元する際には新しくサーバーを起動することになるため、現行サーバーが稼働していて一部のファイルのみ復元させたい場合にも一時的にサーバーを起動するためのコストが発生します。
ファイルバックアップとの使い分け
イメージバックアップはサーバー状態を丸ごとバックアップするため、それなりに時間がかかります。AWSでは過去のスナップショットからの差分を取得するなど高速化が図られていますが、それでも100GB程度のHDDを搭載したEC2のイメージバックアップを作成するのに10分以上かかることもあります。
また、イメージバックアップ作成中にOS内のファイルが書き変わってしまうとバックアップの整合性が取れなくなる場合もあるため、基本的にはサーバーの利用者が少ない時間帯に日次などで取得しておき、なにかトラブルがあってサーバーが動かなくなったり、ファイルの修正などでは不具合を解消できないような場合にイメージバックアップから復元する、といった使い方が一般的です。
一方でファイルバックアップは必要なファイルだけをバックアップして差し替えることができるため、コンテンツファイルの本番適用前などにドキュメントルート内のファイルをバックアップしておき、何かトラブルがあった際に差し戻す、といった場面ではファイルバックアップの方が有効です。
さいごに
クロジカサーバー管理ではお客様のサイトについてヒアリングしたうえで最適なバックアッププランを提案させていただき、運用面でもバックアップ取得監視や復旧作業を代行させていただきます。
サイト制作のご提案にあたり、万が一のトラブル対応にお悩みの際はぜひご相談くださいませ。
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