こんにちは。「クロジカサーバー管理」プリセールスの高瀬です。今回はWebサイト表示速度改善の対策として、AWS CloudFrontの特徴について解説します。
目次
サイトが遅くなる主な原因と対策
①サーバー側のプログラム動作が遅い
WordPressやPHPの実行処理やデータベースの検索など、サーバー側のプログラムが遅いとブラウザでページを表示する前にサーバーからの応答が遅くなります。アクセスがそこまで増えていないのにサーバーからの応答が遅い場合はサーバー側のプログラム動作を見直す必要があります。
②ブラウザ側の表示、動作が遅い
サーバーからレスポンスが帰ってきた後、ブラウザ側でページを表示するまでに時間がかかる場合はHTMLの構造が複雑だったり、Javascriptの処理が複雑で時間がかかっている可能性があります。
対策としてはブラウザの開発ツールなどからどの部分の描画に時間がかかっているかを確認しつつコンテンツを見直す形になります。
③アクセス集中によるサーバー性能や帯域の限界
サーバー側のプログラムやブラウザ側のコンテンツを最適化してもサーバー性能や帯域の限界を超えるようなアクセスがあればサイトは表示が重くなるか、最悪の場合サイトが落ちてしまいます。
画像などサイズを抑えることで対策できる場合もありますが、コンテンツサイズも最適化されているようであればサーバースペックなどインフラの見直しが必要です。
アクセス集中時のサイト速度表示改善策
普段は素早く表示できているサイトがアクセス集中で重くなってしまう場合は、サーバーの性能か帯域のいずれかがボトルネックになっている可能性があります。サーバー構成によって下記のような方法が考えられます。
サーバー性能を増強する
単純にサーバースペックを増強させます。レンタルサーバーや物理サーバーの場合は新たにサーバーを立ててコンテンツの載せ替えが必要になることもあります。
また、アクセス数によっては都度増強が必要になり、その度にランニングコストが増える一方で、アクセスが収まったタイミングでもとのスペックに戻すことも難しくなります。
サーバー台数を増やす
サーバー台数を増やして全体での処理性能を向上させます。サイトによっては負荷状況に応じてサーバー台数を自動調整するようなオートスケール構成も考えられますが、こちらを実現するにはサーバー、コンテンツ、コード管理全てに対する専門的な技術が必要になります。
CDNによるアクセス集中対策
クラウド上に分散されたキャッシュサーバから広帯域の回線でコンテンツを配信することで大量アクセスに対応させます。今回はAWSが提供しているCDN「CloudFront」について特徴を解説します。
AWSが提供しているCDN「CloudFront」
CloudFrontはAWSが提供しているCDNとなり、画像、CSS、HTMLなどの静的コンテンツをキャッシュして高速配信できます。
キャッシュヒット時はサーバに負荷がかからず、AWS以外のサーバーと組み合わせることも可能なため、既存サーバーのスペックはそのままでも導入が可能です。初期状態でも帯域上限が150Gbpsとなっているため、画像を含むコンテンツの大量配信にも対応可能です。
また、キャッシュ対象の設定により、画像とCSSのみキャッシュすることでサイト動作への影響を最小限にしつつ導入することも可能です。
さいごに
今回はAWS CloudFront をご紹介しましたが、前半で記載している通り、サイト動作の状況により対策は様々です。
クロジカサーバー管理ではお客様サーバーのご利用状況をヒアリングさせていただき、状況に応じてWAFをはじめとしたセキュリティ製品の導入、保守についてご提案させていただいています。
サイト制作、運用が多忙でセキュリティ対策の検討に時間を取ることが難しい場合はぜひご相談くださいませ。
監修者:クロジカサーバー管理編集部
コーポレートサイト向けクラウドサーバーの構築・運用保守を行うサービス「クロジカサーバー管理」を提供。上場企業や大学、地方自治体など、セキュリティ対策を必要とするコーポレートサイトで250社以上の実績があります。当社の運用実績を踏まえたクラウドサーバー運用のノウハウをお届けします。
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