こんにちは。「クロジカサーバー管理」プリセールスの高瀬です。今回はWebサーバーの代表的なDR対策として、遠隔バックアップとフェイルオーバー構成についてそれぞれの特徴を解説します。
遠隔バックアップとは?
データセンターや周辺地域の災害に備えて、日々バックアップデータをサーバーの遠隔地に保管しておき、万が一のトラブルの際はバックアップからサーバーを復旧できるようにしておく方法です。
AWSであればAWS Backupによるクロスリージョンバックアップで東京リージョンのバックアップを大阪リージョンにコピーすることが可能です。
フェイルオーバーとは?
本番環境と同等、もしくは同様の役割をこなせる最小限のサーバー構成を別の拠点でも稼働させておき、万が一のトラブルの際は別拠点に接続を切り替えるようにしておく方法です。
AWSであれば複数リージョンに同じような構成を稼働させておき、Route53を用いたDNSフェイルオーバーで自動切り替えを行う構成が可能です。
どちらを選択すべきか
まず、どの時点のデータが復旧できるか、というRPOの観点ではどちらの方法でもどの程度の頻度でバックアップをとっているか、によるため一概にどちらが優れているかは言えません。ただし、常に復旧先のサーバーが稼働しているフェイルオーバー構成の方がより小刻みにデータを同期しやすい場合もあります。
では、災害からどの程度で復旧できるか、というRTOの観点では常時予備の構成が稼働しているフェイルオーバー構成の方が圧倒的に有利です。
一方でコストの面では遠隔バックアップが有利な点が多いです。フェイルオーバー構成の場合は予備サーバーについてもサーバー稼働費やサーバー保守のコストがかかります。システムによっては本番と予備の両方でメンテナンスが必要な可能性もあります。
また、CMSなど有償のソフトがインストールされている場合、予備サーバー側にもライセンスを用意する必要が出てきます。
本番の構成や復旧目標によってもコストが変わるため、状況に応じたコスト判断が必要になります。
さいごに
Webサイトやシステムにクラウドを利用するにあたり、災害時の対策についてお問い合わせをいただく場面も増えてきました。
クロジカサーバー管理ではお客様サーバーのご利用状況をヒアリングさせていただき、状況に応じてWAFをはじめとしたセキュリティ製品の導入、保守についてご提案させていただいています。
サイト制作、運用が多忙でセキュリティ対策の検討に時間を取ることが難しい場合はぜひご相談くださいませ。
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