【Web担当者向け】知っておくと役立つ自社サーバーの情報5選

こんにちは。「クロジカサーバー管理」 IT/テックライターのkait78です。

Webページを動かす「サーバー」とは

企業のホームページやアプリケーションなどは、Webページを公開する「サーバー」が必要です。サーバーは、Webページのデータやプログラムを保管し、ユーザーからのアクセスに応答する役割を担っています。

しかし、ホームページやアプリケーションを閲覧しているユーザーはサーバーについて意識することはほとんどありません。Webページのご担当者さまもホームページのコンテンツについては理解しているが、サーバー自体についてはよく分からないという方もいると思います。

今回は、このサーバーについて、Webご担当者さまも把握しておくべきサーバー情報をご紹介します。サーバー情報を知らないというご担当者さま、必読の内容となっています。

サーバー情報が必要になるケース

なぜ、サーバー情報を把握しておかなければいけないのでしょうか?

ホームページやアプリケーションが正常に動作している間は、サーバー情報が必要になるケースはほとんどありません。ですが、有事の際にはサーバー情報が必要になってきます。

ここでは、サーバー情報が必要になるケースをご紹介します。

サーバーのリプレース(交換)対応するケース

サーバーのリプレース(交換)対応をする場合、サーバー情報が必要です。

サーバーは、精密機器であり長期間使用することで性能が低下し、機器の寿命が来た場合は故障します。その際には新しいサーバーに交換する必要があります。サーバー故障中は、ホームページやアプリケーションが利用できないため、1秒でも早い復旧が求められます。

また、10年程度サーバーを使用すると、機器メーカーやベンダーから製品保守対象外として、故障発生時もサポートが受けられなくなる場合があります。その際は、サーバー本体を新機種にリプレース(交換)する対応が必要です。リプレース(交換)には新サーバーに旧サーバー情報やプログラムを再度設定する必要があります。そのため、サーバー情報が必要となります。

外部委託によるシステム開発を行うケース

ホームページやアプリケーションの機能追加などを外部委託に任せる場合にも、サーバー情報が必要です。開発会社がサーバーにアクセスして作業を行うため、ログイン情報や設置場所などの情報を提供する必要があります。

サーバー調査が必要になるケース

ホームページやアプリケーションのパフォーマンスが低く感じた場合や、不正アクセスなどが検知された場合は、サーバー調査が必要となります。その際にサーバー情報が必要です。

また、上記のようなクレームやセキュリティインシデントに繋がる事象では、これらの調査は急を要する場合がほとんどです。サーバー情報が分からない・見当たらない状態ではさらに被害が拡大する恐れもあります。

上記が、サーバー情報が必要なケースです。サーバーの計画的なリプレース(交換)や外部委託開発のケースでは、十分な時間を取ってサーバー情報を都度調査できますが、サーバー障害や調査など急を要する場合もあります。

Webページ担当者も把握しておくべき自社サーバー情報5選

次に、Webページご担当者さまが把握しておくべき自社サーバー情報をご紹介します。サーバー情報は一度把握しておけば、リプレース(交換)や仕様変更がない限り情報が変わりません。そのため、Webご担当者さまはこれを機会にサーバー情報の整理をおすすめします。

サーバーの設置場所

ホームページやアプリケーションを動かすサーバーの設置場所を把握しておきましょう。

サーバーはどれも見た目がほぼ同じで、サーバー室などのサーバーが並んで置かれているような場合では識別子(テプラテープなど)がない限り見分けがつきません。外部委託業者やご自身以外の担当者も対応する可能性があるため、下記のように項目ごとに把握しておきましょう。

サーバーの設置場所を把握するための項目は下記です。

  • サーバー設置住所
  • サーバー室への入館方法
  • サーバー室の位置(建物の階数・サーバー室名などです。)
  • サーバーラック番号(ラックとは、サーバーを複数台収容するロッカーのようなものです。)
  • サーバーラック内の設置箇所(ラックの横にユニットと呼ばれる番号が振ってあります。その他、上段・下段・上から3段目などで把握する方法もあります。)
  • サーバー本体の目印(テプラテープでサーバー名を記載しているなどです。)

サーバーのログイン情報

サーバーのログイン情報を把握しておきましょう。サーバー内のログ調査や設定を確認する際に必要です。サーバーのセキュリティにもよりますが、サーバーログインには一般的に下記の情報が必要です。

  • IPアドレス
  • ログインID・パスワード
  • 鍵ファイル

情報が揃ったら、実際にサーバーへログイン確認をしてみましょう。

サーバーへのログインは、Windowsの場合は無料ターミナルソフトの「Tera term」や「Rlogin」、Macの場合は標準搭載されている「ターミナル」を利用します。

システム仕様書の保管場所

外部委託会社やサーバー仕様の詳細について調査する場合に備えて、システム仕様書の保管場所を確認しておきましょう。システム仕様書には、ホームページやアプリケーションの仕様だけでなく、サーバーの仕様も記載されているはずです。仕様書の中身は理解できなくても良いですが、有事の際にすぐに仕様書を出せるように保管場所を把握しておきましょう。

バックアップの仕様

サーバーのバックアップの仕様を把握しておきましょう。

バックアップの仕様はシステム仕様書に記載がされていると思いますが、バックアップは重要な要素となるため個別で把握しておくべき内容となります。理由として、バックアップを使用するケースはサーバー障害の場合がほとんどです。

また、障害発生から復旧までの時間や影響度によって、会社として障害状況を告知する必要が出てくる場合や、カスタマーデスクの問い合わせに対する回答指針が必要となります。

サーバー障害では迅速な対応が求められるため、下記を確認しておきましょう。

  • バックアップの取得スケジュール(毎日何時にバックアップを取得しているかなどです)
  • バックアップの保管場所(別サーバーに自動で保管していたり、定期的に手動で社内フォルダにファイル保存している場合があります。)
  • バックアップのリストア(復旧)時間目安(システムの特性により不要な場合があります。)

セキュリティ設定箇所

外部委託先の作業者がサーバーにログインする場合や、サーバーをリプレース(交換)する場合に備えてセキュリティ設定箇所を把握しておきましょう。一般的に、ネットワークやサーバーには不正アクセス防止のため、セキュリティが設定されています。

外部委託業者がログインするために、一部セキュリティを緩めたり、リプレース(交換)時は交換前と同様のセキュリティ対策が行われているか確認する必要があります。また、セキュリティ対策の側面としてサーバー自体にどのようなセキュリティ対策をしているか、詳細な内容まで把握する必要はありませんが、概要程度はWeb担当者として把握しておくべき事項になります。

下記の観点から、セキュリティ設定箇所を確認しましょう。

  • 物理的セキュリティ
    • サーバー室の入館方法(セキュリティカード・入館記録表などがあります。)
    • 監視カメラの有無
  • ネットワーク機器
    • ファイアウォール
    • ルーターなどのACL(アクセスコントロールリストなどで制限している可能性があります。)
  • サーバー
    • セキュリティ関連のプラグイン
    • セキュリティソフトウェアインストール
    • プログラムによるセキュリティ設定(BASIC認証などがあります。)

これらの情報を把握しておくことで、サーバー対応が必要になる場面や、トラブル発生時も円滑に対応を進めることができます。ですが、サーバーに詳しくなく、これらの情報を全て収集できそうにないご担当者さまや、他の業務で手一杯のご担当者さまもいるでしょう。

そんな方のために、下記のソリューションをご紹介します。

サーバー管理のことなら「クロジカサーバー管理」へご相談を

これまでご紹介したように、自社サーバーの管理や運用には専門的な知識と経験が必要です。

そこで、サーバー管理の解決策として「クロジカサーバー管理」をご紹介します。クロジカが提供している「クロジカサーバー管理」は、上記のような煩わしいサーバー管理を外部委託できるサービスです。「クロジカサーバー管理」は以下のような特徴があります。

物理環境不要のクラウドサーバーへ移行できる

クロジカサーバー管理では、AWS(Amazon Web Service)というクラウドサービスを利用したサーバー管理を得意としています。クラウドサーバーを用いることで、現状のホームページやアプリケーションの機能はそのままに、物理環境不要のシステムが構築可能です。

たとえば、サーバーの設置場所や物理的なセキュリティ状況の把握の必要はありません。
クラウドのメリット・デメリットと移行の流れについて知りたい方はコチラ

仕様書がなくてもサーバー移行が可能

クロジカサーバー管理の特徴の1つとして、仕様書がない場合でもサーバーの移行が可能という点があります。いくつかの企業では、サーバー移行は仕様書がないと、移行対応不可の場合があります。

理由として、仕様書がないとサーバーにどのような設定が入っているか不明となり、サーバーの設定を1から見直す必要があり時間がかかるためです。しかし、クロジカの場合は弊社の担当技術者が、仕様書がない場合でも現状のサーバー情報を調査した上で、クラウド移行までしっかりと実施します。

バックアップやセキュリティ設定もお任せ

「クロジカサーバー管理」では、移行だけでなく、移行後もバックアップやセキュリティなどトータルでサポートが可能です。

定期的なバックアップのスケジュールや保管場所、セキュリティ設定の強化など、弊社技術者が適切な対策を実施し、サーバーの安全性を確保します。これにより、サーバー移行後もWebご担当者さまはWebサイトのコンテンツなど、本来の業務により集中することができます。

クロジカサーバー管理について、興味を持たれた方はお気軽にご相談ください。

ライター:kait78

元大手通信事業者のインフラエンジニア。ネットワーク・サーバー・AWS領域でIT/テック記事に特化した記事を執筆。Webサーバーにまつわる課題や悩みに対して実務経験を基にした、現場社員目線の課題解決となるアイデアを提供します。

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