こんにちは。「クロジカサーバー管理」プリセールスの高瀬です。
2022年3月にDrupalのSVG FormatterモジュールについてXSS脆弱性(SA-CONTRIB-2022-028)が発表されました。
悪用されるとブラウザ上で意図しないスクリプトを実行される可能性があり、Drupalの情報サイトではリスクが上から2番目の「Critical」となっています。
https://www.drupal.org/sa-contrib-2022-028
モジュールを利用してサイトにSVGファイルをアップロードできるようにしている場合、攻撃者がアップロードするSVGファイルに意図しないデータを埋め込むことで、閲覧者のブラウザで動作に不具合を起こす可能性があります。
脆弱性の対象モジュールとバージョン
SVG Formatter はページにSVGファイルを追加することができるようになるモジュールです。
今回の脆弱性の影響を受けるバージョンは下記の通りです。
SVG Formatter 8.x-1.17未満
SVG Formatter 2.0.1 未満
脆弱性の対策
既に修正済みバージョンが提供されているため、ベンダの案内に従って検証の上バージョンアップする形になります。
https://www.drupal.org/sa-contrib-2022-028
Webサイトへの影響について
今回の脆弱性を悪用するためにはSVGファイルをアップロードする権限が必要になるため、サイト管理者以外にファイルをアップロードできないようなサイトであればほとんど影響はありません。
不特定多数のユーザーがSVGファイルをアップロードできるような機能を実装している場合は影響を受ける可能性もありますので、メンテナンスの機会があればモジュールのアップデートも検討することをお勧めします。
さいごに
DrupalはオープンソースCMSの中でも高機能と言われており、さまざまなモジュールが用意されています。
CMSのカスタマイズ性が高い一方で、各機能のセキュリティ対策には注意が必要です。
弊社ではお客様サーバーのご利用状況に応じて、エンジニアが日々発表される脆弱性の影響有無を確認して、必要に応じて修正パッケージの適用を行なっております。
サイト制作、運用が多忙でサーバーソフトの脆弱性対策を行うことが難しい場合はぜひご相談くださいませ。
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