自己満足で終わりたくなかった学生が、責任のある仕事に飛び込んだ理由

「初日の勤務を終えたその足で、すぐ書店に行って、Githubとかの参考書を買いに行ったのはいい思い出ですね。」

そう語るのは、当社のアプリAIコース※1でインターンを経験後、現在は学生エンジニアとしてアルバイトに従事する堂上 拓さんです。初日から実際の開発業務に触れる中で、自分に足りないものがすぐに見えたので、その日のうちに本を買いに走ったという行動からも、堂上さんが「仕事として向き合う感覚」を求めていたことがうかがえます。

そんな堂上さんは2026年5月現在、情報工学を専攻する修士1年生です。当社ではインターンを経てアルバイトを続けており、働き始めてから約1年半が経ちました。未経験で飛び込んでから約半年後には、プロジェクトリーダーを任されるようになりました。

今回は、学生エンジニアとして活躍している堂上さんがどのようにしてリーダーを任されるようになっていったのか。その過程についてお話を伺いました。

※1 当社ではインターン制度で「アプリAIコース」と「インフラコース」を提供しています。詳細は下記をご確認ください。
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自己満足ではなく、責任を持って取り組みたかった

── まず、TOWNでインターンをしようと思ったきっかけを教えてください

大学の授業でPythonやC言語、Javaを学んでいたんですけど、授業だけだと自己満というか、何に向かって勉強すればいいのか自分でも分からなくなっていて。それなら実際にお金をいただいて、その対価としてシステムを実装するという形のほうが、自分の中で目標がはっきりするなと思ったんです。

「責任を持ってやる」ことで、自分の学び方も変わり、成長にもつながるんじゃないか、という気持ちがありました。また、会社の利益にも貢献できるという、その二つの面でいい経験ができるなという思いで応募しました。

── なるほど。ちなみに他の企業も検討されていたんですか?

はい。ただ、こういうインターンを募集しているところって、ある程度の経験が求められていたんです。例えば、募集要項を読むと「データ解析の経験がある方」といった条件が書かれていて、未経験の自分からするとハードルが高く感じてしまうことが多かったんです。その中でTOWNのインターンの説明文は、未経験からしたら入りやすいような感じで書いてあって、すごく魅力的でした。

── 実際に説明会に参加してみて、印象はどうでしたか?

正直、説明会の前はIT企業だからガチガチに厳しいんじゃないかというイメージがあったんです。でも説明会からすごく柔らかいというか、温かい雰囲気で説明してくださって。「一緒に働きたいような方々だな」と思いました。実際にインターンに参加させていただいた時も、その印象のままで、雰囲気も含めて自分が活躍しやすいなというイメージは湧いていましたね。説明会で感じた印象と実際に入ってからの環境に乖離は全くなかったです。

インターン初日終了後に書店へ走った

── 初日はどんな仕事を任されていたのでしょうか?

入った当初から書類比較ツールで「どう違いを判別させるか」を考える部分に触れさせてもらっていました。例えば、2つの書類の違いをAIで見分ける仕組みがあるのですが、その中でどうやって違いに色をつけるのか、どう判別させるのかといったアルゴリズムの部分から学生エンジニアの先輩に教えていただきました。「一緒にこれを解決していこう」というスタンスで関わらせてもらっていましたね。

すごい成長ができるなと思った反面、チーム開発の経験がなかったので、GitHubをはじめとした開発ツールを全く使ったことがなくて。セキュリティ的にも作業効率的にも使いこなせないと進まないので、最初の出社の後に、もうその足ですぐ書店行って、GitHubとかの参考書を買いに行ったのはいい思い出ですね。

── ちなみに周りのサポートはどうでしたか?

学生エンジニアの先輩からは「今日はここまで開発してもらえないか、できなかったらここの部分は次回でいいよ」という形で、1日単位で目標を細分化して提示していただいていました。

分からないことは自分で調べつつ、それでも詰まった時は先輩や開発責任者の方に相談できる環境だったので、止まらずに進めることができました。そうやって実際の仕事に触れながら学べたので、自分の中では一番成長の速度が速い経験だったと思っています。

── 大変さはありつつも、前に進めた感覚のほうが強かったのでしょうか?

そうですね。あと、この会社って本当に残業がないというか、社員の皆様も定時になったらちゃんと退勤されるんです。僕も定時を少し過ぎて作業をしていたら社員の方に「早く帰りなよ〜」と言われるほどでした。そのため、必ずその時間内に今日決めたところを終わらせるという意識が自然と身についていきました。

個人的には、長期的に「あと何日間でこれを終わらせないといけない」とかだったら結構焦ってしまうところがあったんですけど、1日単位で目標を細分化していただいたことで、自分の中ですごく進めやすかったんだと思っています。

助けてもらった経験が、今の自分をつくっている

── ここまでのお話を聞いていると、一人で進めるというより、周りと相談しながら進めるタイプなのかなと感じたんですが、昔からそうだったんですか?

いや、全然そんなことなくて。高校の頃は野球部だったんですけど、どちらかというと自分が前に立って引っ張るというより、キャプテンについていく側でした。うまく打てなくて悩むこともあって、チームメイトに助けてもらうことのほうが多かったですね。

── そうだったんですね。大学に入ってから、何か変わったきっかけはあったんですか?

大学になって、違う視点から色々ものを見てみたいとか、経験してみたいという中で、学園祭実行委員に入りました。文化系の活動は全くやったことがなかったんですけど、約3年間の活動でリーダーをする機会があり、結果的に80人くらいの組織をまとめていましたね。

── 高校時代とはずいぶん違う経験をされたんですね。今の堂上さんの仕事への向き合い方に、その経験は影響していますか?

そうですね。ただ自分の性格として、一人で何かをするとなると少し心もとなく思ってしまうことがあるんです。なので、基本的にはどんなことも誰かに相談しながら進めることが多いですし、プライベートの大きな決断でも「これってこうした方がいいかな」みたいなのは絶対誰かに相談したりします。

高校時代にチームメイトに助けてもらった経験があるからこそ、今度は自分がそういうところで助ける立場に立てればいいなと思っています。

リーダーになって増えたのは、作業量より「考える量」だった

── TOWNでの役割は、この1年半でどのように変わっていきましたか?

最初の半年くらいは、すごくお世話になっていた先輩から仕事を振っていただく形で進めていたんですけど、その先輩が卒業されるタイミングで、自然な流れで自分がプロジェクトリーダーを任されるようになっていきました。

── メンバーだった頃と比べて、一番変わったことは何ですか?

メンバーの頃は、自分に与えられた仕事をきちんとやり切ればよかったんです。でもリーダーになると、メンバーそれぞれがどこまで進んでいるのか、クオリティに問題はないか、逆にスコープ外のことまでやってしまっていないかまで見ないといけません。そのうえで次のタスクも考えないといけないので、考える量は倍増どころじゃないなと思いました。

── 想像するだけで大変ですね・・・。最初はどのように対処したんですか?

本当に難しくて、わからなすぎたのでとりあえず自分でフローチャートを作るところから始めました。まずこれをやって、次にこれをやってというフローチャートを作って、そういう図式で示せれば他のメンバーも結構理解しやすいかなと考えたので。全体像を可視化するというのは自分の中で意識していることではありますね。

── その進め方はどこで身についたんですか?

大学のレポート課題とかで、図式を示してくれるような実験内容だとすごくわかりやすいという経験があって。そこから、やっぱり一番近道なのは誰もが理解できる形で示すことなのかなという考えに至りました。あとは要件定義に時間をかけるほど手戻りが減るということも学びました。

そこを適当にしてしまうと、うまくいかなかった時にかなり前の段階まで戻ってやり直さないといけないので。プロジェクトリーダーになってからはそこを一番意識していますね。全然時間かかってもいいから、本当に誰もが納得できるわかりやすい形で図式化して、開発に向かっていくというのは、自分の中ですごく意識していることかなと思います。

技術力とコミュニケーション力、両方を武器にしたい

── 今後、TOWNでやっていきたいことはありますか?

今は開発責任者を介して営業部の方とやり取りしているんですけど、将来的には直接そういったところでやり取りできるようになれたら、もっと作業効率化できるのではないかなと考えています。

技術力だけでなく、コミュニケーション力も含めてどちらも強みにしていけるようなキャリアを歩んでいけたらと思っていて。ただ、ハードルは高いとは思うんですけど。

── まだ自分には足りないと感じている部分はありますか?

僕たち学生メンバーが今触れている部分は、TOWNの事業全体から見るとまだ「氷山の一角」に過ぎないと思っています。そのため、開発責任者の方が担われているような領域に踏み込んでいくには、システム全体の理解がもっと必要だと感じています。

── そうした課題感がある中で、今の自分が大事にしていることはありますか?

アウトプットすることへの達成感ですね。開発したことをブログに書いたり、外に向けて発信したりといったことには結構やりがいを感じています。自分の中では「達成」というのが価値観の核にあって。すんなり出来たことでも、試行錯誤した末に出来たことでも、やっぱり達成できた瞬間は嬉しいんです。だからこそ自分がどこで達成感を得られるのかは大事にしていますね。

── 堂上さん、本日はありがとうございました!責任を持って向き合える仕事を求めて飛び込んだ堂上さんは、分からないことを調べ、周囲に相談しながら、少しずつ任される範囲を広げてきました。その根底には、高校時代にチームメイトに助けてもらってきた経験がありました。だからこそ、今度は支える側にも回りたい。堂上さんの歩みからは、そんな仕事との向き合い方が見えました。