【介護施設向け】面会の課題と解決策|クラウドストレージ活用で安心と信頼を築く

こんにちは。「クロジカ大容量ファイル管理」介護業ライターの若山です。

介護施設での面会は、家族とのつながりを保つ大切な時間です。しかし、新型コロナウイルス感染症の影響で、その実施が難しくなっていると誰もが感じていることでしょう。

しかし、この厳しい状況の中でも、革新的な面会方法やコミュニケーションの強化策が模索されています。テクノロジーの活用は、家族と施設との連携をさらに深め、入居者の生活の質を向上させるための重要な一歩となるでしょう。

この記事では、現在の介護施設での面会の課題と、それを解決するための具体的な手法について解説します。本記事により皆さまが面会の新たな可能性を見つけ、介護施設でのコミュニケーションがさらに円滑になる一助となれば幸いです。

介護施設の面会:現状と課題

新型コロナウイルス感染症の影響で、高齢者が生活する介護施設では、面会の取り扱いが大きな課題となっています。感染リスクを防ぐための制限が設けられ、介護施設とその利用者、家族間でのコミュニケーションが大幅に変化しました。

まずは、介護施設の現状と課題について確認していきましょう。

コロナ禍での面会制限:面会頻度の調整

コロナ禍において、面会制限は避けられない問題です。しかし、入居者の孤独感を軽減するためにも、安全に面会ができるよう、さまざまな対策を講じる介護施設が増えてきました。

例えば、一日の面会時間を細分化し、より多くの家族が面会できるように予約制を実施している介護施設が多いようです。ただし、この方法には家族の都合が合わず思うように面会できないというデメリットもあります。

面会時間とサービス提供のバランス

介護施設は、入居者の生活サポートが主要な役割です。そのため、食事や入浴などのサービス提供中は、面会の対応は難しいのが現状です。

一つの解決策として、面会時間をサービス提供時間以外に設定する方法があります。しかし、これには施設側の人員配置を考慮しなければなりません。

対策としては、入居者の家族には事前に面会時間を予約してもらい、それに応じてスタッフを配置するという方法が考えられます。

家族が対峙する課題とは

面会頻度や面会時間の制限だけでなく、家族が対峙する最大の課題は「感染への不安からくる面会機会の損失」です。

施設側が感染防止策を徹底しているとはわかっていても、「感染させてしまったらどうしよう」という不安から、面会したくても控えてしまう家族が多いようです。

この課題は、入居する高齢者と家族が安心して生活するためにも、優先的に解決しなければなりません。

介護施設における面会方法の革新:コロナ禍での解決策

新型コロナウイルス感染症の流行を受けて、対面による面会のリスクを減らしながら、入居者と家族がコミュニケーションを取るための新たな方法が求められています。

ここでは、その解決策として浮上してきたビデオ通話の利用や家族の不安を緩和する取り組みについて解説します。

新たな面会形式:ビデオ通話の利用

コロナ禍で主流となっているのが、ビデオ通話によるオンライン面会です。その利点は、スマートフォンやタブレットさえあれば、場所を選ばずに気軽に交流が可能になる点です。

また、ワクチン未接種者でも利用が可能なため、安全性が高い面会方法と言えます。多くの施設では、5分から10分程度の短時間の面会となっていますが、これによりリスクを減らしながらも、家族との交流が可能となります。

新たな課題:家族の不安緩和

新たな面会形式が確立しつつある現在、介護施設が直面する新たな課題として、家族の不安緩和が挙げられます。ビデオ通話やついたて越しの面会といった様々な形式が導入されているものの、それらが十分に家族の不安を解消できているとは一概には言えません。

このような課題を解決するためには、介護施設が積極的に情報を提供し、家族の不安を緩和する対策が求められます。これが、新型コロナウイルス感染症が蔓延する現在、我々が直面する新たな課題と言えるでしょう。

クラウドストレージの活用:面会の課題を解決

現代特有の面会における課題を解決する一つの手段として、クラウドストレージの活用が挙げられます。クラウドストレージの活用により、介護施設と家族がリアルタイムで情報を共有することが可能になるからです。

以下では、具体的な活用法と運用のポイントについて詳しく説明します。

入居者の様子を画像や動画で共有

クラウドストレージを活用することで、介護施設のスタッフが撮影した入居者の日常の様子を家族とリアルタイムで共有できます。この方法の利点は、少ないタイムラグで情報が共有できるため、家族が入居者の現状を素早く把握できる点です。

たとえば、介護スタッフが食事時やレクリエーションの様子を写真や動画に収め、クラウドストレージにアップロードします。家族はいつでも、どこからでも、スマートフォンやパソコンを通じてその情報にアクセスできます。遠隔地からでも入居者の日々の様子を確認できるため、家族は安心できるでしょう。

家族から入居者へのメッセージ保管

クラウドストレージの利用は、家族から入居者へのメッセージのやり取りにも活用できます。直接面会が難しい状況でも、家族と入居者とのコミュニケーションを確保できます。

まず、家族が手紙のスキャンデータやビデオメッセージなどを、クラウドストレージにアップロードします。介護施設のスタッフはそれをダウンロードし、入居者に伝えるといった流れです。

面会の時間が確保できずに直接会えない家族でも、入居者に対する思いや気持ちを伝えられるでしょう。

クラウドストレージの運用方法:情報更新のポイント

クラウドストレージを活用するうえでの重要なポイントは、情報の更新頻度です。家族がリアルタイムで入居者の様子を知るためには、情報の提供が常に最新のものであることが求められます。

具体的には、介護施設ではスタッフが入居者の様子を撮影し、それを定期的にクラウドストレージにアップロードしておきます。また、家族からのメッセージも定期的にチェックして入居者に伝えるなど、情報の更新と共有を定期的・継続的に行うことが大切です。

このように、クラウドストレージは適切な運用により、面会の課題解決に一役買うことができるでしょう。

家族と施設のコミュニケーション強化

新型コロナウイルス感染症の影響で直接のコミュニケーションが難しい現在でも、クラウドストレージの活用により、家族と施設のコミュニケーションが可能です。

以下では、その一環としてフィードバックの重要性や要望の収集・管理方法について詳しく説明します。

フィードバックの重要性:サービス改善への一歩

介護施設におけるサービス改善の第一歩となるのが、家族からのフィードバックです。これにより、施設側はサービスの問題点を早期に把握でき、改善策を講じられます。

入居者本人がなかなか自分の意見を伝えられない場合でも、家族からのフィードバックを通じてその意見を反映できます。受付に『ご意見箱』を設置している介護施設も多いようです。

しかし、現在では家族の来訪が減少したため、家族の要望や意見が施設へ届きづらくなっています。

家族の声を形に:クラウドストレージで要望を収集・管理する

クラウドストレージは、家族からの要望を形にし、それを適切に管理するツールとして活用できます。特に、介護施設への来訪が難しい現状では、有効的な手段となります。

クラウドストレージには、家族からの意見や要望を一箇所に集約し、施設内での共有が容易になるという利点があるからです。

家族はスマートフォンやパソコンから、自分たちの意見や要望をクラウドストレージにアップロードします。施設側もこれらの情報をリアルタイムで確認し、家族の意見や要望に応じたサービスの提供や改善を迅速に進められます。

このように、クラウドストレージの活用により家族と施設とのコミュニケーションが円滑に行われ、入居者の生活の質向上に繋がるでしょう。

まとめ

では、今回のまとめです。

面会の頻度や時間の制限、そして家族が抱く感染の不安など、新型コロナウイルス感染症の影響で介護施設の面会には様々な課題が生じています。しかし、その解決策としてクラウドストレージの活用が有効です。

クラウドストレージの活用は、面会の課題を一歩前進させます。入居者の様子をリアルタイムで共有したり、家族からのメッセージを保管・伝達したりと、家族と入居者とのコミュニケーション強化に大きく貢献するでしょう。

また、クラウドストレージは家族の声を形にするツールとしても活用できます。クラウドストレージで家族からのフィードバックを収集・管理することで、施設のサービスは更なる向上を見込めます。

介護施設での面会の在り方は大きく変わりつつあります。新たな課題に立ち向かいながら、テクノロジーを最大限に活用して、入居者と家族のコミュニケーション強化に取り組んでいきましょう。

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参考資料:厚生労働省_高齢者施設等におけるオンラインでの面会の実施について


ライター:若山

介護福祉士として従事している傍ら、介護歴10年の経験を活かし、介護/福祉に特化した記事を執筆。介護現場のIT・デジタル化にまつわる課題や悩みに対して現場に即した、有益なアイデアを提供します。

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