【クラウドストレージ活用】製造工程における品質管理の改善事例

こんにちは。「クロジカ大容量ファイル管理」マーケティングの畝です。

製造業の品質管理に頭を悩ませている担当者の方も多いのではないでしょうか。

工場においては少子高齢化で技能伝承も進んでいない部署がある背景には、データがアナログ管理のままのケースが少なくありません。特に市場の競争が激化する製造業において、製造工程における品質管理は重要なテーマでもあります。

そこで今回は、クラウドストレージによる製造工程の品質管理の重要性や改善事例を解説していきます。

品質管理の重要性

 工場の信用に直結する品質管理は高い重要性を帯びています。製造業の品質問題と品質管理をなかなか改善できない工場の例をみていきましょう。

年々厳しくなる製造業の品質問題

製造業の品質は顧客からの要望もあって年々厳しくなる一方で緩くなることはありません。市場に流通している商品に重大な欠陥が発生した場合、リコール費用が発生しますし、万が一にも死亡事故を引き起こしてしまえば社会的問題となってしまいます。

工場の生産ラインでは、毎回同じ製品を流すとは限りません。生産計画に沿って稼働する製品は工程ごとに品質データを残さなくてはならず、設備の段取りや調整には記録が必要です。工程保証の標準書に定められた通りの本数と品質データを管理し、ロット間が問題なく良品を生産している記録を残さなくてはなりません。

紙ベースでデータ管理が主流

工場の品質データを紙ベースで管理している工場は多く見られます。ベテランの作業者の場合、電子化に慣れておらず、記録も紙媒体が主流です。プリントアウトしたデータをスケールで測定し、「ここからあと数ミクロンほど」といったように調整することもあります。それはそれで素晴らしい技術ですが、紙ベースになるとかさばりますし、現場に持ち帰るとミストや油滴などで汚れてしまいがちです。

紙ベースの工場では、品質データをプリントアウトして品質保証や上長に提出します。さらに、交替勤務の部署では部制間の引き継ぎにも使用するので多くの紙を使うでしょう。現場にとって大事なのは仕掛かり品と当日の最終品です。この2つのデータがしっかりしていれば、自分たちの勤務時間帯に流したロットは問題ないことを証明しています。ただ、さすがに毎日すべての設備で2交替分の用紙になると、年間でもかなりの枚数になってしまい、コストもかかってしまうことが懸念されます。

そこで工場で自社サーバーを用意して、品質データを管理するように動いている工場は増えています。

品質データ管理における問題点


品質データ管理における問題点をみていきましょう。

段取りデータなどでサーバーの保存容量がなくなる

品質データの中で重要なのが、各設備の段取りデータです。ロットが切り替わる段取りは変化点ですから、品質面にも大きな影響があるので毎回段取りデータを保管するものでしょう。

ただ、工場の規模によっては設備台数や段取り回数も多く、何年もデータを保存しているとサーバーの保存容量がなくなってしまいます。

もちろん使用しているサーバーは段取りデータだけではありません。各部署でデータを保管しているでしょうし、画像や動画といったサイズの大きいファイルを保存している場合もあります。製造業ではサーバーが圧迫するのは避けられないものです。

監査用の資料提出に時間がかかる

製造業の品質面で重要なのが監査対応です。一般的に取引先の監査や、グループ会社の品質保証本部の監査(自社監査)、ISO監査などがあります。

監査はデータベースで提出するのではなく、応接室や会議室を貸し切って紙ベースで資料を提出していきます。監査対象となる設備や型番の品質データをまとめないといけないので、紙ベースで保管していると探すのにも苦労します。保管状態が悪いと焼けてしまって文字が読みづらいこともあるでしょう。

前回との比較に資料置き場から探すのが面倒

上記の続きとなりますが、品質データは現場でも活用することがあります。段取りデータや品質データを前回分と比較したいときなど、あまり流れないロットの場合は保管場所から品質記録用紙を探さないといけません。

紙ベースで管理している場合は品質保証だけでなく、他の部署も困ることが多くあります。

CD-Rなど保存メディアの管理が大変

記録媒体が急速に進化している中で、10年以上前から稼働している工場ではCD-Rにデータを焼いている場合があります。さすがにフロッピーディスクは古いですが、CD-Rはまだまだ令和の現在でも使用しているパソコンで稼働できます。

USB(フラッシュ)メモリやSDカードと違って形も大きく、ケースのラベルに内容を細かく記載できるのが利点です。

ただし、保存する枚数も多くなっていくと、管理が大変です。ラベルに記載できるのがメリットの反面、ラベルを見ないと分からないというのも面倒といえます。

クラウドストレージで管理面を改善


自社サーバーの容量負荷や紙ベースのデータ管理の救世主となるのがクラウドストレージの活用です。次にクラウドストレージで品質データを管理するメリットをあげていきます。

データの保存と読み出しが容易

クラウドストレージは容量を社内のデータ量に合わせて調整できるため、年々増えていくデータに合わせて容量を拡張することができます。容量増減の柔軟性がない場合、仕方なく紙ベースの管理になってしまったり、より重要なデータを保存するために優先順位の下がる書類を削除する必要も出てくるでしょう。

また、クラウドストレージでは部署や個人ごとにフォルダを分けられるほどの容量を確保されており、必要なデータをまとめておけますので管理が楽になります。品質データの保存や読み出しも容易です。

生産技術部や製造部など、他の部署からもデータ確認ができる

クラウドストレージは生産技術や製造部など、品質データを確認したい他部署とも共有可能です。リモートワークにも対応していますし、外出先からもデータを共有できます。もちろん、クラウドストレージはアクセス制限やセキュリティ対策なども充実しています。

また、品質の強化は工場全体で取り組まないといけません。データの微妙な変化など、品質担当だけでは対応できないこともあります。品質問題は他部署との横のつながりが重要ですので、情報の共有がしやすいのは組織的にもメリットが大きいでしょう。

紙ベースの日報を電子化可能

品質データだけでなく、紙ベースの日報を使用している工場も多いものです。日報は毎日のことですし、稼働率を算出するのにも1日の生産個数や稼働時間は必要といえます。

ただ、紙ベースになると事務スタッフがExcelを用いて、日報用紙から手入力することになります。そこで日報の電子化が検討されますが、設備に1枚の日報になると膨大な量になるのです。自社サーバーだけではすぐにパンクしてしまいますが、クラウドストレージならその問題も解決できます。

しかも、電子日報を入力して保存するだけで自動的にサーバーへ保管され、稼働率の集計も自動的に算出させることができます。これは事務スタッフの軽減化になり、ノンコア業務を簡素化してコア業務に特化させることが可能で、工場のDX化にもつながるでしょう。

品質トラブルの要因解析と対策を迅速に対応可能

品質データをクラウドストレージで管理することで、データを迅速に集計しやすくなります。品質不具合が生じた場合、外観キズや寸法公差、真円度などの製品精度がどの工程で影響を及ぼしているのかをデータからまとめやすくなります。

また、動画などで要因となりそうな設備や製品、人の動きを撮影できますので、複数あったとしてもクラウドストレージなら大容量で圧迫することもなく、どの部署でもその情報を共有できます。

品質会議でも公開できてスムーズに進みますが、事前に情報共有することで、要因解析や対策に迅速な対応が可能です。

まとめ

 品質データの管理には大容量でのクラウドストレージを活用するのがおすすめです。管理面が容易で情報の共有が組織全体で活発化することになります。

どのクラウドストレージがいいのかまだ分からないという担当者の方もいるでしょうが、大容量のファイル管理が可能で2週間無料で試せる「クロジカ大容量ファイル管理」がおすすめです。

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「クロジカ大容量ファイル管理」は、広範囲において膨大なデータや情報を扱う製造業において、データ管理の"はじめの一歩" となるサービスです。

「クロジカ大容量ファイル管理」は初期構築費用を無料でスタートすることができます。
さらにマルチデバイス対応なので、タブレットからスマートフォン、PCからスマートフォンなどデバイスをまたいでデータ交換が可能です。また、プロジェクト単位でフォルダ分けして、部署間を超えたファイル連携や取引先とのデータ共有など、利用者数に合わせたプラン選択ができます。

簡単に導入でき、安心安全で利便性の高い機能を備えています。
ファイル管理でお悩みの方はぜひお気軽にご相談ください。

参考:【経済産業省】製造業におけるDX

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