【製造業向け】クラウドストレージを活用したBCP対策

こんにちは。「クロジカ大容量ファイル管理」マーケティングの畝です。

昨今、さまざまな企業でBCP対策の取り組みが進んできています。BCPとはBusiness Continuity Plan の略で、災害時に企業として重要業務が中断しないように、災害を想定して事業継続計画を策定することです。

近年では震災や豪雨などの自然災害に加え、セキュリティインシデントや感染症拡大などのリスクへの対策が求められるようにもなりました。今回は製造業でのクラウドストレージを活用したBCP対策についてまとめてみました。

製造データのバックアップの重要性 

製造現場のデータバックアップ

製造現場ではモノを製作するための図面や作業手順書、検査成績書などの様々なデータが存在します。昨今のIT化により、これらはデータ化され、従来の紙の運用からPCやタブレット画面を用いて確認や入力する企業も増えていると思います。データ化に伴い効率化を含めた様々な改善が進められましたが、そこで懸念となるのがデータの管理・バックアップです。

うっかり削除してしまったなどの人的なミスはアクセス権の制御などで事前に防ぐことができますが、災害などによりデータが消失してしまった場合は製造現場が止まってしまうため、迅速な復旧が求められます。自社でバックアップを取得していても、別の環境が必要になったり、復旧に時間を要する可能性が高くニーズに応えることができません。

バックアップと早期復旧をサポートするクラウドストレージサービス

そこで、注目されるのが、クラウドストレージサービスになります。サービスによっては複数世代でバックアップの保管を行っていたり、障害時のサーバーリストア対応などを実施してもらえるサービスもあります。

サービスを利用するだけでデータ保全のBCP対策の一環にも成り得るので、企業規模に関わらず、対策を始めるきっかけにもなるのではないでしょうか。

どこからでもアクセスできるメリット

社内外からのアクセス

BCP対策としてデータをバックアップしていても自社内のバックアップだけでは、復旧する環境の準備に時間を要してしまったり、復旧後のデータへのアクセスがスムーズにいかなかったりする可能性もあります。また、災害時などでは、復旧後に従来の製造現場以外からのアクセスが必要になったりするケースもあります。

クラウドストレージサービスを活用することで、どこからでも簡単にアクセスすることができる点も大きなメリットとなるのではないでしょうか。通常の運用時からクラウドストレージサービスを利用していれば、有事の際でも、普段通りと同じ運用方法で使用できるのもメリットのひとつになるかもしれません。

また、社外からもアクセス可能になることで、進めることが難しい製造業のリモートワーク化へのひとつの要素にもなりうるのではないでしょうか。

取引先とのファイル共有

もうひとつ製造業でBCP対策が必要となってくる重要な要素として、部品の調達先の分散化や物流事業者との連絡体制があげられます。製造業ではモノを作るために部品の調達、モノを出荷する際の物流網が整っていなければ顧客にモノを届けることができません。そのため、急な災害時でも迅速に対応するためにはこれらもしっかりと対策することが重要になります。

国土交通省が策定しているガイドラインにも記載がありますが、ITシステムの活用及び標準化も重要視されています。

クラウドストレージサービスを活用することで、取引先や物流事業者との突発的な情報の伝達や共有などで簡単にデータファイルを使った情報のやり取りが実現できます。こういったサービスの利用を通常の運用から活用し標準化しておくことでBCP対策の一環に繋げることができるのではないでしょうか。

出典:多様な災害に対応した BCP 策定ガイドラインに関する検討会  資料

柔軟なアクセス制御

社内外からのアクセスや外部業者とのやり取りなど、どこからでもアクセスできるメリットが大きい一方で、重要なデータや機密情報などの情報管理の観点では安心安全にしっかりと取り扱いできることが重要になります。

社内でのアクセスでは、製造現場では図面や作業手順が参照できないといけなかったり、作業エリアによって参照する資料が変わったりするケースなど様々です。また、外部業者とのやり取りでは、パスワードやダウンロード期限を設ける等の対策も必要になります。

クラウドストレージサービスはアクセス制御やデータの暗号化などのセキュリティ機能を備えており、重要なデータや機密情報を適切に保護することができます。

情報の活用を円滑に行うためには柔軟なアクセス権の設定を迅速に進める必要がありますが、クラウドストレージサービスを活用することで柔軟かつスピーディーに実現することができるのではないでしょうか。

いろんな場所から共同編集作業

データの共有と併せて実施したいのがファイルの共同編集作業。クラウドストレージサービスでは、決められた相手だけがアクセスできるフォルダを準備し、編集の可否をあらかじめ設定して共有することができるサービスもあります。こういった機能があるサービスを利用すると、共同でファイルの閲覧やダウンロード・アップデートなどを実施することもできるので、スピーディーなファイルのやり取りが可能となります。

他にも、個別ファイルのURLを相手へメールで送ることで、アカウント作成などの面倒な手間をかけずにファイルの共有を行うことができたり、個別のファイル毎にパスワードをかけ、時限付き公開機能で閲覧できる期限を設定できたりと、情報漏洩のリスクに備え、かつ利便性と安全性を両立したサービスも多くあります。

また、各ファイルのバージョン管理や変更履歴の管理ができるサービスも多いので、製造工程や手順に関する最新管理も容易に行うことができます。

緊急時の容量の拡張性

災害時などでは普段とは異なる体制や製造工程が発生し、従来取り扱っていなかった品目の増加に伴う急なデータの増加や、複数部門との共有が必要になる緊急対策プロジェクトなどに、データが増加する可能性が大いにあります。

そういった場合でもクラウドストレージサービスを活用していれば容量の拡張が可能であったり、また中には容量無制限のサービスなどもあるのでデータ容量の心配をすることなく保管をしていくことができます。

また、普段から工場内の設備の状態や生産活動情報のアナログなデータを、デジタルデータとして収集・蓄積することで、データ活用した分析などが容易に行えるようになります。そういった情報を保管していくにもクラウドストレージサービスは活用できるのではないでしょうか。

まとめ

製造業でのクラウドストレージサービスを活用したBCP対策についてまとめてみましたがいかがでしたでしょうか。クラウドストレージサービスを利用するだけで容易にBCP対策へ向けた第一歩を踏み出せるのではないでしょうか。さまざまなサービスが提供されているからこそ、より自社にあったサービスを導入を検討し、しっかりとした事業継続マネジメントを行っていける企業作りを目指していきたいですね。

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