
こんにちは。「クロジカAIストレージ管理」マーケティングの畝です。
近頃、製造業・建設業・介護医療業など膨大なデータを扱う様々な業界で“クラウドストレージ”の活用が進んでいます。
そのような状況で、多様化するクラウドストレージサービスの導入に際して、どのサービスが自社に適しているかと悩んでいる方が多いのではないでしょうか。そこで今回は、クラウドストレージの比較ポイントや導入企業が多いサービスの特徴紹介を通してクラウドストレージ選定の一助になればと思います。
クラウドストレージサービスとは
クラウドストレージサービスとは、インターネット上で様々なデータを保管・共有できるサービスです。自社にサーバ機器やソフトウェアの導入をすることなく、インターネット接続ができれば、手軽にアクセスすることができるのが特徴です。
画像や動画を無料で保管できる製品も多数あり、個人でも利用する人も増えています。
また、従来は社内にファイルサーバ等を構築しファイル管理を行っているケースがほとんどでしたが、セキュリティ機能や管理機能が備わった企業向けの製品も登場し、昨今では気軽に利用できるクラウドストレージサービスを利用する企業も増えてきています。
クラウドストレージを利用するメリット
クラウドストレージサービスを利用するメリットについてご紹介します。
・導入や運用管理コストの削減
クラウドストレージサービスを利用することで、自社でサーバーを保有する必要がなくなるため、初期構築費用を抑えて導入することができ、また、機器の保守管理業務もなくなるため運用管理コストを削減することができます。
システムメンテナンスやアップグレード作業等の保守作業もサービス業者が行うため、それらの作業も不要となります。
・ハードウェア障害の不安やバックアップ作業の解消
社内にサーバを設置・運用していると災害の際に保管しているデータが消失してしまう懸念がでてきます。対策として外付けハードディスクやテープ機器にバックアップを取っているケースもあると思いますが、それらを復旧させるためにはかなりの時間と労力がかかってしまいます。
クラウドストレージサービスだと、これらの不安や労力が解消され、また、利用するだけでBCP対策の一環となるのではないかと思います。
・セキュリティ対策が万全
保管ファイルのセキュリティ対策は企業内で最も注意すべき内容のひとつで、セキュアな管理が求められます。サービスによっては、通信の暗号化や二要素認証機能を使いセキュリティ対策を行っていたります。
アクセス権についても、従来のファイル管理システムと同様に簡単に設定できるケースが多く、柔軟にアクセス権管理を行うことが出来ます。
また、クラウドストレージサービス上でデータ自動バックアップや復旧機能等を行ってくれる場合も多く、データの紛失や漏洩を防止することができます。
クラウドストレージを比較するポイント
さまざまなクラウドストレージサービスが存在する中で、サービスを選定する際に比較するポイントについてご紹介します。
・ストレージのデータ容量
データ数や容量は企業毎に様々だと思いますが、その企業にあったデータ容量を選択できるサービスがおすすめです。今後、DXが推進されていく中で企業内のデータが広く使われていくことが予想され、保管するデータも増加していくと思います。運用していく上でデータ容量の拡張が可能なサービスや中には容量無制限のサービスもあります。
・セキュリティ対策
クラウドストレージサービスを利用する際には、セキュリティ対策がしっかりされているかが重要な選定ポイントとなります。データの暗号化や二段階認証、ログ管理機能等のリスク対策がされていることやセキュリティアップデートをしっかりと行っているサービスを選定するようにしましょう。
・アクセスや操作のしやすさ
データを保管するだけではなく、管理機能や実際に操作して使いやすいシステムかどうかも重要なポイントとなります。ファイルサーバーと同じようにフォルダのアクセス権限の設定や外部からのアクセス管理等をしっかりと管理できるかを確認しましょう。無料試用期間を設けている場合もあるので、活用して使用感を確かめることができるサービスもあります。
・導入コストや運用コスト
初期費用がかからないものから、運用費用がデータ容量で課金されるもの、ユーザー数で課金されるものなど様々なため、自社にあったサービスを選択できるサービスを選定する必要があります。導入時や運用してから、かかる費用をしっかりと比較し検討するようにしましょう。
クラウドストレージサービス比較
さまざまなクラウドストレージサービスの中で、導入企業が多いサービスやおすすめのサービスの特徴を紹介します。
Google Drive
https://www.google.com/intl/ja_ALL/drive/
Googleがグループウェアの一つとして提供するストレージサービス。
AIを活用し自動的にファイルを整理を行ったり、高度な検索機能が特徴。
ファイル共有や編集、ストレージの管理などを行うことが可能。
プラン | 価格(月額料金) | 容量 |
ビジネススタンダード | ¥1,360/1人 | 2TB |
ビジネスプラス | ¥2,040/1人 | 5TB |
エンタープライズ | 要問合せ | 無制限 |
Dropbox
https://www.dropbox.com/
ユーザ数7億人以上、50万以上の企業・組織で利用されるクラウドストレージサービス。
特許取得の独自の同期技術により、速い同期スピードを誇っており、また、SlackやZoomといったほかのツールと同期することができるのが特徴。Dropbox上のファイルは、NASやファイルサーバのエクスプローラー表示とほとんど同じで、クラウドとローカルを意識することなく、同じ操作感でアクセスすることが可能。
プラン | 価格(月額料金) | 容量 |
Standard | ¥1,500/1人 | 5TB |
Advanced | ¥2,400/1人 | 無制限 |
Enterprise | 要問合せ | 無制限 |
全世界で10万社以上の導入実績を誇るクラウドストレージサービス。
保存容量に制限がなく、最大7段階まで詳細な権限設定を行うことができ、柔軟に運用できるのが特徴。国際的なセキュリティ規格にも準拠しており、政府機関・法人機関でも使われている。
プラン | 価格(月額料金) | 容量 |
Business | ¥1,980/1人 | 無制限(ファイルのアップロード容量上限: 5 GB) |
Business Plus | ¥3,300/1人 | 無制限(ファイルのアップロード容量上限: 15 GB) |
Enterprise | ¥4,620/1人 | 無制限 (ファイルのアップロード容量上限: 50 GB) |
firestorage
https://firestorage.jp/doc/
ロジックファクトリー株式会社が提供するクラウドストレージサービス。
日本発のストレージサービスで、アップロードしたデータは国内のデータセンターへ保管されるのが特徴。ファイル転送機能に特化しており、ファイルの管理に合わせて任意のパスワードを設定やファイルをダウンロードした人が誰かを確認できる機能も有している。
プラン | 価格(月額料金) | 容量 |
プラン5 | ¥49,800/100人まで | 1TB |
プラン1 | ¥89,800/無制限 | 9TB |
OneDrive(Microsoft)
https://www.microsoft.com/ja-jp/microsoft-365/onedrive/onedrive-for-business
Microsoft が提供するクラウドストレージサービス。
Microsoftアカウントを所有している人であれば誰でもすぐに利用できるのが特徴。
Ofiiceアプリと統合されているため、WordやExcel、PowerPointなどで作成した文書は、保存時に「OneDrive」のフォルダを指定して直接保存が可能。
プラン | 価格(月額料金) | 容量 |
OneDrive for Business (Plan 1) | ¥630/1人(ファイル共有と OneDrive ストレージ) | 1TB |
OneDrive for Business (Plan 2) | ¥1,250/1人(ファイル共有と OneDrive ストレージに加え高度なセキュリティとコンプライアンス機能) | 無制限 |
Microsoft 365 Business Basic | ¥750/1人(Microsoft Teams とクラウド ストレージ) | 1TB |
Microsoft 365 Business Standard | ¥1,560/1人(法人メール、Office アプリ、各種サービス (OneDrive など) | 1TB |
まとめ
クラウドストレージサービスについて、メリットや比較ポイント、導入企業が多いサービスやおすすめのサービスについてご紹介してみましたがいかがでしたでしょうか。
さまざまなサービスが提供されているからこそ、より自社にあったサービスを導入したいですよね。今回の記事が情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。