建設現場で使うならどっちが便利?|スマートフォンそれともタブレット

こんにちは。「クロジカ大容量ファイル管理」建設業ライターの東海林です。
今回は数ある通信手段の中で、建設業で活用される際に業務効率の観点で
便利な媒体をご紹介いたします。

施工管理者が常備している通信ツール

工事現場で働く施工管理者(現場監督)が持っている通信ツールって何があるでしょうか?
すぐに思い浮かぶのはスマートフォンです。この他に現場事務所にはノートパソコンがあり最近では工事現場でタブレットを抱えて歩いている監督さんの姿も目にするようになりました。

どのツールも外部との連絡やデータファイルのやり取りなどに使われていますがそれぞれに特徴があり、TPOに応じた使い分けが求められます。

スマートフォン
もっとも身近な通信ツールであるスマートフォンは、ポケットに収まり、片手で操作できる利便性から通信手段としてはもっとも利用回数の多い機器です。通話やメールだけでなく、現場写真や動画の撮影、ウェブでの調べものなどマルチな機能性から工事現場には欠かせないツールと言えます。

ノートPC
現場事務所などの出先において持ち運びができるノートPCは抜群の効率を発揮します。
会話や写真撮影ではスマホにかないませんが、データファイルの管理や通信・共有機能などでは
スマホよりも高い利便性を持ちます。また、データ処理や報告書の作成などにおいてはタブレットよりも操作性が優れており、他のツールよりも多くの作業を効率的に行うことが可能です。

ただ、現場全体を管理する現場監督の仕事は現場事務所内にとどまりません。
機動性が求められる現場監督にとってノートPCの重さとサイズは大きな負担となります。

タブレット
もう一つはタブレット端末です。ひと昔前までは首から黒板を垂らしてカメラや図面を抱えて現場を歩く監督が一般的でしたが、最近はポケットにスマホを差し込み、小脇にタブレット一つを抱えたスマートな監督を普通に見かけるようになりました。

タブレットには通信やカメラ機能も備わっていますから、かつての現場監督が所持していた道具一式が、小さなタブレット一台に集約されていることになります。デジカメ同様、防塵・防水性能や耐衝撃性を高めた建設現場用の機種も流通するようになりました。

機能性や操作性ではタブレットが優れている

スマホは操作性や画面サイズがネック
建設現場では大容量のデータを複数の相手と頻繁にやり取りします。モバイル性においては小さくて持ち運びに便利なスマホが有利ですが膨大な写真や設計図面を取り扱うには限界があります。

クラウドなどに保存してあるファイルを取り出す場合でも、タッチパネルで操作できるタブレットの方が操作性で優れています。なによりもタブレットの大きな画面は、写真や図面の細部を拡大したりネットワーク工程表などを見る場合に便利ですし、タッチペンで画面に直に情報を書き込むことができるのも大きな特徴です。

機能面でもタブレットに軍配
現場で情報収集をする場合もタブレットは優れた性能を発揮します。例えば、建築中のマンションで仕上材の変更を検討する必要に迫られた場合、即座にカタログやデータを呼び出して対応することが可能です。

現場で発覚した施工上の問題点を解決したいなら、施工箇所の写真や図面を表示したタブレットをマルチウィンドウにしながら、メールを送信したりウェブで質疑することができます。これらの動作はタブレットだけに限った機能ではありませんが、現場で即応できるのはタブレットならではの機能性です。

このように、電話するだけならスマホ、報告書を作成するだけならパソコンが選択されますが現場事務所ではなく工事現場からデータなどのやり取りを行う場合の機能性や操作性ではタブレットが最有力です。

タブレットによる施工管理と情報共有化

現場からの対応ではタブレットが一番であることは理解できましたが実際の建設現場ではどのような利用法があるのでしょうか?現場の声を交えながら探ってみます。

現場の効率化を急ぐ建設業界
建設現場のコストは会社にとって大きな比率を占めます。いわば建設会社の原価のようなものです。建設現場における生産性の向上は、一企業ではなく業界全体が最優先で取り組んでいる喫緊の課題の一つなのです。

政府も他の業界と比べてIT化が遅れている建設業界に対し、積極的な提言や補助金の整備などで導入を後押ししてきました。業界関係者でなくても「建設ICT」「I-CONSTRUCTION」「BIM」などの建設ITに関連する言葉を耳にした人も多いでしょう。しかし、これまでのところ政府の期待通りに進んでいません。

その原因は、現場作業がピラミッド型に複層化していること、協力業者により体力や慣例が異なること、全体として高齢化が進んでいることなど、業界特有の事情にあると分析されています。

タブレットが現場情報をリアルタイムに発信
現場管理のIT化はパソコンでも可能ですが、事務所から現場へツールを持ち出す点ではタブレット一択となります。この場合、パソコンとタブレットを別々の手段として考えるのではなくクラウドを初めとするサーバーを母体とする情報をタブレットと共有化させることが肝心です。

タブレットはネットワーク内の主要な情報発信端末としてすべての関係者へ現場をリアルタイムで伝えることができます。

現場管理とタブレットの役割
建設現場の管理は一般的に次の5つに分けることができます。
管理の目的は、「期日までに、予算内で、安全に品質の確保された建物を完成させること」です。

1.工程管理:建設工事がスケジュール通りに進捗しているかを管理します。
2.品質管理:法令や設計図書で求められている性能を満たしているかを管理します。
3.原価管理:工事予算が守られているかを管理します。
4.安全管理:法令などの安全基準を厳守しながら施工しているかを管理します。
5.関係者との連係:周辺住民を含めた工事関係者とのコミュニケーションです。

これらはすべて、タブレット管理による効率化が可能です。更に、タブレットの高い拡張性は
施工管理用に開発が進んでいるソフトやアプリと組み合わせることにより、建設現場のIT化を
大きく進展させることが期待できます。

クラウドとの組合せがIT化を後押し
それでは、タブレットで現場管理することによる具体的なメリットについて考えてみましょう。
専用ソフトやアプリの活用についての説明は別の機会に譲り、ここでは基本的な作業について
検討してみます。

例えば、タブレットで撮影した施工写真や動画をクラウド上で即時共有すれば、関係者は現場の進捗をリアルタイムで確認することができます。施工上で確認が必要な部分についても複数の技術者によるチェックが即時に可能となり、施工ミスの抑制に繋がります。安全面でもまったく同じ効果を得ることができますから、先述した5つの管理項目を効率的に達成することができます。

また、クラウドによる情報共有化は現場から周辺への一方通行だけではありません。
現場を統合管理する工事本部や設計部門などから現場へのフィードバックや指示に時間的なロスが解消されるだけでなく、それを共有することで二重三重のチェック体制を構築できます。
タブレットによる現場情報の共有化は、建設現場の効率化とともに品質向上にも寄与します。

まとめ

建設現場の生産性を向上させるためにはスマホやノートPCよりもタブレットが優れておりタブレットの機能を発揮させるためにはクラウドなどによる現場情報の共有化が重要であることが分かりました。

また、タブレットをフル活用する現場管理を進化させれば、近い将来において現場の専任技術者に関する建設業法上の配置要件が更に緩和される可能性もあります。現場を遠隔から管理することも可能となるでしょう。

一方、いかに素晴しいツールやシステムを整備しても、それを扱う人のリテラシーが追いついていなければ逆効果になりかねません。建設現場のIT化による生産性の向上にはなお一層のコンプライアンスが求められるのです。

建設業でのファイル管理に「クロジカ大容量ファイル管理」

今回は、建設業で活用される際に業務効率の観点で便利な媒体について解説してまいりました。

「クロジカ大容量ファイル管理」は、広範囲において膨大なデータや情報を扱う建設業において、データ管理の"はじめの一歩" となるサービスです。

「クロジカ大容量ファイル管理」は初期構築費用を無料でスタートすることができます。
さらにマルチデバイス対応なので、タブレットからスマートフォン、PCからスマートフォンなどデバイスをまたいでデータ交換が可能です。また、プロジェクト単位でフォルダ分けして、代表者のみならず従業員の方々など、利用者数に合わせたプラン選択ができます。

簡単に導入でき、安心安全で利便性の高い機能を備えています。
ファイル管理でお悩みの方はぜひお気軽にご相談ください。

参考:【国土交通省】建設現場の生産性を飛躍的に向上するための革新的技術の導入・活用に関するプロジェクト

ライター:東海林

取材記者として約10年、建設会社の経営者及びコンサルタントとして約20年の経験を活かしてライターや企業コンサルとして活動中。幅広い分野への知見を持ち、特に建設業界に関する深い理解や洞察力により実用的な記事執筆を得意とする。

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