こんにちは。「クロジカ大容量ファイル管理」マーケティングの畝です。
新型コロナウイルスが流行した際に、感染対策の1つとして来院を控える『オンライン診療』や『遠隔治療』にスポットがあたりました。
オンライン診療や遠隔治療のガイドラインができたのはつい最近のことではなく、実は1997年に策定されています。ガイドラインが策定された目的は、僻地や離島の方が直接病院に行くことが困難だったからです。
しかし、新型コロナウイルスが流行した際には、既にインターネットは普及していたため『Zoom』などを使用した会社の会議や学校での遠隔授業などは当たり前に活用されていました。
インターネットを介しての治療や診療が新型コロナウイルスの感染対策となり、多くの人がオンライン診療や遠隔治療を使用したことでしょう。オンライン診療や遠隔治療は、間接的な治療や診療になるため当日の様子や体調などのデータ管理運用が必要になります。
Contents
医療事業者がクラウドストレージを使用するうえで重要なこと
医療従事者がクラウドストレージを使用する際に重要視するのは、『情報共有のしやすさ』と『データ量管理を心配せずに済む』の2点が代表として挙げられるのではないでしょうか。
指定されたパソコンのCPUやUSBに患者様のデータを入れておくと、保存されている所まで行き情報を共有しなければなりません。USBの場合もCPU同様、現物がなければならないことや紛失する可能性があり個人情報の流出に繋がります。
そして、どちらにも共通してデータ量に上限があるため、データ量を管理をしなければなりません。
クラウドストレージはインターネットを通じてのデータ保存です。したがって情報を共有するメンバーだけがわかる場所に保存しておくと、自分のパソコンから情報を共有したい患者様のデータが見れます。そして物理的ではなく、インターネット上の仮想空間に情報が保存されるため、簡単に容量メモリの増減が可能です。
情報共有がしやすく患者様のカルテなどを診察前にすぐ確認でき、診察時間の短縮が可能なため患者様への体の負担も軽減できます。
そして、データ量の管理をしないというだけでも仕事量の軽減になるでしょう。
オンライン診療や遠隔治療に伴うデータのセキュリティ
オンライン診療や遠隔治療でのデータのセキュリティは厳重でなければなりません。
インターネットを介しているため情報を抜き取られる可能性もゼロではなく、最悪の場合はデータが消えてしまったり、情報の流出などが考えられます。
オンライン診療を例に挙げると、レコーディングを行い診療していた場合に患者様の顔や氏名、病状などのデータが流出した際に流れてしまうため問題になるでしょう。
個人情報の流出や病状が外部に流れないようにデータのセキュリティは厳重でなければなりません。
データを安全に保存し、バックアップをとること
クラウドストレージにデータを安全に保存し情報の流出などを防ぐためには、データやフォルダにパスワードをかけることや、公共の場所でのWi-Fiなどを使用しないなどが重要になります。さらに、データが消えた場合に備えてバックアップ用のストレージを作成し定期的にバックアップをとるのも大事です。
二要素認証やパスワードをかけないなどの対策を何もしなければ、クラウドストレージといえども十分に安全ではありません。あらゆる悪質な攻撃を想定してデータ保存に努めましょう。
また、データを保存する際にはカフェなどで行うのではなく、セキュリティがしっかりとしている場所で保存しましょう。
データはパソコンの故障などで喪失してしまう可能性もあるので、期間を決めてバックアップを取っておくことで完全に消えることを防ぐことができます。
そして、パスワードをかける際にも誕生日や記念日などのわかりやすいパスワードではなく、8文字以上で大文字・小文字・数字などが混ざっているパスワードを使用しましょう。ちなみに8文字で大文字・小文字・数字を組み合わせたパスワードの掛け合わせの総数は約218兆通りにのぼります。なぜ”8文字以上で大文字・小文字・数字を混ぜたパスワード”が重要かをご理解いただけたのではないでしょうか。
医療現場で預かっている情報は全てが重要な個人情報になっています。クラウドストレージのメリットである『データ量の管理をしなくてすむ』という点は、裏を返すと膨大な機密データを保存できると言えるので、その点を踏まえてセキュリティを厳重にしましょう。
長期保存とデータの利用・活用
クラウドストレージのメリットとしてインターネットを介してデータを保存しているため、災害などの衝撃によってデータが消えるリスクを抑えることができます。したがって長期保存に向いていると言えます。
疾病についての治療法や事例などが長期保存できると、同じような事があった際に活用できるため簡単に消える所に保存はできません。
重要かつ、今後活用できる治療法や事例こそ長期的に保存したいため、衝撃などで壊れるPCに直接保存するのではなく、クラウドストレージに保存し医療の進歩につなげていく必要性が増してくるでしょう。
今後、医療従事者にとってデータはさらに重要になり医療の進歩につながります。データを分析して異なる疾病の治療法に活用できるかもしれないため、長期保存が重要になります。
同時接続による診断の連携向上
通信が4Gから5Gに変わったことにより、大学病院と僻地や島国の診療所との連携がさらに上手く取れることにより診断の質があがりました。
通信が5Gに上がったことにより、ケガをしている部分などの画像が鮮明かつ速く届くため以前より細かい所を見れるため、診断も速くなり連携も上手くとれるようになりました。
最近では、遠隔地からデジタル聴診器を患者様自身が医師の言う通りに当ててリアルタイムで胸の音を聴くことも可能です。
このように、通信の進化により同時接続の画像や音声が綺麗にはっきりと見えて聞こえるため診断の連携が向上しました。
患者様のリアルタイムでのデータの共有とアクセス
クラウドストレージやチャットツールを活用することで、患者様のリアルタイムでの病状などを専門家と共有し、今後の方針等をすぐに相談できます。そして、遠隔地にいる医師などに助言が可能です。
リアルタイムでデータを共有でき、専門家や担当の医師に早急に話を聞き、今後の方針や現時点での患者様の容態について話し合えるため診断も早めに出すことができます。
患者様が骨折だった場合にもレントゲン写真のデータを共有できるため、複雑骨折なのかどうなのかや治療方針はどうするのかが遠隔地でも早急に診断できます。
患者様のリアルタイムのデータを専門家や医師たちが共有し、たとえ遠隔地だとしても早く治るように最善の診断を下せます。
同時接続作業と作業連携の強化
スタッフ同士が同時にクラウドストレージに接続して作業することで、医療チームや関係者間のリアルタイムでのコミュニケーションや共同作動が楽になり、診断結果や処方箋のデータを共有するとどのような方針で治療を進めているかわかるため作業連携が強化されます。
遠隔地と同時接続で重要になってくるのは、上手くコミュニケーションを取り、患者様の治療に当たれるかが重要になってきます。そして診断結果や処方箋のデータを共有することで、改善しているか悪化しているかを共通認識し作業にあたることが求められるでしょう。
患者様が新型コロナウイルスに感染した場合にも、現時点で熱がどのくらいで、どのような治療になるのかを相談する際に、患者様のデータを医療チームと共有し、現在飲んでいる薬が効いているかを判断し同じ薬を処方していいのかなどの作業連携が取れます。
同時接続作業と作業連携を強化するうえで、遠隔地でも患者様の診断を早く決められて治療に当たれるため、コミュニケーションやデータの共有は重要といえるでしょう。
医療データのセキュリティとプライバシー保護
医療データのセキュリティは厳密に行わなければ、悪質な攻撃によって情報を盗まれてしまいます。そして、医療データの中には患者様の氏名などが記載されているためプライバシー保護にも関わります。
医療データのセキュリティに関しては、
・複雑なパスワードをつける(8文字以上の大文字・小文字・数字などの3種類を使用)
・カフェなどの大勢の人が使うWi-Fiなどは使用しない
・信頼できるセキュリティソフトをパソコンに導入する
などを用いることが重要です。
当然ですが、医療データに関してプライバシーの保護が法律で決められているためセキュリティと同様、必ず守らなければなりません。
機密性と法的要件の遵守
クラウドストレージを使用する際にはデータの機密性を保護し、医療関連の法的要件に準拠するセキュリティ対策を行わなければなりません。
クラウドストレージはインターネット上でデータを管理するため、データ量を自由に選べるのがメリットです。しかしデータ保護をきちんと行わなければ個人情報流出に繋がってしまいます。
したがってデータを保護する際にはパスワードをかけるなどを行い、法律で決められたセキュリティ対策を必ず行わなければなりません。
使いやすくメリットがあるものの、使い方を間違ってしまうと大事件に繋がります。
データの機密性と法的要件に準拠するセキュリティ対策を必ず守り使用することが重要です。
まとめ
現代のオンライン診療や遠隔治療はレベルの高い診断を行い、新型コロナウイルスのような感染症が流行した場合の感染予防対策にも大変有効です。
一方でオンライン診療や遠隔治療を行うと、多くのデータ保存容量を要します。
その為にクラウドストレージを活用し、医療カルテなどの機密情報を安全に管理することで、遠方でなかなか病院に来れない方や、新型コロナウイルスのような感染症罹患を恐れて病院に行きたくない方のオンライン診療がスムーズに行えるでしょう。
また、データの管理・運用のために自社のルールを設けた上で、患者様の情報を医療従事者間で共有し、質の高い診療を提供する必要が増すでしょう。
参考:厚生労働省_オンライン診療に関するホームページ
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