こんにちは。「クロジカ大容量ファイル管理」マーケティングの畝です。
建設現場において、図面は最も重要な資料です。
しかし、図面の扱いを考えるならば、多くの現場で軽視されていると言わざるを得ません。時には破け、また時には汚れてしまうケースが見られます。さらには、紛失する可能性もあります。
一方で、図面に関しては作図環境をはじめ、さまざまな点で進化したのも確かです。ただ、データのバックアップに関して弱みがあります。そこで、今回は図面データのバックアップに関するリスクや対策について、紙図面とも比較しながら解説いたします。
Contents
紙図面のリスク
建設業界において、紙図面は数十年前から用いられてきました。一定の経験があれば読むのに苦労せず、扱いが簡単なためです。しかし、紙ならではのリスクがあるのは確かです。ここでは、紙図面の持つリスクについて触れていきます。
紛失しやすい
まず挙げられるのは「紛失」です。
図面管理は各現場で行われているのですが、現場によっては管理が適切でないケースもあります。その場合には原本そのものを紛失することもあるのです。
これは建設現場においては大きなダメージです。新たな図面を取り寄せるための時間が必要で、作業がストップしてしまうかも知れません。それでも工期は決まっているため、スケジュールが厳しくなってしまいます。
破けやすい・汚れやすい
次に挙げられるのが、破けやすい・汚れやすいという点です。
現場では図面をバインダーなどに入れるのが一般的ですが、軍手をはめた手で扱うことも少なくないでしょう。また、場所によっては粉塵などが舞っていることもあります。
そのような場合、図面を破いてしまったり、汚してしまう可能性が高まります。
CAD図面の有用性
そのような紙管理での不自由を解消するために以前は手描きだった図面も、今ではCADが主流になりました。
では、CAD図面に置き換わることによって、どのようなメリットが生まれたのでしょうか。
紛失・汚れのリスクが少ない
CAD図面は紙で扱うのではなく、データで扱います。そのため、設計部門で作ったデータをUSBメモリなどに格納し、現場事務所のパソコンで印刷することが可能になります。
そして、データを一旦パソコンに入れてしまえば紛失のリスクも大きく抑えられます。また、仮に現場にタブレット端末などで図面を持ち込むことが出来れば、紙よりも汚れるリスクが少なくなります。
現場・工場とのデータが共有できる
図面は現場だけで使用されるわけではありません。設計部門、積算部門、営業部門、工場との連携が取れるべきです。そして、特に大きな意味を持つのが「工場とのデータ共有」です。工場で作ったものを現場に納めるので、データ共有は非常に重要なのです。
そこで、CADを活用することで工場とのデータ共有が容易になります。さらに、タブレット端末を携帯することでが更に迅速になるでしょう。
配布しやすい
物を作る場合には業者との図面共有が重要になることがあります。その場合には「配布のスピード」が重要になります。
図面配布においてもCADは有利です。作成した図面をメールなどで配布すれば、作業時間を短縮できます。その点、紙図面の場合はコピーや押印が必要になるので、効率的ではありません。
CADデータのバックアップは重要
このようにCADの利便性は紙図面と比べて、一線を画するほど異なるのですが、完全ではありません。では、データのバックアップの点において、CAD図面の弱点とはどのような点なのでしょうか。
デバイスの安全性は保証されていない
CADでデータのやり取りをするならば、現場事務所にもパソコンを持ち込む必要が出てき来ます。
そのような現場事務所における、パソコンなどのデバイスの安全性には疑問が残ります。なぜなら、破損や紛失のリスクがあるためです。
仮に、データの格納場所が現場のパソコンだけの場合、そのパソコンを盗まれたならば、どんな事態になるでしょうか。現場で参照すべき図面が閲覧できず、最悪の場合工事が止まってしまうというリスクも発生してしまいます。そのような事態に備えるために、データのバックアップは必要なのです。
データ破損のリスク
また、パソコンの見た目に損傷がなかったとしても、内部のハードディスクが損傷していればデータ破損が考えられます。さらに、ハードディスクは見た目に反して破損リスクが高いです。
今ではハードディスクに替わり、SSDを搭載したパソコンが増えていますが、それであっても破損のリスクはゼロではありません。
災害対策を取りにくい
災害大国日本において、自然災害は避けられません。そして、その災害は現場のパソコンにも影響を及ぼします。
特に危険なのが雷の影響です。雷は瞬間的に高い電圧をパソコンの電源線から内部に送り込むことがあり、状況によってはデータ破損に繋がります。もちろん、水害や火災といった直接的な被害から守ることも考えておかなければなりません。
このような予測不可能な事象に対して、その瞬間に対策を講じることが難しいため日々のデータのバックアップが重要になります。
堅固なクラウド型ファイルサーバー
このように、現場のパソコンの安全性は絶対的ではありません。しかし、仮に現場のパソコンが破損したとしても、データがどこかで生きているならば作業工程を遅らせることなく済みます。
そして、そのカギとなるのがクラウド型ファイルサーバーです。この手段であれば、データのバックアップは容易です。さらに、クラウド型ファイルサーバーの堅固さは、それだけに留まりません。
続いて、クラウド型ファイルサーバーの強みを挙げてみます。
現場・本社との共有が可能
クラウド型ファイルサーバーの特徴は「ログインしている端末であれば、様々な場所で複数の人数で共有が可能なこと」と言えます。ですから、設計部門で作成した図面を現場・業者・本社・更には営業まで情報に触れることができます。
特に、営業はスピードを求めますので、リアルタイムのデータ共有は大きな武器。会社の売上にも影響を及ぼします。なお、これがデバイスのみのデータ格納であれば、弊害が発生するかもしれません。
例えば、工場のパソコンが破損すれば、新しいパソコンの準備と改めてデータの書き込みをしなければいけません。しかし、クラウド型ファイルサーバーはその必要がないのです。
改定がしやすい
図面は状況によっては改定を重ねなければいけません。そして、その場合に重要なのがデータの共有です。クラウド型ファイルサーバーを利用するならば、データをバックアップしながらの改定も可能です。最新版の図面を様々な端末で閲覧できます。
まとめ
建設現場におけるCAD図面の有用性からデータのバックアップの大切さ、そしてクラウド型ファイルサーバーのメリットを述べました。現場でどれくらいの威力を発揮するかがイメージできたのではないでしょうか。
そして、クラウド型ファイルサーバーであれば、遠隔地であっても威力を発揮します。現場での作業精度やスピードアップに寄与しますので、様々なサービスを比較した上で、貴社の状況に合ったサービスを導入しましょう。
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参考:【国土交通省】建設BCPの作成について