
「チェック項目を満たしていても、それだけで本当に問題ないと言えるのかは、別の話だと思っています。」
そう話すのは、法学部に在籍しながら当社のインフラコース※1でインターンを経験し、現在は学生エンジニアとしてアルバイトを続けている緒方 健太さんです。
2025年3月にインターンを開始し、その後アルバイトとしてインフラ領域の業務に携わる中で、現在はメンバーのレビューやインターン生のサポートなど、サブリーダー的な役割も担っています。
今回は、競技プログラミングで独学を重ねてきた緒方さんが、チームで仕事を進める中で何に気づき、どのように仕事の捉え方が変わっていったのかについてお話を伺いました。
※1 当社ではインターン制度で「アプリAIコース」と「インフラコース」を提供しています。詳細は下記をご確認ください。
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目次
法律を学びながら、サーバーやインフラにも触れてみたかった
── まず、今の大学に進まれた経緯からお聞きしたいのですが、法学部を選んだのはどういった理由からだったんでしょうか?
家族に法律系の仕事をしている人が多くて、自分自身も学びとして興味があったんです。その中で、一番勉強できる環境が整っていそうだなと感じた今の大学に入りました。
── 法律を学ぶ傍らで、プログラミングにも取り組まれていたとのことですが、そちらはどういうきっかけで始めたんですか?
高校の頃から「プログラミングっぽいこと」をしたい気持ちはずっとあったんです。ただ、当時は学校がパソコンを使えない環境だったので、大学生になってようやく「やってみよう」と始めた感じですね。
当時は何から手をつければいいか分からなかったんですが、競技プログラミングは毎週コンテストがあって、レーティングを少しずつ上げていけるのが面白そうだったんです。目指すところがはっきりしていたので、まずはそこから始めました。
── 競技プログラミングを続けていく中で、TOWNに応募しようと思ったのはどうしてですか?
競技プログラミングは正しい結果を出せれば競技の中で完結します。ただ、その技術がそのまま実務で使えるかというと少し違うのではないかと思っていました。
そこで、アルゴリズム以外の領域も勉強してみたいなと思っていたので、サーバーとかインフラに触れる環境を探していました。その中で、サーバーやインフラに触れられるインターンとしてTOWNを見つけました。実際に入ってみると、やるべきことが明確で、タスクを一つずつ追いかけていける環境だったので、自然と続けられた感じでしたね。

「とりあえず動けばいい」では通用しない
── 最初に担当した仕事はどんな内容でしたか?
インターン期間中は、カリキュラムに沿ってAWSでのサーバー構築などを学びました。アルバイトになって最初に任されたのは、Bubbleというノーコードツールを使い、生成AIのAPIを呼び出して、質問に回答するチャットボットを作る仕事でした。
当時は、質問を投げたら答えが返ってくる機能を実装することがゴールでした。セキュリティ面も、後に携わるサーバー設定のように自分で細かく見るというより、使っているツール側に任せている部分が多かったですね。
── 競技プログラミングとは違う感覚がありましたか?
競技プログラミングでは、自分の中で考えて、自分が書いたコードで正しい結果を出すことが中心でした。でも実務では、自分が書いたコードを他の人が読む前提があります。後から見た人が理解しにくい書き方になっていると、その後の作業にも影響してしまいます。
だから、ただ動けばいいというより、他の人が見ても分かりやすい形で作ることが大事なんだと感じました。そこは、競技プログラミングとの大きな違いでしたね。
自分がいない間にも、仕事は進んでいる
── インターンを経てアルバイトになってからは、仕事の進め方でどのような変化がありましたか?
アルバイトはシフト制で毎日会社にいるわけではないので、自分がいなかった間に進んだものをキャッチアップする必要があります。逆に、自分が進めたことも、次に見る人に分かるように共有しないといけません。そこは最初、やりづらさがありました。
── 毎日いるわけではないからこその難しさですね。そのようなやりづらさをどう乗り越えていったんですか?
最初は、自分が残した情報の中で、重要なこととそうでないことが混ざってしまっている自覚がありました。1on1や人事評価のタイミングでも、まとめ方についてアドバイスをもらって、確かに読みづらいなと思ったんです。
それからは、自分がまとめたものを他の人の目線で見るようにしました。どこまで書けば伝わるのか、どこから先は不要なのか。その取捨選択を読む人の立場から考えるようになりました。
── 情報共有の形を整えるために、少人数のプロジェクトで集中して取り組んだ時期もあったそうですね。
そうですね。一旦リーダー以外はほとんど自分だけというプロジェクトに入って、自分のペースで時間をかけながら、リーダーに伝えるための共有の形を整えていきました。その経験を踏まえて、また人数の多いプロジェクトに戻りました。

チェック項目を満たしていても、それだけで問題ないとは限らない
── 人数の多いプロジェクトに戻ってから、仕事の内容はどう変わりましたか?
他のメンバーが作ったコードを見て、レビューする機会が増えてきましたね。以前は、とりあえずそれっぽいものを作って、何か問題があればレビューする人が指摘してくれるかな、という感覚もありました。
でも、自分がレビューする側になると、作られたものが本当に意図通りに動くのかを、自分でも理解したうえで見ないといけません。
── レビューする側になって、どんなことが気になるようになりましたか?
チェック項目を満たしているからといって、それだけで本当に問題ないとは限らない。例えば、あるファイルが存在することを確認すればチェックOKだったとしても、その中身までちゃんと機能しているのかは別です。そういうところまで見ないと、このまま進めていいのか判断できないと思うようになりました。
── レビューの機会が増えるにつれて、メンバーへの関わり方も変わりましたか?
わからないところがあって確認しに来てくれた時に、すぐ答えを渡すんじゃなくて、まずメンバーの考えを聞いて、その上でじゃあここってこうなったらいいよね、こういう方向に進めたらいいよねという形で方針だけ伝えて、メンバーが考えるという形で関わることが多いですね。
── なぜそのような関わり方を選択されたのでしょうか?
形だけできればいいというよりかは、ちゃんと理解して進められたらいいと思っているからです。理解できていると、次に似たような場面が来たときに自分で対処できるようになると思うので。

レビューを通じて、まとめる側への適性に気づき始めた
── 今の仕事の中で、自分の強みだと感じる部分はありますか?
他の人が作ったものを見るのが好きです。「この人はこういうふうに書くんだな」とか、「これは分かりやすいな」と感じることがあって、そうした工夫を見られるところが面白いんだと思います。
── 逆に、課題として感じていることはありますか?
細かすぎて、慎重になり進みが遅くなるところですかね。この前の評価面談でも、「プロジェクトを進めるスピードは改善の余地あるよ」とアドバイスを受けて、確かにそうだなと思いました。入った頃よりはマシになってきたとは思いますけど、まだそこは改善に向けて意識しているところです。
── 今後、どのような仕事に関心がありますか?
レビューをするようになってから、他の人の仕事の全体像を把握して、整理していく方が自分に合っているような気がしています。プロジェクトの方針を最初の段階から考えるような、リーダー的な立場にも触れてみたいです。将来的には、プロジェクトマネージャーや管理系の仕事にも関心がありますね。
── 最後に、インターンを始める前の緒方さんに伝えたいことはありますか?
振り返ってみると、実務的な体験を積むことで見えてくるものや、成長できる部分は多いと思っています。だから、勉強するだけで終わらせず、自分でやってみることは大事なのかなと思いますね。
── 緒方さん、本日はありがとうございました!競技プログラミングという一人で課題に向き合う経験から出発した緒方さんは、TOWNでの実務を通じて、自分が書いたものを他の人が読み、自分が残した情報をもとに次の作業が進んでいくことに向き合ってきました。可読性や情報共有、チェック項目の先にあるものを一つひとつ見直していく。その働き方からは、自分の作業を自分だけで終わらせず、次に進める人へつなげていく姿勢が見えてきます。


