クラウド化で実現するSDGsとは?AWSのサステナビリティ施策を紹介!

こんにちは。「クロジカサーバー管理」 IT/テックライターのkait78です。

現代社会において、SDGs(持続可能な開発目標)への注目が高まっています。特に企業にとって、SDGsへの対応はビジネス戦略の重要な一環となっています。管理職やウェブディレクターの皆様の中には、部署や取引先から現在取り組んでいる目標について尋ねられた経験がある方も多いかもしれません。本記事では、クラウド化がSDGs達成にどのように寄与しているのか、AWSのサステナビリティ施策を例に挙げて解説します。

SDGs(持続可能な開発目標)の需要

SDGs(Sustainable Development Goals)は、持続可能な未来を実現するための国際的な取り組みです。はじめに、SDGsの基本理念と企業における需要について解説します。

SDGsの基本理念

SDGsは、2015年に国連で採択された、貧困撲滅、平等な教育の普及、気候変動への対応など、17の目標からなる国際社会共通の目標です。企業にとっても、社会的責任と経済的成長を両立させるための重要なガイドラインであり、ビジネス戦略の中でSDGsを意識することが求められています。

企業におけるSDGsの需要

企業におけるSDGsの需要を見ていきましょう。企業として持続可能なビジネスモデルへの転換をすることは、社会的責任を果たすと同時に、企業のブランド価値や競争力を高める機会となります。

中小企業庁「2021年版 小規模企業白書」によると、企業のSDGsの取り組みを知って「その企業や、商品・サービスのウェブサイトを閲覧するようになった」や「その企業の商品やサービスを購入または利用した」と消費行動に繋がる場合もあるとされています。

また、SDGsへの取組を行っている企業の方が、消費者や取引先からの支持を得られ、売り上げが回復している可能性があるという結果も出ています。このように、地球や社会に良いだけでなく、自社の売上やブランド力を向上する機会にもなるため、企業におけるSDGsの需要は高いと言えるでしょう。

クラウド化することで実現するSDGsとは

SDGsの取り組み方として、食品会社であれば食品ロスをなくす、製造業者であればプラスチックの削減やリサイクルできる材質への変更などが挙げられます。

それでは、システム開発会社やWebサイト製作会社ではどのような取り組みができるのでしょうか。ここでは、システムやWebサイトを動かすサーバーをクラウド化することにより実現できるSDGsについてご紹介します。クラウドサービスについて詳しく知りたい方は下記記事で紹介しています。業務システムをクラウド化するメリットとは?

省電力化

従来のオンプレミス環境では、サーバーの電力に加えて冷却システムや非常用発電設備などが必要です。クラウドサービスは、物理的なデータセンターに比べて高い効率性を持ち、エネルギー消費を大幅に削減可能となります。

例えば、クラウドプロバイダーが保有するような大規模なデータセンターでは、ワンフロアに数百台のサーバーが設置されており、より効率的に床や天井・サーバーの吸気口などから空気の循環を行うことが可能です。

クラウドプロバイダーであるAWSの「クラウドへの移行によるCO2削減効果」によると、効率的な電力・冷却システムを用いることでエネルギー使用量が79%削減できるとしています。これにより、企業はエネルギーコストを削減しつつ、SDGsの「エネルギーをみんなに そしてクリーンに」の目標に寄与することができます。

二酸化炭素排出量の削減

クラウドサービスの採用により、企業は物理的なサーバーの運用に伴う二酸化炭素排出を削減できます。特にAWSのような大手クラウドサービスプロバイダーは、効率的な運用と高度なエネルギー管理によって、データセンターの環境負荷を最小限に抑えています。

オンプレミスからクラウドへの移行により約77%エネルギー消費量を削減すると、年間1,885トンの二酸化炭素の排出を削減することができます。また、AWSではCustomer Carbon Footprint Toolを提供しており、AWS を利用することで発生する二酸化炭素排出量を可視化することも可能です。

二酸化炭素排出量の削減は、SDGsの「気候変動に具体的な対策を」の目標達成に貢献し、企業の環境保護への取り組みを示すことができます。

Water Stewardship

クラウドサービスプロバイダーは、水資源の持続可能な管理にも注力しています。データセンターの冷却システムなどに使用される水の量を最適化し、再生可能な水源を利用することで、水資源の保全に貢献しています。これはSDGsの「安全な水とトイレを世界中に」の目標と密接に関連しており、企業がクラウドサービスを利用することは、この目標の達成に貢献可能です。

再生可能エネルギーの利用

多くのクラウドサービスプロバイダーは、再生可能エネルギーの利用を積極的に進めています。特にAWSを運営するAmazonは、2025年までに再生可能エネルギーを100%使用することを目指しています。

太陽光発電や風力発電など、持続可能なエネルギー源をデータセンターの電力供給に使用しています。ただし、現状では再生可能エネルギー利用は地域によってばらつきがある状態です。

AWS Well-Architectedでは、炭素集約度が他の場所 (またはリージョン) よりも低いリージョンを選択すると良いとされています。システムやWebサイトの要件として海外サーバーを利用することが可能な場合は、Around the Globeから適切なリージョンを選択しましょう。

この取り組みは、SDGsの「エネルギーをみんなにそしてクリーンに」の目標に沿っており、企業がクラウドサービスを利用することで、再生可能エネルギーの普及と環境保護に貢献することができます。

インフラリソースの最適化

クラウドサービスでは、サーバーなどのインフラリソースを自由にスケールアップ・スケールダウンすることが可能です。これにより、インフラリソースを最適化し、エネルギー消費を削減します。

また、開発環境や業務システムなど、平日の日中帯のみしか利用しないサーバーは夜間休日の間はサーバー自体を停止することも可能です。他にも、AWSではサーバーのチップをIntelからGraviton2に設定することで最大40%の優れたコストパフォーマンスを実現することができます。インフラリソースの最適化は環境に良いだけでなく、費用面でも企業にとってメリットがあると言えるでしょう。

クラウド運用は「クロジカサーバー管理」におまかせ!

ここまで、クラウドサービスであるAWSを利用することで実現できるSDGsについて解説しました。システムやWebサイトをクラウド化することにより、二酸化炭素排出量の削減や再生可能エネルギーの利用、水資源の保全などにも貢献することができます。企業の社会貢献活動に寄与するためにも、クラウドへの移行を検討してみてはいかがでしょうか。

ただし、クラウド運用には専門的なスキルと経験が必要です。オンプレミス環境からクラウドへの移行や適切なリージョンやインスタンスサイズの選定は、専門の業者に任せた方が安心です。「クロジカサーバー管理」では、クラウドサービスの導入から運用、保守まで、一貫したサポートを提供しています。クラウド運用のことなら、私たち「クロジカサーバー管理」にお任せください。

他にも、事業会社様のウェブサイトをデザインされるWeb制作会社様でクライアント様から「サーバー管理まで対応してほしい」というお声がある場合、Web制作会社様向けのパートナープログラムもご用意しておりますので、詳細のご質問などについてお気軽にお問い合わせください。

▼パートナープログラムについて
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ライター:kait78

元大手通信事業者のインフラエンジニア。ネットワーク・サーバー・AWS領域でIT/テック記事に特化した記事を執筆。Webサーバーにまつわる課題や悩みに対して実務経験を基にした、現場社員目線の課題解決となるアイデアを提供します。

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