人も地球も。全てに優しい「本物の家」

 「一生に一度の買い物」と言われる家の購入。大きさや広さ、デザイン、価格など、購入の決め手となる要素は人によってさまざまです。しかし、値段が高いため購入に失敗が許されないのも事実。自分にとって最高の家を買うために、信頼できるハウスメーカー選びがとても重要です。

今回インタビューを行ったのは、「本物を追求する」を理念とし、ユーザーに健康で長く住むことができる家を提供し続ける、セイズ株式会社の代表取締役 及川さんです。クロジカ スケジュール管理のカスタマー様です。

及川さんは高校卒業後に不動産業に就業し、そこから29歳という若さで新築分譲販売の会社を起業したアントレプレナー。現在も住宅業界の第一線に立ち、地域に根付きながら顧客が本当に喜ぶ家づくりを行っています。

セイズ株式会社が提供する「本物の家」とはどのような家なのか、そしてこれからの家づくりはどのような方向性に向かうのでしょうか。お家のプロである及川さんにお話を聞きました。

バブルの影響を受けて、独立・起業を決意

── まずは、及川さんが起業しようと思われた経緯を教えてください。

父親がもともと寿司屋を経営していたのですが、ちょうど私が高校生の頃くらいに回転寿司がブームになり、個人経営の寿司屋が不況に陥ってしまいました。その影響で私は家業を継がず、高校卒業後に知り合いに誘われたのをきっかけに、葛飾区の住宅販売をメインとしていた不動産屋に就職することになりました。しかし、1991年にバブルが崩壊し、建物や土地が売れなくなり値崩れを起こしました。

そのような社会情勢の影響を受けて「どうやったらうまくいくのか」を独自に研究し、仕事の合間に建設や建築設計をイチから勉強しました。そして2001年、私が29歳の時に、とにかくお客様に最高の家を提供したいという思いから独立し、有限会社セイズインターナショナルという会社を作りました。

── 人生のすごく早い段階で独立されているのですね!

そうですね。父親がお店をしていた影響もあってか、私自身も独立したいという気持ちが強かったのです。2010年に「セイズ株式会社」に社名変更したのですが、セイズという名前は「お客様も社員も会社も、みんなで成長し成功しよう」という意味を込めて、成功の"セイ"に複数形の"S"をつけたのが由来です。

── 起業した当初は大変ではありませんでしたか?

最初はすごく大変だったのですが、勤めていた頃の仕事のノウハウを活用して事業を行っていました。そのおかげで1年目から7年目くらいにかけて業績を伸ばすことができ、年商20億円を達成しました。

経営方針はお客、社員、地域への「三方よし」

── 次に、貴社の事業内容についてお伺いしたいです。

葛飾区をはじめとした東東京を中心として、高性能の新築住宅の分譲をメインの事業として行っています。創業1年目は不動産仲介業でスタートしましたが、2年目以降は分譲住宅の販売を開始しました。現在は分譲だけでなくリノベーションの事業や、中古住宅を買い取って再販する事業も行っています。

── 分譲をメインの事業とされているのはどのような理由からでしょうか?

私自身がものを作るのが好きだからですね。そのため、起業して4年目にセイズホームという建設会社も作りました。セイズでは設計やデザインなどクリエイティブな部分を行い、セイズホームでは家そのものを造っています。

── 続いて、貴社の強みや魅力について教えてください。

弊社の魅力は、地域に根付いて事業を行っていることです。分譲業って一般的に広域で事業を行う会社が多いのですが、弊社では葛飾という地域を大事にしています。そのような会社の理念に共感する社員が働いてくれていること、そして地域のためにどのようなプロダクトを打ち出すのが良いかを常に考えていることが、大きな強みです。

弊社は「本物を追求」して物件を販売している会社なので、住んでいる方には本当に喜んでもらえている自信があります。弊社の物件のファンを1人でも多く増やし、ものづくりを通して物件の魅力を地域に根付かせる努力をしています。お客様によし、社員によし、そして地域によし。そんな「三方よし」の経営を行っています。

── 「本物を追求する」という企業理念に込められているのは、どのような思いでしょうか。

経営には「理念経営」と「利益追求経営」の2つがあります。ほとんどの会社が後者だと思うのですが、戸建ての建築においては、利益を追求しコストパフォーマンスをよくすると良い家はできないんですよ。

前者の「理念経営」で立てた家は、後者に比べてコストがかかってしまいます。ですが、長い目で見たら、弊社のような理念経営で建築された家を買ったお客さんの方が圧倒的に幸せなのです。なぜなら「自分に関わる人、弊社のうちに住む人は全員幸せになってほしい」という思いのもと家を作っているからです。

なので、「本物を追求する」という弊社の理念に共感して集まってくれるお客様や社員が、会社を支えてくれることになるので、理念経営は非常に大事だと思っています。

セイズが販売する「本物の家」とは?

── 及川さんの考える「本物の家」や、家の本質とはどういうものだと思いますか?

家とは、そもそも自然災害や温度変化から人間の命を守る、そして自分たちの命と財産を守るというものです。この土台的な部分がしっかりしていれば、次に重要視されるのは経済的なこと、要するにランニングコストがよく省エネであるということなんですよ。いわゆるサスティナブルな住宅ということですね。ヨーロッパではそのような100年以上続く家が多くあります。

ですが、日本には四季があることが住宅への負担となります。今は夏か冬みたいになっていますが(笑)。1年の気候変動に耐えられる家を作らなければなりません。夏は湿気が多いですし、冬は乾燥します。また、加湿器などで人工的に加湿するのは家にとってダメージです。真冬と真夏は家にとって最悪の環境なのです。

そのため、天候や災害、そして季節の変化に対して技術とノウハウで攻略し、耐久性の高い家を建てるのが大事になります。機械的な役割、物理的な役割をこなし、人間として健康でいられる家であることが重要です。住宅の心配がなければ命を失う不安も少なくなり、結果として健康寿命も延びます。そういうことが家の本質であり、住む人が心身ともに安心できる家が「本物の家」だと考え、お客様に提供をしています。

── 実際に、入居者の方に言われて嬉しかったことはありますか?

私はオーナーさんに年に1度、冬季にあいさつに行くのですが、その際によく聞くのが「暖かい」という言葉ですね。そして「光熱費が安い」という声も聞きます。私たちは家を設計する際に室内温度などをすべて計算しています。

あとはオーナーさんたちと長いお付き合いしてて、「ここを改善してください」と言われることも嬉しいです。そういうお声をいただいて、弊社に非があったり問題があったりする場合には無償で対応しています。施工が悪いものについてはすべて弊社の責任で工事を行います。

── 本当に技術に自信があるからこそできることですね。

そうですね。そこを直していかないと技術が向上していかないんです。「これでいいや」と思ったら終わりなので、自分たちがとにかくできることで最善を狙っていきます。そのために、私はいつも高いところを狙っています。もちろんできないこともあるので、その際は「できるようにするにはどうしたら良いか」を徹底的に考えています。

目指すのは「人にも地球にも優しい」家づくり

──  今後、及川さんの考える「本物の家」はどのような未来に向かいますか?

私たちは地域に必要とされる企業になることを目標に掲げ、事業を行ってきました。今こそ地域で必要とされるようになってきたんですけど、起業した当初は誰だこいつって思われていたと思います。オフィスに看板も出していませんし(笑)。ですが、Web戦略は得意なのでそちらでずっとやってきました。

「家を買うならセイズだよね」「東東京で選ぶならセイズだよね」というふうに地域の人たちに選ばれることが大事だと思っています。そして、その延長としてさらなる環境への貢献を行っていくことが目標です。2050年には政府の掲げる、CO2を排出実質ゼロにすることを目指す「カーボンニュートラル」により、今の生活の3分の1のエネルギーしか使えなくなるんですよ。そのような将来に対応した家づくりを行うことが急務になっています。

そこで、弊社の家ではCO2排出量を抑えた高性能住宅を提供しています。家で使うエネルギーの代表的なトップは冷暖房、そして給湯です。弊社の家は太陽光が標準装備なので、本来ならそれらにかかるエネルギーを7割減できます。あと3割については、今後蓄電池が発達するのと、もっと高効率な太陽光パネルで解決が可能となる予定です。

── 7割も削減できるのはすごいエネルギー効率の良さですね。

弊社では14年前に「zero-e」というブランドを商標登録しました。これは太陽エネルギーを100%電気に変えることのできる太陽光パネルで、もう手の届くところまできているんです。

今後は、住宅性能を上げることに加え、より環境負荷の少ない家を目指していきます。「環境への配慮」は会社の姿勢として外せないポイントです。葛飾区は太陽光パネルの設置率が高いのですが、それは弊社が23区の中で一番多くパネル設置の家を作っているからなんですね。このように、地域の人たちが弊社の家に住みながら地球に貢献してもらえるのが理想であり、これからも目指していく形ですね。

── 最後の質問になります。今後の貴社の展望について教えてください。

この会社を100年以上承継していきたいです。そのために人を育てていくこと、そして弊社のプロダクトが日本の物件のスタンダードとなるようにしていきたいです。それによって住宅会社のレベルはもっと上がっていくと考えています。

現在は葛飾でシェアNo. 1ですが、今後は東東京でNo. 1を目指していきたいですね。東東京から環境を良くしていくことを目標にがんばりたいと思います。ただ業界を牽引するだけでなく、同じような考え方で家を作る人たちとともにこの業界を成長させて、それを守っていきたいですね。

そのためには弊社がリーディングカンパニーとして、ずっとチャレンジし続けられる状態を作り、継続していくことが大事だと思います。

── 常に最先端を行かれる姿勢、とても勉強になります。

それと、一回でいいので弊社に来ていただきたいですね。そしてこのような住宅の情報と出会ってもらって、モデルハウスを見てもらって価値を体験していただきたいです。弊社で購入しなくても大丈夫ですので、一度来ていただいて、家を選ぶ感性を研ぎ澄ましてみてください。そして「本当にいい家」を買ってもらいたいです。ぜひ見学にお越しください!

── 私も実際にセイズ様のモデルハウスにお邪魔したのですが、9月初旬の蒸し暑い日にもかかわらず、クーラーをつけているかのように家中が涼しくて驚きました!

人に、地域に、そして地球に。すべてに優しい貴社の住宅には、「三方」以上の”よし”がつまっていたように感じます。貴社の掲げる「本物の家」が日本、そして世界のスタンダードになる将来がとても楽しみです。本日はありがとうございました。