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オフィス環境には会社のカルチャーが現れます。
TOWNでは「決められた時間のなかで最大の成果を出す」という働き方の実現のために、メンバーにとって働きやすい環境づくりに力を入れています。今回のオフィスツアー記事では、取締役 兼 管理責任者の金子さんにオフィスを案内してもらいつつ、その背景にある考え方についても聞きました。
TOWNのバリューやカルチャーが、オフィスのどの部分にどのように映し出されているのでしょうか。
エントランスでは靴を脱ぐ
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── TOWNの東京オフィスは6、7、8階の3フロアに分かれています。受付は7階にあり、RECEPTIONISTで対応しています。当社が珍しいと思う点は、エントランスで靴を脱ぐことです。どうして靴を脱ぐようになったのですか?
理由はシンプルで、メンバーにとって働きやすい、綺麗なオフィス環境を保ちたいからです。外で履いていた靴のままオフィスに入ると汚れてしまいます。メンテナンスのことも考えて、出来る限り綺麗な状態を維持したいと思っており、当社では創業当時から靴を脱ぐことにしています。
集中しやすい執務スペース
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── 続いて執務室です。社外の方がTOWNにお越しくださった時に、「物がなくて整然として、綺麗なオフィス」という感想をよくいただきます。物を置かないことにこだわりはあるのですか?
外部の方にそのように言っていただけるのは大変嬉しいですね。先ほどの話にも通じるのですが、綺麗なオフィスでメンバーが業務に集中しやすいように、TOWNにはオフィスに物を溜めない文化があります。物というのは置き始めるとどんどん溜まっていってしまいます。当社では物が溜まってから整理するのではなく、そもそも溜めないようにしています。
他にもTOWNはIT企業なので、基本的にペーパーレスでやっていけるというのが理由の一つです。紙以外にも個人の私物もほとんどありません。メンバーにはひとり一つA4サイズのボックスを支給していて、そこに収まらない分は全て持って帰るルールになっています。
オフィスが散らかっているとそれが気になって注意が散漫になってしまいます。オフィスを整えることで、自分の仕事に集中してもらえるような環境づくりをしています。
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── デスクチェアにもこだわりがあると伺いました。たしかに私も、仕事をしてもあまり疲れない良いチェアだなと感じています。どのようなこだわりがあるのですか?
TOWNはデスクワークが中心の企業なので、長時間座りっぱなしで身体に負荷がかかることがあります。チェアを良い物にすることで出来るだけ身体に負荷がかからないようにしています。オカムラのチェアを導入していて、このチェアが決め手で入社を希望してくれたエンジニアもいるほどです。メンバーにとって働きやすい環境を目指して導入しました。
職種ごとの働きやすさを追求
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── 続いて執務室空間の環境についてお伺いしたいです。TOWNは二酸化炭素計を導入していて、二酸化炭素濃度を測っているのも特徴的だと思います。その理由についてお伺いしたいです。
二酸化炭素量を計測しているのは、眠気防止のためですね。誰しも経験のあることだと思いますが、勤務中に眠気を感じることってありますよね。一時期そのようなメンバーを目にすることがよくあり、眠くなる要因があるのではないかと思いいろいろ調査してみました。その結果、二酸化炭素の濃度が眠さに関係していることが分かりました。科学的に眠気の要因を探って解決策を探して良かったと思います。
── 照明についてもこだわりがあるそうですね。1フロアに35個の照明がありますが、照明の一つ一つの角度が調整されているそうですね。どうして照明の角度まで調整されているのですか?
照明の明るさによっても働きやすさに違いが出てくるんです。直接目に当たる光はもちろんですが、テーブル等に反射する光も影響があります。照明の光が業務効率や体調にも影響するので、基本的に光が直接当たらない角度に調節しています。
安全衛生委員会でも照明のことがテーマになったことがあり、産業医の先生からもお話しがありましたが「TOWNは照明の調整が良く出来ています」というお褒めの言葉をいただきました。
── TOWNのオフィス内はとても静かですよね。これも意識しているのですか?
当社は元々エンジニアが多い企業なので、比較的静かなオフィス環境かもしれません。
エンジニアが何かをプログラムする時は、かなりの集中力が必要になります。集中してプログラムを組んでいる途中に話しかけられると、再び集中を取り戻すために時間がかかります。エンジニアが集中して効率よく作業するために、静かな環境が必要でした。
ですが職種ごとに仕事を進めやすい環境というのは異なってくると思います。最近ではセールスの方にもたくさん入ってきていただいています。セールスの方たちはコミュニケーションが取りやすい環境の方がメンバー同士の連携が取れるので、静かさよりも会話のしやすい雰囲気が大切です。
TOWNは3フロアに分かれているので、プログラムを組むために集中力が必要なフロアは静かな環境にしていますし、コミュニケーションが欠かせないセールスのフロアでは会話のしやすい雰囲気になっています。各職種のメンバーが仕事に取り組みやすい環境を作ることが大切なのだと思います。
── 6階から8階まで基本的に同じつくりになっていますが、8階だけ個室がありますね。この個室はどのように使われていますか?
個室はメンバーが集中して業務を行いたい時に自由に使ってもらっています。主に営業の方がオンライン商談や架電を行う時に使っていますね。効率的にオフィスを使えるので、メンバーにとっても使いやすいのではないかと思います。
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リフレッシュできる休憩スペース
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── 続いて休憩スペースです。
お昼ご飯を食べていたり、ソファーで休憩していたり、メンバーがそれぞれの仕方でリラックスして過ごしています。他にもカジュアルな打ち合わせをすることもあります。
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オープンな会議室
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── 休憩スペースから移動してこちらは会議室です。会議室へのこだわりや工夫を教えてください。
まず全ての会議室がガラス張りでオープンなところは特徴だと思います。TOWNは事業計画の数字なども含め情報をメンバーにオープンにすることを重視しているので、それが会議室にも反映されています。
また、実は会議室に砂時計が置かれているんですよ。これは30分間で集中して会議を行うためです。会議はメンバー皆の時間を使う事ですので、集中して会議をするために30分という時間の区切りを設けています。定められた時間のなかで集中して成果を出す、という働き方を表している文化ですね。
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メンバーの働きやすさを追求
── 金子さんがTOWNのオフィスや環境づくりを行う点で大切にされていることは何ですか?
TOWNの環境づくりをする上で大切にしていることは、一緒に働くメンバーにとって働きやすい環境にすることです。
ペーパーレスや私物の管理によってオフィスが整っているから仕事に集中できる。
身体に負担の少ないデスクチェアだから疲れにくい。
二酸化炭素濃度が調整されているから眠くなりにくい。
エンジニアには静かな環境、セールスにはコミュニケーションが取りやすい環境があるから業務に集中できる。
会議の時間が30分と決められているから効率よく議論ができる。
メンバーの働きやすさを追求していった結果が今のTOWNだと思います。働きやすいから仕事に集中できる、仕事に集中できるから効率よく業務を行える。決められた時間の中で最大の成果を出すために必要なことです。
働きやすさを大切にすると、会社の成長にも繋がってくると思います。TOWNは現在も人数が増えており、成長を続けています。人が増えて規模が大きくなってきても、よく整えられて働きやすいオフィス環境をメンバー間で受け継いで維持してくれています。皆さんがTOWNの文化を大切にしてオフィスを綺麗に保ってくれていることをとても嬉しく感じています。
── 普段はそこまで意識していませんでしたが、メンバーの働きやすさを追求したこだわりがオフィスの細部まで施されているのですね。綺麗なオフィスで集中して仕事を行えるからこそ、決められた時間のなかで最大の成果を出すことが出来るのだと思いました。本日はありがとうございました!