こんにちは。「クロジカサーバー管理」 IT/テックライターのkait78です。

自社で管理しているWebサイトやシステムを動かしているサーバーは24時間365日稼働しています。サーバーの機器故障やエラーによる障害が発生した場合は、Webサイトがダウンして正常に動作しなくなります。日中帯の故障であれば担当者がすぐに対応できますが、土日や平日深夜の場合はどうなるのでしょうか。

今回は、24時間365日監視について現場社員目線でご紹介します。

Webサイトの24時間365日監視業務とは

Webサイトの24時間365日監視とは、社内外のいずれかで監視担当者が常駐して、監視システムを通してWebサーバーを監視する体制を指します。
ここでは、Webサイトの24時間365日監視業務について詳しく見ていきましょう。

Webサイトの監視

24時間365日の監視業務の中で、Webサイトの監視は最も重要な業務です。

Webサイトを監視する監視システムは、数秒~数分毎にWebサーバーに対して通信確認やパフォーマンスチェックをしています。その際、監視システムからWebサーバーの通信が途絶えたり、異常な値が返ってきた場合は、監視システムが障害と判断してアラームを発報します。

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アラーム発報がした場合は、既にWebサーバーに何らかの異常が発生しているため、ここからは時間との勝負です。監視担当者は、アラーム検知後にWebサイトやWebサーバーの状況を調査し、Webサーバーの障害であれば復旧対応をします。

Webサイトの運用・保守

24時間365日の監視業務の中には、Webサイトの運用・保守業務も入ります。

運用・保守業務は、ソフトウェア・プラグインのアップデート対応やWebサーバーのエラーログのチェック等です。社内のサーバー室にオンプレミス環境で設置している場合は、固定ネジの緩みやサーバーフィルタの交換を行います。Webサイトのリニューアルや大幅な更改作業をする際は、Webサイトの接続数が少ない深夜帯に実施する場合もあります。

Webサイト利用者への問い合わせ対応

24時間365日監視業務では、社内の中で業務している担当者が常にいる状況となるため、Webサイト利用者の問い合わせ対応を行う場合があります。

カスタマーセンターからのテクニカルサポートやメールでの問い合わせ対応に回答をします。その他、企業によっては日中帯に実施する必要のない軽微な事務作業や雑務が発生するかもしれません。

Webサイトの24時間365日監視の役割

Webサイトやサーバーを24時間365日監視する役割をご紹介します。

お客様・ステークホルダーへいち早く情報共有する

24時間365日監視の役割として、お客様・ステークホルダーへいち早く情報共有をする役割があります。

Webサイトが障害などでダウンした場合、お客様自身もなぜWebサイトにアクセスできないのか状況が分かっていません。また、Webサイトやお客様の利用用途によってはサービスが利用できないことによる損害が発生する可能性もあります。

さらに、Webサイトがダウンしたまま、長時間プレスリリースや案内が無いと企業側のイメージやブランド・信頼が落ちることになるでしょう。24時間Webサイトの状態を監視し、異常があればお客様・ステークホルダーへいち早く情報共有ができる体制が必要です。

迅速な障害復旧

24時間365日監視は、Webサイトに異常が発生した際の迅速な障害復旧を行う役割があります。

24時間365日監視をしていないWebサイトでは、異常が発生した時間帯が深夜や休日の場合に、担当社員が出社して対応するか、翌平日の日中帯に対応します。

この場合、Webサイトが長時間利用できない事態になりかねません。24時間365日監視を取り入れることで、Webサイトの異常発生後から迅速に復旧対応が可能となります。

サービスの安定供給

24時間365日監視はサービスの安定供給の役割を担います。

監視業務の章でご紹介したように、Webサイトの運用・保守も夜間・計画的に実施が可能です。実は、Webサイトの運用・保守は危険と隣り合わせの作業です。

安易にソフトウェアのバージョンアップやリニューアル作業をすると、未知のバグや不具合が発生してしまい、Webサイトが正常に動作しなくなります。日中帯は極力メンテナンスをせず、夜間帯に実施することでユーザーは安定してサービスを受けられます。

Webサイト担当者から見る24時間365日監視のメリット

24時間365日監視を導入した場合、Webサイト担当者の業務はどのように変わるのでしょうか。
ここからは、実際に業務をする担当者目線でのメリットをご紹介します。

夜間帯の時間は自分の業務に専念できる

24時間監視では日勤・夜勤のシフト体制で業務を回します。また、夜勤の場合は夕方から夜の出社で朝までの業務です。監視業務はWebサイトの異常が発生しないと業務が始まらない、「受け身」業務になります。

また、運用・保守対応業務もありますが、一般的に異常時の切り戻し作業(Webサイトのメンテナンスで失敗した場合に、元の状態に戻す作業)の時間を考慮して余裕を持ったスケジュールで実施されます。加えて、夜間帯業務では上司や同僚もおらず、内線電話の対応や急な仕事の依頼等が発生しません。

そのため、夜間帯の時間は自身の業務に使える時間が多くなります。会社の規則にもよりますが、資格取得などの自己研鑽にも励むことができます。

夜勤明け後の時間を有効に使える

24時間365日監視で夜勤業務をした場合、夜勤明け後の時間を有効に使えます。夜勤業務では朝9時頃に業務が終了するため、平日の朝から自由な時間を過ごすことが可能です。市役所や銀行へも行くことができ、人の少ない平日の日中帯に買い物やジムなど快適に過ごせます。

手当がつく

24時間365日監視業務は年収のアップにも繋がります。
夜勤業務をする場合、深夜手当や早朝手当が発生します。

これは、深夜・早朝(午後10時~午前5時)は25%以上の給与を支払うように労働基準法で定められているためです。このように、夜間業務は自身の業務をする時間が取れ、業務後も夜勤明けの時間を有効に使え、さらには給与もアップするというメリットがあります。

Webサイト担当者から見る24時間365日監視のデメリット

それでは、24時間365日監視業務を導入するデメリットはあるのでしょうか。
それぞれ見ていきましょう。

業務の責任が重くなる

24時間365日監視業務では、1人当たりの業務の責任が重くなります。夜間帯は上司や同僚がいなくなるため、全ての業務を自分一人で対応しなければいけません。Webサイトの障害では時間との勝負でもあり、障害内容もどのようなエラーが発生するかその時々で異なります。

もちろん、非常事態の場合は上司や同僚に電話でエスカレーションをする必要がありますが、就寝中で応答がない場合もあります。そのため、夜間帯は業務の責任が重くなり精神的負担も大きくなってしまいます。

健康に良くない影響も

夜勤業務は健康に良くない影響もあります。

厚生労働省の調査では、夜勤業務に従事した後の体調の変化「あり」と回答した割合は36.1%でした。さらに、夜勤業務に従事する17.3%の労働者は胃腸病や睡眠障害と診断されています。深夜帯に起きていることで体内リズムが変調し、慢性的な疲労や眠気が続く場合があります。夜勤業務をする場合は適度な休憩を取得するよう心がけましょう。

自分に甘えるとスキルが身につかない

夜勤業務では受け身な業務が多く、Webサイト障害が発生しない限りは自分の時間が多くなりがちです。また、夜間帯は上司もいないため仕事をしていなくても何も言われません。

その時間を自分の業務や自己研鑽に当てずに過ごしてしまうと、自身のスキルが身につかないことになります。そのため、自由な時間がある夜勤業務を有効活用しましょう。

Webサイトのサーバー管理は「クロジカサーバー管理」へ

Webサイトの24時間365日監視業務は、Webサイトエラーや障害を迅速に対応・復旧させることで、お客様への信頼や企業のブランドを守る役割があります。

24時間365日監視業務を実際に行う担当社員から見ると、上記でご紹介したように、自身の業務時間の確保や給与の面でメリットもありますが、健康被害や精神的な負担などデメリットも多くありました。

また、Webサイトやサーバー数台のために24時間365日監視業務をする人員を確保することも非効率です。そこで、Webサイトの24時間365日監視業務を外部委託できる、「クロジカサーバー管理」をご紹介します。

「クロジカサーバー管理」では、Webサイトの監視・障害対応・運用業務を行っています。また、バックアップの取得や障害時のリストア(復旧)、ソフトウェアのアップデートからセキュリティ対策などトータルでサポートしています。上場企業や自治体・教育機関など複数企業様のサーバーを保守・運用させていただいており、シリーズ合計1,800社35,000人以上が利用しています。

Webサイト担当者様の負担軽減のため、「クロジカサーバー管理」をぜひご検討ください。
お問い合わせ・ご相談をお待ちしております。

ライター:kait78

元大手通信事業者のインフラエンジニア。ネットワーク・サーバー・AWS領域でIT/テック記事に特化した記事を執筆。Webサーバーにまつわる課題や悩みに対して実務経験を基にした、現場社員目線の課題解決となるアイデアを提供します。

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