【医療・介護業界向け】医療と介護をつなぐクラウドストレージ

こんにちは。「クロジカ大容量ファイル管理」介護業ライターの柴田です。

介護が必要な高齢者は慢性的な疾患を抱えていたり、日常生活において介護が必要だったりする人が少なくありません。ですから、要介護高齢者のために医療と介護が密接に連携することは、日常生活をおくる上でのサポートはもちろん、急な体調変化の際に素早い対応をおこなうためにも必要不可欠といえます。

この記事では、クラウドストレージを活用した医療と介護の新しい連携のカタチを紹介します。

医療と介護がクラウドストレージで連携するメリット3つ

クラウドストレージは、インターネット上に用意されたファイルやデータの保管庫です。医療や介護の現場では、カルテや介護記録はすでにデータで管理されており、施設内であればパソコンやタブレットなどでいつでも記録を見ることができます。では、なぜそこにクラウドストレージを導入することが「新しい連携」といえるのでしょうか。

その答えはクラウド環境を整えることで、外部の機関とデータの共有がおこなえるということです。この章では、クラウドストレージを活用して得られる3つのメリットを紹介します。

データの共有と連携でケアの質がアップ

介護施設の高齢者が入院した場合、基本情報を施設から病院へ提供することになっていますが、その情報は既往歴や身体状況といった基本的な内容がほとんどです。つまり連携と表現するにはあまりに乏しい情報共有しかされていないのが実情です。

クラウドストレージを活用すれば、病院、介護施設それぞれの記録を様式やデータ量に制限されることなく、やりとりすることが可能になります。その結果、入院生活をふまえた施設介護、人生歴を尊重した入院計画など、医療、介護の充実した連携が途切れない包括ケアを可能にするのです。

リアルタイムな情報共有で見守り体制も安心

一人暮らしをしている高齢者の中には、体調不良や緊急事態が起こったときに頼れる存在がない、という人がいます。誰かの介護が必要な状態にもかかわらず自宅で暮らしている高齢者の場合、ケアマネジャーがヘルパーやデイサービスなどを調整し見守り体制を確保しています。

この見守り体制にクラウドストレージを活用すると、関係者であればインターネット上で当日の介護サービス記録が確認できるようになります。さらにかかりつけ医や薬局とつながれば、異変があっても介護スタッフが情報をすぐに発信し、医療サポートを素早く受ける仕組みが構築できます。

忙しい合間でも多職種カンファレスが可能

多職種でおこなう個別カンファレンスは、高齢者に関わる専門職が一堂に集まって、治療方針や介護サービスを共有する重要な場です。とはいっても、日常の業務が忙しく参加できない専門職がいたり、家族が遠方の為に毎回参加できないという課題があります。

クラウドストレージを活用して会議を動画で録画しておけば、後日参加できなかったスタッフや家族がカンファレンスの様子を確認することができます。

医療・介護連携でクラウドストレージの活用事例

クラウドストレージを活用すると、病院における診察内容や検査データといった情報と、介護施設での生活歴や介護内容がどのようにつながっていくのでしょう。この章ではクラウドストレージを具体的に活用した場面を事例として紹介します。

入所施設と病院間で途切れないケアを実現

特別養護老人ホームなどの入所施設が、クラウド上で医療機関とつながると、高齢者の診察状況だけでなく食事摂取量や介護情報など医療と介護の垣根を越えて横断的に把握できます。クラウドストレージでは、関係機関が常に最新情報を活用しながら、入院機関や介護施設といった居場所に限定されることのない「途切れないケア」を実現できます。

入院から退院をスムーズにサポートするクラウド環境

ケアマネジャーが居宅介護支援事業所で、クラウドストレージを導入すれば、担当している高齢者の急な入院時でも、必要な情報のやり取りが病院とスムーズにおこなえます。介護報酬で設定されている「入院時情報連携加算」では、入院して3日以内にケアマネジャーが担当高齢者の心身の状況や生活環境、サービスの利用状況を情報提供することで、加算を得られます。加算の算定には具体的な情報提供の方法は決められていませんので、クラウドストレージでデータ共有できれば、忙しい合間にわざわざ病院へ出向いて書類を提出しに行ったり、FAX送信の度に誤送信確認をしたりする必要はなくなります。

自宅での看取りケアを最期までサポート

介護保険制度では要介護高齢者が自宅で看取りをおこなう場合、医師や訪問看護師、ホームヘルパーやケアマネジャーなど多くの専門職がチームとして関わります。また、そのサポート体制は24時間体制とはいえ、短期間での稼働かつ急ごしらえのチームである場合がほとんどです。できる限りチーム員が高齢者の最期に寄り添い、家族と残された時間を過ごせるよう、迅速かつ専門的な情報共有がもっとも重要です。クラウドストレージを活用すれば、各専門職から発信される心身の情報を素早く共有でき、サポートチームが柔軟に対応することができます。

令和6年同時改定はクラウド時代の幕開け

医療分野の診療報酬は2年に1度改定され、介護分野の報酬改定は3年に1度となっています。令和6年は、この二つが同時にシンクロ改定される年になっており、政府は具体的に医療・介護分野でのDX(デジタルトランスフォーメーション)ビジョンを示しました。DXとは、デジタル化によって、私達の生活や社会が変化することを意味します。

<参考:厚生労働省_医療DXについて

令和6年診療報酬改定のポイント

政府は電子カルテ情報の標準化や診療報酬改定DXなど、医療分野における紙ベースの業務をデジタル化し、今後さらなる業務の効率化を図ることを宣言しました。そして既存のオンラインシステムを進化させ「全国医療情報プラットフォーム」という名称で、各医療機関や自治体で管理されていた患者情報を、ネットワーク上で閲覧共有し、日本の医療を変革する計画を打ち立てたのです。

<参考:「医療DX令和ビジョン2030」厚生労働省推進チーム

令和6年介護報酬改定のポイント

令和6年介護報酬改定のテーマのひとつに「地域包括ケアのさらなる推進」というものがあります。これは高齢者が認知症になっても住み慣れた地域で、少しでも自分らしく過ごせるよう資源やマンパワーの充実に力を入れる施策です。

つまり、これまで以上に医療と介護の連携を強化しつつ、多職種協働によるサービスの質の向上や業務効率化としてDXを活用することになるでしょう。

<参考:社会保障審議会介護給付費分科会(第218回)厚生労働省

まとめ

今回紹介した事例を読んで絵空事のように感じるかもしれませんが、クラウドストレージではすべて実現可能です。あとは「いつ導入するのか」「仕組みをどう作るか」だけの話なのです。

医療と介護の連携については、以前からその重要性が示されてきましたが、今後はさらに具体的な方法や効果が議論となっていくでしょう。

この機会に是非クラウドストレージを自施設の強力な連携ツールとして、導入を検討してみてはいかがでしょうか。

介護業でのファイル管理に「クロジカ大容量ファイル管理」

「クロジカ大容量ファイル管理」は、サービス計画書・ケア記録やケアプラン、事故報告書など様々な文書やデータを扱う介護業において、データ管理の"はじめの一歩" となるサービスです。

文書によっては、2年~5年の保存義務があることで物理的に書類管理をするのは年々困難になると予測されます。クラウドストレージはインターネット上に重要な書類を安全に保管して、簡単に必要な情報にアクセスすることのできるサービスです。

「クロジカ大容量ファイル管理」は初期構築費用を無料でスタートすることができます。
さらにマルチデバイス対応なので、タブレットからスマートフォン、PCからスマートフォンなどデバイスをまたいでデータ交換が可能です。また、施設長や責任者のみならず、職員の方々や利用者のご家族とのデータ共有をする場合は、利用者数に合わせたプラン選択ができます。

簡単に導入でき、安心安全で利便性の高い機能を備えています。
ファイル管理でお悩みの方はぜひお気軽にご相談ください。

ライター:柴田 崇晴(しばた たかはる)​

福祉系大学を卒業後、特養相談員や地域包括支援センターで20年従事し、現在養護老人ホームの園長に就任。複数の介護事業所を管理する傍ら、都道府県の介護支援専門員会副会長、私立看護学校での非常勤講師を兼務し、研修講師、人材育成を積極的に行う。
【資格】
社会福祉士 主任介護支援専門員

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