【建設業向け】クラウドストレージが有効なシーンは?実例も紹介!

こんにちは。「クロジカ大容量ファイル管理」マーケティングの畝です。

現在、建設業界では業務効率化のためのデジタル化が進んでいます。その一環として利用が進んでいるのが、クラウドストレージです。

クラウドストレージとは、オンライン上で図面や施工写真などのデータ共有ができるサービスです。 インターネットなどのネットワークに接続されたストレージ(保管場所)にデータを格納でき、複数の職人さんや施工管理者がどこにいても同じファイルに同時にアクセスできるのが特徴です。

令和5年5月には国土交通省から、クラウドストレージを活用した生産性向上の事例なども掲載されるなど、ますます注目が高まっているクラウドサービスになります。
参考:国土交通省_建設業における働き方改革推進のための事例集

この記事では、建設プロジェクトにおけるクラウドストレージのメリットと、その実例について解説します。

建設業でのデータ管理の問題点

建設業においては、データ管理に関して様々な問題点があります。ここでは、その問題点について解説します。

NASにデータを保存した場合の問題点

建設現場では、データ管理のために現場にNASを設置しているケースがあります。
ただ、NASは建設現場に設置することになるため、盗難などの被害に遭遇することがあります。

被害が原因でNASが利用できなくなると、データ復旧に時間と費用がかかり、現場の業務に支障をきたしかねません。物理的なサーバーが必要なNASでは、このようなリスクを抱えていることになります。

重要なデータのアクセスと共有

建設現場では、様々なデータが必要になりますが、そのデータへのアクセスと共有が問題になります。特に建設現場では図面や大量の画像など、サイズが大きなデータをやりとりすることが多いため、データの共有が難しいケースがあります。

また、重要なデータの場合、現場に設置したNASに保存するにはセキュリティ上の問題があるため、事務所側に保存する必要があり、事務所から離れた現場からは利便性が下がるのも問題です。

セキュリティ上のリスク

建設現場でのデータの取り扱いは、現場のNASやUSBメモリなどの物理デバイスで行うことが多くなっています。このような物理デバイスの場合、置き忘れなどの紛失のリスクがあり、セキュリティ上のリスクとなっています。

建設プロジェクトでクラウドストレージを導入するメリット

近年、建設プロジェクトにおいてクラウドストレージの導入が進んでいます。ここでは、クラウドストレージを導入するメリットについて解説します。

ファイルサーバーの容量の節約

従来は建設現場で必要になるデータは、NASなどのファイルサーバーに保存していました。ただ、建設現場で使用するデータは多く、サイズが膨大になるケースが多くなっています。これらのデータをクラウドストレージで保存することで、ファイルサーバーで保存するデータの量を削減できるため、ファイルサーバーの容量の節約につながります。

建設現場設置のNAS使用の廃止

クラウドストレージを導入することで、現場に設置しているNASを廃止することが可能です。現場に設置したNASには様々な問題点がありますが、クラウドストレージを導入することで、以下の問題点を解消することができます。

オフィスに戻らずに仕事ができる

従来であれば、業務を現場だけで完了することができず、オフィスに戻ってデータ入力や確認などが必要でした。クラウドストレージを導入すれば、現場でタブレットやスマートフォンなどから必要な情報にアクセスできるため、オフィスに戻る必要がなくなります。そのため、その場で従業員に指示をしたり、問題点に現場で素早く対応できるようになります。

社内外でのデータ共有

建設現場では必要なデータのサイズが大きく、社内外でそのデータを共有するのが困難なケースがありました。クラウドストレージを利用することで、このようなデータでも問題なく共有することが可能です。また、現場で撮影した写真や動画なども、すぐに保存することができます。他にも、過去のデータもすぐに確認できるため、ライブラリとして共有することができます。

NASやサーバのバックアップ

クラウドストレージでは、定期的にデータがバックアップされています。現場に設置しているNASとクラウドストレージを同期しておくことで、もしNASのトラブルでデータが消失した場合でも、クラウドストレージからデータの復元が容易にできます。

施工データの長期保存

施工データなどをクラウドストレージに保存しておくことで、これらのデータの長期保存が可能です。過去のデータを現場からすぐにアクセスできるため、トラブルの解決などがスムーズにできるようになり、業務のスピードを落とすことなく遂行できます。

建設業でクラウドストレージを活用した事例

ここからは、建設業においてクラウドストレージを活用した事例をいくつか紹介します。

事例その1

最初の事例は、業務効率化などの働き方改革が必要となっていたケースです。

建設業界では人手不足が深刻化しており、従業員の長時間労働も問題となっています。そのため、事業の発展と人材を確保するために、業務効率化が必要でITツールなどを導入することによる業務効率化が必須でした。

業務効率化の手法として、まずは全従業員に現場ですぐに操作できるモバイルデバイスを支給し、現場やオフィスなど場所を問わない労働環境の整備を行いました。さらに、現場NASの代わりにモバイルデバイスと相性がいいクラウドストレージを導入し、図面や写真などのデータを共有できるようにしています。

このクラウドストレージの導入により、従来であればオフィスに戻って確認する必要があった図面などのデータを現場で共有できるようになり、時間の効率化が可能になっています。また、関連会社とのデータ共有もスムーズにできるようになり、さらにセキュリティ上の問題も解決されました。加えて、従来問題であったNASの故障や災害によるデータ消失のリスクも軽減しています。

事例その2

次の事例は、従業員の長時間労働が問題となっていて、さらに事務作業により、本来の業務である施工管理や安全管理などに注力しにくい環境だったケースです。

この現場では、事務作業を軽減するために、現場で使用していたタブレット端末を有効活用するために、クラウドストレージを導入しています。従来では大量の図面や資料を現場に持参して業務を行っていましたが、クラウドストレージを導入することで、タブレット端末から資料を確認できるようになったため、すべて不要になりました。

従来の大量の資料から必要な情報を探す必要もなくなり、タブレット端末から素早くデータにアクセスできるようになったため、業務効率が改善され、コストの削減も実現しました。また、事務作業にかかる時間も軽減されたため、施工管理などの本来の業務に集中できる環境となっています。

まとめ

ここまで、建設現場におけるクラウドストレージの導入のメリットと、その事例について紹介しました。従来の現場NASでのデータ管理の場合、NASの故障や災害による影響でデータを紛失するリスクがあり、さらにデータ共有の問題やセキュリティ上のリスクがありました。

クラウドストレージを導入することで、現場に設置したNASを使用する必要がなくなります。そして、社内外でのデータ共有が容易になり、バックアップやセキュリティ上の問題も解決できます。

また、場所を問わずデータにアクセスできるため、オフィスに戻ってデータ入力をする、といった作業が不要になり、過去のデータにも簡単にアクセスできるため、トラブルへの素早い対応も可能になっています。

本記事で紹介したように、実際にクラウドストレージを導入した事例もあり、業務効率化により働き方改革の実現も可能になっています。

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