【製造業向け】クラウドストレージを活用した生産性向上の実際の例

こんにちは。「クロジカ大容量ファイル管理」マーケティングの畝です。

製造業において生産性の向上は重要なテーマですが、どのように向上させればよいかわからないと悩む企業は少なくありません。そこで注目したいのが、オンライン上にデータを保管できるクラウドストレージです。

クラウドストレージサービスはデータ共有の面で優れていることから、製造業界だけでなくさまざまな業界で活用されています。この記事では、製造業がクラウドストレージを導入して生産性を向上させた事例について紹介します。

そもそも製造業における生産性向上とは

製造業においての生産性向上とは「投入する資源に対して製品の生産量の比率を上げること」を意味します。できる限り少ない人員や原材料などの資源を活用し、より多くの成果を出せるよう業務改善を図ろうということです。

とはいえ単純に生産量を増やすとなれば、原材料や従業員の人件費が増えてしまいます。そのため近年では、製造業の世界においても、デジタルやITに関連した技術を活用して業務効率を改善する動きに注目が集まっています。

製造業で生産性向上を目指す理由

製造業において生産性向上が重要だと叫ばれている主な2つの理由を解説します。

労働力人口の減少

1つ目の理由は、少子高齢化による労働力人口の減少です。

総務省が発表した「労働力人口の推移」によると、2000年には約6,800万人だった労働力人口が、2030年には約6,200万人にまで減少すると予測されています。

日本の少子高齢化は今後もさらに加速することが予想されており、企業は従来よりも少ない労働力で、現在と同等以上の成果を出すことが求められる状況です。

出典:【労働力人口の推移】厚生労働白書

先進国と比べて労働生産性が低い

2つ目の理由は、日本の生産性が先進各国と比べて低い水準にあることです。

日本生産性本部が公表したデータ「労働生産性の国際比較2020」によると、日本の時間あたりにおける労働生産性はOECD(経済協力開発機構)加盟37カ国中21位です。

これは主要先進7カ国の中では最下位という不名誉な結果となっています。

日本がグローバル競争において優位性を保つためにも、生産性の向上は必要不可欠な要素であるといえるでしょう。

出典:【労働生産性の国際比較2020】公益財団法人 日本生産性本部

製造業がクラウドストレージの活用で生産性を向上させた事例

製造業において、クラウドストレージを利用した生産性向上の事例を見ていきましょう。

営業部門と生産部門のスムーズなデータ共有を実現

自動車や飛行機を作るための部品を製造している企業では、営業と生産の部門間で生じる対立に頭を悩ませていました。

営業部門は営業活動の前面に立つ立場であることから「より売りやすい物を、売れるものを作ってほしい」という主張が目立っていました。

一方で生産部門では、納期の短縮化やコストダウンが最優先課題であり、計画的に生産活動を進めるのが原則です。

しかし営業が獲得したお得意様からの要請であると、シェア獲得優先で採算割れに近い無理な受注であったり、特急案件で割り込みによって生産計画を乱すなどして、生産部門にしわ寄せが生じます。

そこで、相互に連携しやすいように、情報の共有化を図る目的でオンラインストレージを導入しました。

オンラインストレージを活用して同じ情報を元に議論をおこなえば、双方が抱える悩みが可視化でき、ベクトル合わせが可能となります。

また可視化した情報を元に経営トップがしっかりとした方針を打ち出すことで、各組織が動いているということが理解でき、同じ目標に向かって足並みを揃えようという部門間の共通認識が生まれるようになりました。

図面や設計図などの大容量の電子データを一元管理

二輪車、農機具、各種機械等の部品製造をおこなう企業では、機械の図面データの共有方法に課題を抱えていました。日々扱う図面や設計図のような容量の大きなデータは、メールだと容量制限が原因で送れないことがあります。

紙面の持ち運びには苦労しており、取引先とのやりとりがスムーズにいかず業務が滞ることもしばしばで、何らかの対処ができないものかと考えていました。

大容量のファイル管理が可能なオンラインストレージを取り入れたところ、データ容量を気にすることなく、CADの設計図などといった大きなデータも簡単に送れるようになりました。

また電子データを一元管理できるので、業務効率化を図ることにも成功しています。

細やかなアクセスレベル設定で業務が円滑化

とある、AV関連や環境・エネルギー製品を手がける製造メーカーでは、拠点間のファイル共有方法の統制がとれていませんでした。

カタログデータなど50MB程度の大きな容量のファイルを受け渡しする仕組みが社内になく、個々人が無許可で無料のファイル転送サービスを勝手に使っているという不揃いな状況でした。

そこで機密性の向上とグループ全体の統一性を高めるべく、大容量ファイルを転送・共有できるサービスを探し始め、最終的にクラウドストレージの導入を決意しました。

導入数ヶ月後には、細かなアクセスレベルに応じたデータ閲覧が可能となり、必要なファイルへのアクセス速度も向上し、業務効率とセキュリティの向上にもつながりました。

万全のセキュリティ体制で社外秘データを共有管理

在庫状況の最新データを共有管理

クラウドストレージの活用は、在庫状況の最新データを把握・共有するのにも役立ちます。

二輪車や各種機械などの部品製造をしているとある工場では、常に在庫や売上予測をリアルタイムで正確に把握する必要がありました。

なぜなら商品の数値や仕送り先を間違えてしまう事案がたびたび発生しており、納品遅延によってクライアントや各担当者へ多大な迷惑をかけることがあったからです。

このような状況を改善すべく、スマートフォンやタブレットにクラウドストレージを設定し、常に最新のデータをその場でアップするようにしました。

在庫管理にまつわる情報をリアルタイムで共有化することで、部署間の情報伝達ミスや作業の重複などを防ぎ、作業効率化を実現しました。

海外関係会社と大容量ファイルでの共有が可能に

グループ全体で1万人規模の従業員を抱え、グローバルなビジネスを手がけるプラスチック製品の製造メーカーでは、海外拠点とのファイル共有をきっかけにクラウドストレージを導入しました。

サービス導入前は、北米や欧州の拠点が独自にITシステムを導入しており、統一したファイル共有の仕組みがありませんでした。

そのためメールでのやりとりが多かったり、大容量のデータ共有ができなかったりする点などが課題とされていたのです。

そこで同社はスモールスタートでクラウドストレージを導入し、利用者を増やしながらプランアップをおこない、最終的には全社での展開を実現します。

クラウドストレージの導入によって、海外関係会社間でのデータ共有が容易となり、場所を問わない確認が可能となったことで業務効率も向上しました。

まとめ

この記事では、クラウドストレージを活用した製造業における生産性向上の事例について紹介しました。生産性向上の施策は避けては通れず、労働力人口の減少が加速する時代だからこそ、迅速な対応が求められます。

クラウドストレージは大容量データ保存とスピーディーなファイル共有によって、企業の業務効率化を支援してくれるサービスです。

本記事でご紹介した事例を参考にしつつ、合理的な生産性向上を目指して、クラウドストレージの導入を検討してみてはいかがでしょうか。

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