【建設DX】現場作業の効率化、どのように進めていますか?|図面管理の簡略化

こんにちは。「クロジカ大容量ファイル管理」マーケティングの畝です。

現場監督にとって、写真管理ほど手間のかかるものはないですよね。しかし、施工写真管理は様々な観点において、非常に重要です。

公共工事であれば、小規模のものでも数百枚、大規模になると数千枚にも達することもあります。工事写真のデータを、自分のパソコンに移して整理する作業だけでも大変な作業ですよね。

また、写真撮影時には、工事黒板を書くだけでも時間が取られます。こういった悩みは現場管理をしている人にとって共通のことかと思います。

さらに、施工中の現場は様々な危険箇所があり、黒板を設置するために危険を伴うこともあります。悪天候時には、「黒板がぬれて書けない」「強風で黒板が立てかけられない」といった事もあるでしょう。

しかし最近では「工事写真管理アプリ」が普及し、多くの現場で使用されています。アプリの有無によって、写真管理はどのように変わるのでしょうか?今回は、建設業における DXの足がかりとして、工事写真管理を中心に現場の作業効率化について解説してまいります。

アプリを用いない工事写真管理

工事写真管理方法

工事写真を撮影する際に、撮影箇所についての詳細を工事黒板に書いて撮影します。そのために、「重い図面を持ち歩く」といった事も必要になります。

デジカメ、黒板、図面、巻尺などを持ち歩いて工事写真を撮影するのは大変です。写真撮影後には現場事務所に戻って撮影した写真のデータを整理しなければなりません。エクセルで作った工事写真台帳や、写真台帳アプリを使用しての作業になります。

問題点

工事写真は、数多くの工種・各工程を撮影するために枚数がかなりの量になります。撮影した写真データを工種ごとのフォルダに移し、工事写真台帳に1枚ずつ手作業でデータを貼り付ける作業が必要です。

ミスが無く作業が進めばよいのですが、人はミスをする生き物です。「取り忘れた」、「黒板の字が間違っていた」などにより後で写真台帳の編集を行う必要があったりもします。

順番の変更や、途中に新たな写真を挿入することは、かなりの手間がかかります。写真以外に「施工図のチェック」や「施工計画書」などの他の業務に追われている人にとって、写真管理は過酷な業務となります。

アプリを使用した工事写真管理

工事写真管理アプリの概要

最近では多くの建設会社で「写真管理アプリ」が導入されています。何種類かのアプリがありますが、基本的な機能は以下に集約されます。

・電子小黒板機能
・撮影に必要なのはタブレットまたはスマホのみ
・クラウド上での写真データ共有

それぞれの機能について見ていきましょう。

電子小黒板機能について

工事写真管理アプリで、作業効率化に最も貢献しているのはこの電子小黒板ではないでしょうか。工事黒板を持ち歩かなくても、撮影時の画面に工事黒板が配置されているのです。

「黒板を置く場所が無い」、「黒板を職人に持ってもらわなければいけない」といった問題に悩まされることが無くなります。

これにより悪天候や現場の状況に左右されることなく、安全に工事写真を撮影することができます。また、太陽光やフラッシュによる反射も気を付ける必要がありません。

さらに、前もって工事黒板の内容を作成して保存していると、スムーズに工事写真の撮影ができます。写真ごとに「消して書く」という煩わしさがありません。写真撮影をスムーズに行え、撮影箇所が沢山ある場合にも対応できます。

以上の点だけでも大変うれしいのですが、写真整理の効率化にもつながるのです。それは、写真の保存場所が自動的に振り分けられるためです。

一番上のフォルダは「工事名」で、その下に「工種」がきます。工事黒板の工種を入力するだけで、自動的に振り分けが行われるのです。これは大変有り難いことですね。

撮影に必要なのはタブレットまたはスマホのみ

電子黒板使用のため黒板がいらないのは当然ですが、図面などの参考資料もタブレットやスマホ内にデータを保存すれば持ち歩く必要がありません。「巻尺や定規」は不要にはなりませんが、それ以外の物は持ち歩く必要がありません。

クラウド上での写真データ共有

最近はクラウド上でのデータ管理を行うことが増えてきていますが、写真管理アプリもクラウド上でのデータ保存が標準化しています。

工事現場事務所に求められる「作業効率化」

概要

近年「働き方改革」を厚生労働省が推進しています。そのためには、「作業効率化」が必要不可欠です。作業効率化の切り札として、「クラウドストレージ」によるデータ管理が注目されています。

建設現場は建物を完成するために、多数の人が連携しなければなりません。

 ・現場事務所内のスタッフ同士の連携
 ・現場事務所スタッフと職人の連携
 ・現場事務所スタッフと工事請負業者の連携
 ・本社・支店と現場事務所の連携
 ・現場事務所スタッフと施主・発注者との連携

 情報の伝達を「手軽に」、「早く」、「正確に」行うことが効率化につながります。「クラウドストレージ」はこれらを可能にします。以下に、「クラウドストレージ」の特徴を見ていきましょう。

クラウドストレージの利点

・保存先のデータ容量を気にしなくてよい
契約内容にもよりますが、ベースの容量が多い場合や仮にデータが不足して、さらに容量を拡張する際も物理的なサーバーを設置する場所が必要ではないため、データの容量を気にする心配が少なくすみます

・利用料金が、データ使用量に関係なく月額が基本
「通信費」に関して予算が立てやすくなります。

・いつでも、どこでもアクセスできる
ネット接続の通信手段があり、パスワードを入力すればアクセスできます。

・データの共有が可能
スタッフ全員でデータを共有することにより、正確な情報が手軽に伝達できます。

・データの受け渡しにUSBなどの記憶装置が不要
「クラウドストレージ」はデータの保存先がインターネット上にあります。通信手段さえあれば、記憶装置は不要です。

・盗難に遭う心配が無い
工事現場と言えば、警備システムが設置されていますよね。現場の建築資材だけでなく、現場事務所のパソコンなども窃盗の「標的」になります。

現場事務所には、昔と違い多くの現金が置かれているなんてことはないですが、換金できる物があります。NAS環境のサーバーが盗難に遭うと、データの損失により現場の進行に大きな影響を与えます。

クラウドストレージの欠点

どのようなシステムにも完璧な物はなく、クラウドストレージにも欠点が存在します。

・情報の流出
思わぬところからパスワードが流出し、関係者以外に情報が漏洩する可能性があります。

・オフラインではアクセスできない
インターネット上でのサービスですので、接続しないことには利用できません。滅多なことでは通信障害は起きませんが、リスクは頭に入れておきましょう。

「クラウドストレージ」の選定基準

・ストレージ容量が大きさい
現環境からの移行、また今後数十年単位のデータ保管を見据えて大容量のストレージを検討しましょう。 

・サービス利用者数に合わせたプランの有無
複数の職人や施工管理者が同時にデータ接続する必要が予測されるので、大規模な現場にも対応できるようにサービス利用者の制限の有無をチェックしましょう。逆に少人数での現場が多い場合はコストを抑えて利用できるプランがあるかの確認も推奨します。

・万全なバックアップ体制
何日分のバックアップに対応しているかを確認しましょう。安心安全のファイル管理を実行します。万一の場合でも速やかにデータ復旧が可能かどうかも重要です。

・アクセス制限
役職などの権限にあわせて閲覧範囲を設定できるかを確認しましょう。サービス利用者に応じた情報管理が必要可能です。

まとめ

以上、建設現場の作業効率化について述べてきました。規模の大きい現場ほど、「クラウドストレージ」による作業効率化が発揮されるとご理解いただけたのではないでしょうか。

建設会社の経営者やシステム担当者は、「クラウドストレージ」と、「工事管理アプリ」(工事写真管理アプリを含む)を適切に運用して、「作業効率化」の検討をする必要があると言えるでしょう。

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さらにマルチデバイス対応なので、タブレットからスマートフォン、PCからスマートフォンなどデバイスをまたいでデータ交換が可能です。また、プロジェクト単位でフォルダ分けして、代表者のみならず従業員の方々など、利用者数に合わせたプラン選択ができます。

簡単に導入でき、安心安全で利便性の高い機能を備えています。
ファイル管理でお悩みの方はぜひお気軽にご相談ください。

参考:【国土交通省】インフラ分野のDXに向けた取組紹介

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