NAS利用で見えてくる建設現場の課題と今|クラウド保存との併用

こんにちは。「クロジカ大容量ファイル管理」マーケティングの畝です。

現在、建設現場は著しくデジタル化が進み、工事データの管理は大きな課題になっています。

  • 施工体制台帳や下請負業者編成表などの施工関係書類
  • 工事安全衛生計画書や新規入場時等教育実施報告書などの労務関係書類
  • 施工写真や着工前写真から竣工写真、施工図などの写真・図面データ
  • 周辺住民などに工事内容を知らせるお知らせ資料
  • 工程表や材料見積書などの検査書類

これらのデータ資料をNASを利用し、同期することで常に最新のデータをどこにいても見ることができるようになったのです。現場途中で事務所に帰りデータを確認するということもなくなり時間も有効に使えて、より現場の作業員との連携も取れて待たせることも少なくなりました。

現場で行うデータ管理にNASに保存する環境があればその場で写真を管理して紛失や削除してしまうというミスもなくなり、施工写真管理がスムーズに行われます。20年以上も前の道路建設工事であれば、全ては紙媒体の図面とデジタルカメラでした。

現場の作業が終わると事務所に帰りデジタルカメラをパソコンにつなぎ、その日撮った施工写真を取り込み、各工程ごとに振り分け項目を入力していた方もいらっしゃたのではないでしょうか。

今後デジタル化が加速度的に浸透することで、データ管理にかかる時間短縮の積み重ねによって大きく工事工程を縮めることが予想されます。

この記事でわかることはNASを建設現場で利用するメリットやデメリット、実際に導入して利用している現場責任者の口コミ、導入後の施工管理やデータ管理の成果などを知ることができます。

NASとは?

NASは(Network Attached Storage)=ナスで、ネットワーク上に接続することができるハードディスクのことで、ネットワークに接続された記憶装置という意味でそう呼ばれています。

通常ハードディスクと言えばパソコンに内蔵するタイプやUSB端子で接続するタイプが良く知られていますが、NAS(ナス)はネットワーク(LAN)を経由しパソコン、スマートフォンやタブレットのデータを共有することができます。

つまりWi-Fiでつながるので複数の機器で同時にデータを使えるようになります。近年データは紙媒体から電子データに変わり複数の人が閲覧できたり共有するようになってきています。

多数の人がデータにアクセス可能のため、データが消去されたり紛失したりする可能性はあります。特に建設現場の施工写真は撮り直しが効かない工程が多く、データ紛失にはかなり気を配らないといけません。

NASを利用するメリット

各種データを共有することで書類作成にかかる時間が大幅に短縮できる

似ている現場で過去のデータが欲しいと思った時、以前はその現場責任者に説明してメールで送ってもらったりされた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

なかなか自分の思いが伝わらない時はわかってもらうためにかなりの時間を要して、やっと伝わりいただいたデータを紛失してしまったりと思うようにいかなかった。そんなケースもあったそうです。

今は同会社でデータを共有、閲覧することで、欲しいデータを瞬時に見つけることができて自分の媒体に取り込むことができます。相互のやり取りがない分、かなりの時間を省略でき、他のことに時間を回すことができることでしょう。

過酷な現場環境においてデータの紛失、消去を防ぐ

現場環境は過酷です。

夏は暑く冬になると寒いし、雨風、落雷によるデータの水没や消去を防ぐためにもNASを利用して瞬時にデータを保存し共有することで、書類の作成が非常に速くなるのもかなりのメリットです。

現場事務所での盗難や火災による被害にあった際は、PCは買い替えればいいですが、無くなったデータはどうすることもできないので、NASを導入することによりデータ保存の確実性が大幅にアップされます。

NASを利用するデメリット

データの破損や紛失が起こる

データの保存や閲覧が共有でき、不特定多数の人がアクセスするのでデータの破損や紛失が起こる可能性は大きくなります。とはいえ、現場と本社のNASが共有することになり、データの保存率が確実にアップし破損、紛失が減ったのは明らかです。

NASを導入する企業のねらい

おおよそ一つの工事が着工から竣工まで1~2年かかります。以前は現場に簡易事務所を設け、そこにノートPCを置きデータの保存や管理をおこなっていました。工事が終わって初めて本社のサーバーにデータを移すという作業も当たり前だったのではないでしょうか。

現場にいなくてもいつでも本社のサーバーにアクセスができる方法を模索している企業の多くは、本社にNASを設置し、各現場のデータを1日1回同期していて本社にいながらでも現場の最新データにアクセスしています。

特に膨大な施工管理写真のデータはその日のうちに振り分けられて保存することにより、検査書類を作成する際にもかなりの時間を短縮することになります。こうして、その日のうちにデータをバックアップすることにより、紛失や消去をなくす狙いがあります。

さらにこのNASと連携して利用すると便利なツールもあります。これがクラウドストレージと言われるものでNASと同期して利用することができます。

大量の写真データをNASのみに保存するよりクラウドストレージに保存し必要な時クラウドストレージからデータを引き出して使用します。NASの容量はいざという時のために容量を確保しておくのです。

建設現場の声

監理技術者Ⅿ様(海洋土木工事・大手ゼネコン勤務)51歳

「ここ数年で現場でのデータの管理方法が変わっていて、今ではNASの導入にかなり抵抗があったけど、写真データの保存は一瞬でできて、しかも紛失や消去される恐れが少ないので助かります。

もっと改善してほしい部分があるが、これからもどんどんNASを利用してもっと工事の管理が楽になることを期待しています。

監督や発注者との協議もすぐに図面変更もタブレットで対応できてNASと同期することで漏れが無くて済みます。」

監理技術者O様(土木・主に橋梁工事)37歳

「現場ではタブレットを使用し自分が知りたいデータはすぐに手に入るのでNASを利用します。もしデータが消去されてしまったりした場合も、NASとクラウドストレージを同期しているのでデータを復元できるからとても便利です。

これからの写真管理ですが、スマホアプリを利用してNAS、クラウドストレージと同期できればとても便利ですでにスマホアプリ利用した写真管理をしてる会社もあると聞いたことがあります。

使い慣れてるのと手に収まるサイズ感、何でもスマホでできてしまうので可能であれば導入したいです。」

まとめ

現場で働いている現場責任者は時代と共に検査書類や立ち合い協議なども変わっていくことにしっかりと対応します。現場の施工管理においてNASやクラウドストレージは必要不可欠な存在です。

施工管理者は現場が動いている間、作業員の動きや安全にも気を配り、他社の出入りや発注者との協議にも参加します。現場の問題点は即座にNASデータにアクセスしてその場で対応し、解決したら図面に反映します。

今までのように事務所に戻りパソコンを立ち上げて変更するというような時間ロスもNAS利用により解決できるでしょう。時間ロスを防ぎ工程を短縮し、大切な写真データはNASと同期して保存し紛失や消去を防ぎます。

最終の検査書類や竣工書類にしっかり重点を置き時間をかけて丁寧な施工管理を心がけることができます。建設現場で施工管理されている監督の方、または事業主の方の参考になれば幸いです。

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参考:【国土交通省】令和4年度モデル事務所の取組

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