ファイル共有のトレンドとは?|BCPやPPAP対策をまるっと解決!

こんにちは。「クロジカ大容量ファイル管理」マーケティングの畝です。

現代のビジネス環境では、データ共有やデータ消失リスクの軽減が一層重要性を増しています。今ではオンラインでの作業が当たり前になっており、使用端末や扱うデータも多種多様です。この記事では、近年話題となっている災害時のBCPと、PPAPでのセキュリティ対策において、クラウドストレージがいかに有効な対策手段となり得るかについて解説していきます。

ファイル共有のトレンド

クラウドストレージの登場

今や、ビジネスの現場においてファイルやデータのやり取りは切り離せない業務となっています。そのような業務機会が増えると同時に、ファイル共有の手段も増えています。たとえばファイル転送サービスやメールセキュリティシステム、クラウドストレージといった手段が挙げられます。

その中でも高い利用率を誇るのが「クラウドストレージ」です。クラウドストレージはセキュリティ性の高いファイル共有を可能にするだけでなく、クラウド環境にデータを保管することで災害時などのデータ消失リスクを大幅に軽減することができます。そのためクラウドストレージは一つのサービスで二つの大きな課題を解決することが可能であり、高いユーザー満足度の要因となっています。

続いては、クラウドストレージを活用したBCP対策やPPAP対策について解説いたします。

BCP対策:ファイルの安全な保管とアクセス

災害時のBCP対策としてクラウドストレージを活用すれば、その特徴を効果的に発揮し大いに役立つことは間違いありません。なぜならクラウドで保管されているデータは、自然災害によるライフラインの損傷や物理的な被害をうけても、データ保管場所が分散しており高い安全性が保たれているからです。以下では「バックアップ」や「迅速な対応」、「リモート」という3つのキーワードでクラウドストレージを活用するメリットを紹介します。

バックアップと復元

クラウドストレージには自動バックアップ機能が備わっており、データ消失リスクを低減します。事業所内サーバーでデータを管理する場合、安全性やカスタマイズにおいてはメリットがありますが、メンテナンスなどのランニングコストや、万が一破損した場合の復旧などで費用がかかる場合があります。

クラウドストレージでは、物理的な被害によりデータが破損する可能性が低いことに加えて、バックアップや復元も容易なため過度な心配をする必要はありません。

災害時などのインシデント対応の迅速化

災害時にもリアルタイムでデータにアクセス可能なため、BCPの一環としての重要性が高まっています。クラウドストレージは災害による建物倒壊や、二次被害の危険があって職場に行けない時でも、安全な場所からBCPの確認や必要最低限の業務を行うことが可能となります。

ちなみにBCPは2005年内閣府により一般企業に対して策定が推奨されました。事業運営での脅威となる自然災害やテロに備えて、事業を守る計画があることは社会的な安心感にもつながっているといえます。

以上のように、今後は自然災害への対策手段としてクラウドストレージを活用することが、事業だけではなく製品/サービス利用者の利便性、従業員の安全を守ることに貢献することでしょう。
<参考:「大切なビジネスを守るBCP事例集」を更新しました|経済産業省

リモートアクセスと柔軟な共有

災害時に業務を継続するために、従業員が事業所へ駆けつけることは二次被害の観点からも決して適切とは言えません。クラウドストレージでは個人情報や機密事項漏洩にも対応した上で、リモートによるデータアクセスを可能にしています。

たとえば製造業界においては、災害時であってもリモートアクセスにより次のような業務の継続や効果が期待できます。

  • 従業員および家族の安否確認と避難支援(ライフライン、復旧状況、避難所情報)
  • 本社と支店のデータを互いにバックアップ
  • 経営資源(データ)の分散により、通常業務の停止リスクの低減

災害発生時に求められる安否確認や取引先へのデータ共有、経営資源の分散などの対応がクラウドストレージを活用すれば、リモート環境にいながら安全に、迅速に対応できるのです。

PPAP対策:セキュアなファイル共有の実現

企業がファイル共有を行う際には、特に機密事項や個人情報の漏洩に注意する必要があります。以前からパスワード付きZipファイルとパスワードを2通のメールに分けて送信する「PPAP」は一般的なセキュリティ対策のひとつとして実施されていました。ところがセキュリティ対策とはいえ「同じ経路でパスワードを送る方式」は、安全性が低いだけなく受け取る側の利便性も低いと懸念されるようになり、2020年以降デジタル改革担当相は中央省庁や内閣府・内閣官房でPPAPを廃止すると発表しました。

危険とさえ揶揄されるPPAPに対して、クラウドストレージがその解決手段となることを二つの視点から解説します。
<参考:平井内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和2年11月24日|内閣府

暗号化とパスワード保護

ファイルを暗号化し、パスワードを付与することで、PPAP要件に合致したセキュアなファイル共有が可能です。PPAPでは、データの送信とは別にパスワードを付与した別のメールを送信する必要がありますが、ネットワーク環境を監視されてしまったら、その対応すべてが意味をなさないといってよいでしょう。クラウドストレージでは、通信の暗号化やパスワード保護、セキュリティアップデートにより強固なセキュリティ環境を可能にします。

ユーザー認証の強化

クラウドストレージは多要素認証を導入して、なりすましによるリスクの軽減を図っているものがあります。ログイン時にメールアドレスやパスワードに加えて、スマートフォンアプリで発行されたワンタイムパスワードを入力することで、セキュリティをより強化できます。

設定しているユーザー以外のアクセスを瞬時に見極め、大事なデータを守るセキュリティシステムは、クラウドという目に見えない環境だからこそ、確実で強固な仕組みが必要となります。そして、そのひと手間こそが信頼性をさらに高めるといっても過言ではありません。

国は各省庁からPPAPに代わる解決手段や不正アクセス防止のため、認証強化のためのガイドラインを次々と発出しています。

省庁名ガイドライン名称発出日      
内閣官房 内閣サイバーセキュリティセンター政府機関等の対策基準策定のためのガイドライン令和5年7月4日
総務省地方公共団体における 情報セキュリティポリシーに関する ガイドライン令和5年3月28日
文部科学省教育情報セキュリティポリシーに関するガイドライン令和4年3月
デジタル庁政府情報システムにおけるセキュリティ・バイ・デザインガイドライン令和4年6月30日

まとめ

ファイル共有の手段として既に多くの企業に活用されている「クラウドストレージ」がBCPやPPAP対策に効果的であることを解説いたしました。今後もデータ増加と比例して増えていくファイル共有のシーンをより効率的に、より安全に行うためにもクラウドストレージの導入を検討してみてはいかがでしょうか。

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