【介護事業者向け】利用者の変化に気付く|クラウドストレージを活用したICT導入例

こんにちは。「クロジカ大容量ファイル管理」介護業ライターの若山です。

業務効率の向上やサービス品質の向上を図りたいという思いから、介護業界でICTの導入を検討している方が多いようです。この記事では、クラウドストレージを介護業界で活用する具体的な方法について、介護記録の管理、介護ソフトとの連携、利用者の状況把握や情報共有といったICT導入の具体例を踏まえながら詳しく説明します。

本記事で得られる知識を生かして、みなさまの介護事業へのICT導入をより実現可能なものにし、サービス品質の向上を実現しましょう。

介護業界にICT導入が必要な理由

介護業界が抱える、さまざまな問題に対応するため、ICTの活用が注目されています。特に、クラウドストレージの導入は介護業務の効率化を可能にします。以下では、具体的にICTがもたらす可能性や、クラウドストレージのメリットについて詳しく見ていきましょう。

介護業界における課題とICTがもたらす可能性

ICTの導入は、介護業界のさまざまな課題を解決するために有効な手段です。なぜなら、ICTの導入により業務の効率化、情報共有のスムーズ化、サービス品質の向上が実現できるからです。

例えば、介護記録をデジタル化すれば、手書きによる記録の手間を大幅に削減できます。さらに、介護記録をリアルタイムで共有できるため、利用者の体調変化やケアプランの見直しなどにも迅速に対応できるでしょう。このように、ICTの導入は介護業界の大きな課題を解決し、より良いサービスを提供するための最適解として期待されています。

クラウドストレージを活用するメリット

中でもクラウドストレージの導入は、業務効率の向上に大いに貢献します。例えば、クラウドストレージを導入することによって、デジタル化した介護記録を一元的に管理できます。さらに、アップロードした介護記録に、いつでもどこからでもアクセスでき、更新も簡単に行えます。

また、クラウドストレージによる情報管理は、紙の書類管理と比較して業務効率を大幅に向上します。例えば、書類の探し出しや保管にかかる時間を大幅に短縮でき、ほかの重要度が高い業務に時間を割けます。このようにクラウドストレージの活用は業務効率化を促進し、質の高い介護サービスの提供を可能にします。

クラウドストレージを活用したICT導入例|介護記録の管理

クラウドストレージは、介護業界において記録管理を革新するツールとして有効です。クラウドストレージの導入により、利用者へのケアの質を向上させ、職員間のコミュニケーションも円滑にします。

以下では、具体的にどのように介護記録を効率的に管理し、全職員がアクセス可能な情報環境を構築するのかを見ていきましょう。

介護記録の効率的な管理

介護記録をクラウドストレージに保管することは、効率的な情報管理の一手段となります。その理由は、介護記録をデジタル化して一元的に管理できるからです。

デジタル化すれば、情報をリアルタイムで共有でき、職員全員が最新の情報を得られます。例えば、ある職員が介護記録を更新すれば、その内容がすぐに他の職員に共有され、必要なケアが迅速に行えます。

このようにクラウドストレージを活用すれば、介護記録を効率よく管理し、全職員がリアルタイムで情報を共有できる環境を実現できます。

全職員がアクセス可能な環境の構築

クラウドストレージを活用すれば、全職員がアクセス可能な環境を構築できます。その結果、ケアの質の向上だけでなく、スタッフ間のコミュニケーションも円滑になるでしょう。

介護記録だけでなく、勤怠管理や教育資料などもクラウド上で一元化することで、全職員が必要な時に、必要な情報にアクセスできます。例えば、新人職員の研修資料をクラウド上にアップロードすれば、いつでもどこからでも資料にアクセス可能となり、教育の効率化が図れます。

全職員がアクセス可能な環境は、業務の効率化やコミュニケーションの円滑化につながり、介護業界全体のサービス向上に寄与します。

クラウドストレージを活用したICT導入例|利用者の状況把握

介護の現場では、利用者一人ひとりの体調や行動の変化を把握することが重要です。クラウドストレージの活用により、介護記録をリアルタイムで共有し、利用者の状況をより迅速に把握することが可能になります。クラウドストレージの具体的な活用法について、以下で詳しく解説します。

利用者の変化に気付くためのICT活用法

ICTの活用により、利用者の変化に即座に気付くことが可能です。これは、クラウドストレージを用いることで、全てのスタッフが常に最新の介護記録にアクセスできるからです。

例えば、食事の様子や体調などの情報は、日々の介護記録に記録されています。これらの情報がクラウド上に共有されることで、介護職はもちろん医療職や事務職、相談員などスタッフ全員がその日の変化を即座に確認できます。このようにICTの活用により、全職員がリアルタイムで利用者の変化を把握することが可能になり、早期対応が可能になります。

データ活用による迅速な処置の実現

クラウドストレージを活用することで、利用者の体調の変化やケアの効果を迅速に把握し、適切な対応を取ることが可能です。その理由は、過去の記録と現在の記録を容易に比較できるからです。

具体例として、過去の記録と現在の記録を比較することで、体調の変化を正確に把握できます。そしてその情報をもとに、医師への報告や適切なケアの計画など、迅速な対応が可能となるでしょう。このようにデータを有効活用できるクラウドストレージ導入により、利用者への迅速な対応を実現できます。

クラウドストレージを活用したICT導入例|介護ソフトとの連携

クラウドストレージは、すでに使用している介護ソフトと連携することで、さらに情報管理を効率化します。クラウドストレージは長期間にわたり大量の介護記録を保存できるため、定められた保管期間を確実に順守できます。それぞれの詳細について、以下で説明していきましょう。

介護ソフトのデータをバックアップ

クラウドストレージは、介護ソフトが扱える容量をはるかに超える大量のデータをバックアップ可能です。例えば、すでに施設が使用している介護ソフトのデータをCSVなどで出力し、それらをクラウドストレージへ保存すれば、データ消失のリスクが大幅に減少します。このように介護ソフトとクラウドストレージの組み合わせで、重要なデータを確実に保護できるというメリットがあります。

介護記録の保管期間と情報量

クラウドストレージの利点として、大量の介護記録を長期間保管できるという点が挙げられます。

介護事業所では、利用者一人ひとりの介護記録を最長5年間にわたり保管する必要があります。大勢の利用者を抱える施設では、これらの記録は非常に大量になるでしょう。しかし、クラウドストレージなら、これらの大量なデータも長期間安全に保管できます。クラウドストレージは、大量の介護記録を法令に基づき適切に保管するための有力な手段となるでしょう。

参考:厚生労働省『介護分野の文書に係る負担軽減について

クラウドストレージのさらなる活用例

クラウドストレージは、その特性を生かして、さまざまな方法で活用できます。以下では、テキストファイルの共同編集や利用者の家族との情報共有という、クラウドストレージの活用例をご紹介します。

テキストファイル共同編集の可能性

クラウドストレージを用いれば、テキストファイルの共同編集が可能となります。

例えば、会議や委員会での議事録作成や業務手順書の編集など、複数の人が同じ文書を同時に編集したいときに、この機能は大変便利です。全員がリアルタイムで文書を編集でき、効率的な作業が実現します。クラウドストレージは、業務効率の向上だけでなく、より正確な情報共有を実現するためのツールと言えるでしょう。

利用者の家族に対する情報共有

クラウドストレージを使えば、利用者の家族とも迅速に情報を共有できます。クラウドストレージを通じてデータを共有することで、いつでもどこでも利用者の最新の情報にアクセスできるからです。具体的には、施設で生活している利用者の日常の写真や動画をクラウドストレージにアップロードし、そのリンクを家族に共有します。家族はそれを通じて、利用者の日々の様子を確認できます。このようにクラウドストレージの利用は、介護サービスの透明性を高め、家族にとっての安心感を提供する大きな手段となるでしょう。

まとめ

では、今回のまとめです。

介護業界にICTの導入が求められる理由は、効率的な業務運営と高品質なサービス提供の両立にあります。クラウドストレージは、その一環として介護記録の管理に役立ちます。同時に、利用者の状況把握や情報共有にもクラウドストレージは活用可能です。ICT、特にクラウドストレージの活用は介護業界における多くの問題を解決する鍵になります。積極的なICT導入を検討し、介護サービスの質を高め、業務効率を上げる第一歩を踏み出しましょう。

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ライター:若山

介護福祉士として従事している傍ら、介護歴10年の経験を活かし、介護/福祉に特化した記事を執筆。介護現場のIT・デジタル化にまつわる課題や悩みに対して現場に即した、有益なアイデアを提供します。

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