確かなIT技術で、お客様の課題解決

「すべての事業において、課題解決をしたいという考えで会社を経営しています」

そう話すのは、高橋産業株式会社(以下、高橋産業)の代表取締役 髙橋さん。高橋産業は「確かなIT技術で新しい可能性へと導く」を掲げ、ITソリューション、リフォーム、不動産の3つの事業を軸にサービスを展開している会社です。

髙橋さんが企業活動を行う上で大事にしているのは、「お客様の課題を解決すること」。社外では、お客様の抱える悩みや不満を解決し、社内では従業員の自己実現を第一に考えた経営をしています。

今回は、クロジカスケジュール管理のカスタマーインタビューとして、髙橋さんに3つの異なる事業をはじめたきっかけや、企業活動において大切にしていることについてお話を聞きました。

責任のある仕事をしたくて、起業を決意

── 髙橋さんのこれまでのご経歴を教えてください。

大学ではIT系の勉強をしており、2001年にシステム開発会社に新卒入社しました。そこでは営業やマーケティング、事業の立ち上げ、コンサルティング、海外製品の販売などさまざまな経験をしました。2009年2月に会社を退職し、1カ月後に高橋産業を立ち上げました。設立時は営業のコンサルティング事業とリフォーム事業を行っていましたね。

── どうして起業を志したのですか?

学生時代から起業に興味があったからです。また、新卒から8年間ほど正社員として勤めたのですが、やはり雇用されている立場だと、最終的な責任は会社や上司にとってもらえるじゃないですか。ですが、どうしても自分がもう一歩責任を持った仕事をしたいなと感じているところがあって。それなら「独立して完全に自分の責任で仕事をしよう」と思ったことがきっかけです。

また、お客様が喜ぶサービスを自ら考え、形にしたいと考えていたからです。

── 「課題解決がしたい」というのは、いつ頃からその想いを持っていらっしゃったのですか?幼少期から思っていたのですか?

そうですね。幼少期はクイズなどが好きでした。何かを解決することを楽しいと思う性格がその時に形成されていたのかもしれませんね。お客様から課題をお聞きして、それをどう解決できるのか提案することが好きです。なので、言われたことだけをやるような仕事はあまり得意ではなく、お断りすることもあります。

「3つの事業」が経営の柱

── 貴社の事業内容を教えてください。

弊社は3つの事業を行っています。

1つ目は、ITソリューション事業です。システム開発やウェブサイト制作などを行っていますが、メインはシステム開発です。

2つ目はリフォーム事業です。リフォームにしぼった個人・法人に向けてのサービスを提供しており、新築は扱っていません。また、弊社には建築士や施工監理士、電気工事士、給水装置技術者など、多数の資格と豊富な経験を持った従業員が在籍しています。

3つ目は不動産事業です。埼玉県川越市周辺の土地・建物の売買を中心に活動しています。

── どのような経緯で3つの事業を展開されるようになったのですか?

会社設立時は私が持っている営業やマーケティング、コンサルティングのノウハウをお客様に提供していきたいというのと、父が大工なので、建築関係の業務をやっていました。

しかし、コンサルティング業務を行っていくなかで、お客様からウェブサイト制作やシステム開発もやってほしいと言われることが多くなりました。私の性格上、お客様のためにできることならどんどんやりたいという気持ちがありまして。それで、ITソリューションの事業も少しずつ広げていったら今の形になりました。

── それぞれの事業ではどのようなお客様が多いのでしょうか?

ITソリューション事業ではIT企業が多いですね。システム開発のサポートをさせていただいています。リフォーム事業では個人・法人のお客様がいらっしゃいます。合わせて年間80件ほどの案件に対応しています。不動産事業は個人のお客様が中心になりますね。

強みは、クライアントへの課題解決力

── 貴社の強み・魅力を教えてください。

「お客様とは対等に目線を合わせる」というスタンスで行っている点です。弊社全体の方針としては、全ての事業において「お客様の課題解決をしたい」という考えで、お客様と一緒に目線を合わせて解決するというスタンスを取っています。

なので、「同じ目線で考えてくれるから話が早いし通じやすい」というご評価をお客様からよくいただきますね。

── ITと建築は分野が違うと思いますが、事業を進めていく上で難しいと感じることはないですか?

意外と基本的な考え方は一緒なので全然難しくないんですよ。建築は昔からあるのに対してITはまだまだ新しいじゃないですか。でもITの考え方って、もともと建築の考え方を持ってきていて、要件定義や設計、実装、テストなどの工程が建築と基本的に一緒なんです。

もちろん、IT業界ならではの横文字の呼び方になったりする用語もあります。しかし契約書などを見ると、建築業界の契約書とIT業界の契約書って結構似ています。

── お客様から言われて嬉しかった言葉を教えてください。

お客様から「これ難しいんですよね」とか「他社さんに相談したけど、できないと断られた」というご相談をいただいて、「やっぱり高橋産業さんに頼んでよかったよ」と言っていただいた時が一番嬉しいです。

リフォーム事業については、特にそれを実感しています。リフォームする時って、建物のベースは他の人が過去に作ったものなので、どう作られているかわからなくて難しいんですよ。だからこそ弊社としても面白いですし、お客様から上記のお言葉をいただくことが多く、お客様の喜びと弊社の喜びが特にマッチしていますね。

── ちなみに、お客様からはどのような経由でご依頼のお声がかかるのでしょうか?

建築の場合ですとホームページからの引き合いが圧倒的に多く、それ以外ですとリピートいただくケースやご紹介も結構多いです。

ITソリューション事業については、もともとコンサルをやっていたということもあって経営者のつながりが多く、「この分野なら高橋産業さん得意だよね」ということでご依頼をいただくことが多いです。ありがたいことにエンジニアの人手が足りないくらいご依頼をいただいています。

目指すは社内外の課題解決

── 今後どのような会社にしていきたいですか?

私がどうしたいというよりも、従業員がやりたいことができる会社にしたいです。基本的に、従業員自身がどうしたいか考えてもらうようにしているんですよ。「自分たちの会社だ」という意識をして持ってくださいと社員には言っています。

私はあくまで高橋産業の「経営」というミッションを担っているだけであって、自分の会社だと思ってないんですよ。なので従業員には「自分たちの会社を作るように、一人ひとりがどうしたいか考えてください」という風に言っています。

── どうしてそのように考えていらっしゃるのですか?

「相手の課題解決をしたい」という私の性格があるが故に、自分がこうしたいというよりも、相手が悩んでいること、相手がこうしたいということを叶えたいという方が強いからだと思います。だから、自分のやりたいことは別に二の次でいいんです。

── 創業15年とのことですが、創業から現在までを振り返ると、どのような感覚ですか?

まず、15年経過したという認識があまりなくて「気がついたら15年が経っていた」という感覚です。あまり大変だったという思いもないですね。それよりも、やりたいことがもっとたくさんあるんですよ。なので「やりたいことがあるのにもう15年経っちゃったんだ」という感覚が強いですね。

── お話をお聞きしていて、髙橋さんは本当に課題解決がお好きで、高い熱量を持ってビジネスをされていらっしゃると感じました。本日はありがとうございました。